受死日・十死日とは?最凶日の意味と避けるべき行動リスト

この記事でわかること
暦の最凶日「受死日」と「十死日」。結婚・開業・引越しなど、この日に避けるべき行動リストと、問題なくできることを詳しく解説。後悔しないための知識を手に入れましょう。
目次
受死日・十死日とは? ─ 最凶日の意味と過ごし方
八十八夜を過ぎて、初夏の光が日に日に強くなる頃ですね。「受死日」「十死日」──カレンダーの隅にこの文字を見つけて、ドキッとしたことはないでしょうか。私もはじめて出会ったときは、なんだか心がざわついたのを覚えています。けれど、暦注下段の最凶日と呼ばれるこのふたつの日も、よくよく聞いてみると意外に穏やかな顔をしているんですね。今日は、怖がるためではなく、上手につき合うために。受死日と十死日の素顔を、一緒にのぞいていきましょう。
受死日(じゅしにち)とは
受死日は暦注下段に記される凶日のなかで、もっとも凶が強いとされる日ですね。別名は「黒日(くろび)」。昔の暦本ではこの欄に「●」(黒丸)を打って、ひと目でわかるようにしていた、その名残です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 読み方 | じゅしにち、じゅしび |
| 別名 | 黒日(くろび) |
| 分類 | 暦注下段・最凶日 |
| 周期 | 月に2〜3日 |
| 意味 | 死を受ける日、万事に凶 |
| 暦上の表示 | ●(黒丸印) |
受死日の意味
「受死日」は文字通り「死を受ける日」と解されます。この日は葬儀以外の全ての事柄が凶とされ、特に以下の行為が強く忌避されてきました。
- 結婚・入籍
- 開業・開店
- 建築・引越し
- 旅行・遠出
- 契約・取引
- 病気の治療の開始(お見舞いも避ける)
ただし、葬儀や法事については「死に関すること」として問題ないとされています。
十死日(じゅうしにち)とは
十死日は受死日に次ぐ凶日で、こちらも万事に凶とされます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 読み方 | じゅうしにち、じゅっしにち |
| 別名 | 十死(じゅっし) |
| 分類 | 暦注下段・凶日 |
| 周期 | 月に2〜3日 |
| 意味 | 十分に死に至る日 |
十死日の意味
「十死日」は「十の死」、つまり**「十分に死に値するほど凶」**という意味です。受死日と同様に万事に凶とされますが、受死日ほどの強さはないとされています。
受死日と十死日の違い
| 比較項目 | 受死日 | 十死日 |
|---|---|---|
| 凶の強さ | ★★★(最凶) | ★★☆(強い凶) |
| 暦上の表示 | ●(黒丸) | なし |
| 葬儀 | ○(唯一OK) | △(控えめに) |
| 一般的な認知度 | やや高い | 低い |
| 英訳の意味合い | 「死を受ける日」 | 「十の死の日」 |
受死日・十死日の算出方法
受死日と十死日はどちらも、旧暦の月(節月)と日干支の組み合わせで決定されます。
受死日の算出ルール
| 節月 | 受死日となる日干支 |
|---|---|
| 正月(寅月) | 戌の日 |
| 二月(卯月) | 辰の日 |
| 三月(辰月) | 亥の日 |
| 四月(巳月) | 巳の日 |
| 五月(午月) | 子の日 |
| 六月(未月) | 午の日 |
| 七月(申月) | 丑の日 |
| 八月(酉月) | 未の日 |
| 九月(戌月) | 寅の日 |
| 十月(亥月) | 申の日 |
| 十一月(子月) | 卯の日 |
| 十二月(丑月) | 酉の日 |
十死日の算出ルール
| 節月 | 十死日となる日干支 |
|---|---|
| 正月(寅月) | 酉の日 |
| 二月(卯月) | 巳の日 |
| 三月(辰月) | 丑の日 |
| 四月(巳月) | 酉の日 |
| 五月(午月) | 巳の日 |
| 六月(未月) | 丑の日 |
| 七月(申月) | 酉の日 |
| 八月(酉月) | 巳の日 |
| 九月(戌月) | 丑の日 |
| 十月(亥月) | 酉の日 |
| 十一月(子月) | 巳の日 |
| 十二月(丑月) | 丑の日 |
十死日は「酉・巳・丑」の三つの日干支が三ヶ月ごとに繰り返されるのが特徴です(三合の関係に由来)。受死日とは割り当てが異なるため、同じ日に受死日と十死日が重なることはありません。
2026年の受死日・十死日カレンダー
2026 年の受死日(32 日)・十死日(30 日)全 62 日の月別一覧、干支・節月・六曜・周辺吉日との重なり、行動別(結婚・引越し・納車・開業)の避けたい日まとめは、年間カレンダー専用記事で確認できます。
▶ 受死日 2026 年間カレンダー — 月別 62 日の全日付一覧
年間で「特に重要な要注意日 7 選」「凶日が連続する週」「受死日 × 天赦日重複の判断」など、日取り選びで具体的に照合するための実用カレンダーです。
受死日・十死日に避けるべきこと
強く避けるべきこと
| 行為 | 避ける理由 | 重要度 |
|---|---|---|
| 結婚・入籍 | 新しい門出に不吉 | ★★★ |
| 開業・開店 | 事業の始まりに凶 | ★★★ |
| 建築・地鎮祭 | 住まいの基礎に影響 | ★★★ |
| 引越し | 新居での生活開始 | ★★☆ |
| 手術・治療の開始 | 「死」を連想する日 | ★★☆ |
| 契約・取引 | 重要な決断に不向き | ★★☆ |
| お見舞い | 病人に「死」の気を持ち込む | ★★☆ |
特に問題ないこと
受死日・十死日であっても、以下の行為は問題ないとされています。
| 行為 | 理由 |
|---|---|
| 葬儀・法事 | 死に関することは問題なし(受死日) |
| 日常の買い物 | 特別な行為ではないため |
| 通常の仕事 | 日常業務の範囲内 |
| 静かに過ごすこと | むしろ推奨される |
| 内省・計画 | 行動を控え、考える日に |
他の凶日との比較
暦注下段には受死日・十死日以外にも凶日があります。それぞれの特徴を比較してみましょう。
| 凶日 | 凶の対象 | 凶の強さ | 例外 |
|---|---|---|---|
| 受死日 | 万事に凶 | ★★★ | 葬儀のみOK |
| 十死日 | 万事に凶 | ★★☆ | 特になし |
| 三隣亡 | 建築のみ | ★★★(建築限定) | 建築以外は問題なし |
| 不成就日 | 万事に凶 | ★☆☆ | 比較的軽い凶日 |
| 仏滅 | 万事に凶 | ★☆☆(六曜) | 新しい始まりには吉の説も |
この中で最も強い凶日が受死日であり、暦注下段の凶日の頂点に位置しています。
受死日・十死日の賢い過ごし方
凶日だからといって、一日中怯えて過ごす必要はありません。以下のような過ごし方が推奨されます。
おすすめの過ごし方
1. 静かな内省の日にする
受死日・十死日は「行動を控える日」と捉えましょう。普段は忙しくてできない内省や将来の計画を練る時間に充てるのがおすすめです。
2. 日常を丁寧に過ごす
特別な新しいことを始めず、日常の延長線上で丁寧に過ごすことを心がけましょう。掃除や整理整頓、読書など、穏やかに過ごすのが良いとされます。
3. 準備の日と位置づける
大きな行動は避けても、準備は凶日の影響を受けないとする説があります。来るべき吉日に向けた下調べや段取りを整える日として活用しましょう。
4. 感謝の気持ちを持つ
暦注の凶日は、立ち止まって感謝する機会を与えてくれるものと考えることもできます。家族や友人への感謝、健康への感謝を改めて感じる日にしましょう。
やってはいけない過ごし方
| NG行動 | 理由 |
|---|---|
| 過度に怖がる | ストレスの方が悪影響 |
| 一日中寝込む | 健康的ではない |
| 他人に凶日を押し付ける | 人間関係を損ねる |
| 全ての予定をキャンセル | 社会生活に支障 |
受死日・十死日と六曜の関係
受死日・十死日は暦注下段の凶日ですが、六曜の吉日(大安など)と重なることがあります。
重なった場合の考え方
| 組み合わせ | 判断 |
|---|---|
| 受死日+大安 | 暦注下段重視派は凶、六曜重視派は吉 |
| 受死日+仏滅 | 双方で凶、避けるのが無難 |
| 十死日+大安 | 暦注下段重視派は凶、六曜重視派は吉 |
| 十死日+友引 | 判断が分かれる |
結論としては、どの暦体系を重視するかは個人の判断です。 六曜と暦注下段は別々の暦体系であり、一方が他方を打ち消すという考え方は本来ありません。
六曜と暦注下段の組み合わせについて詳しくは、暦注下段×六曜の組み合わせガイドをご覧ください。
受死日・十死日の歴史的背景
古代中国からの伝来
受死日と十死日は、古代中国の陰陽五行説に基づく暦注として日本に伝わりました。中国では「死日」に関する暦注が複数存在し、日本の暦注下段にはその一部が取り入れられました。
江戸時代の扱い
江戸時代には、庶民向けの暦(略暦)にも受死日が「黒日」として記載されていました。黒丸印で示されていたため、一目でわかるようになっていました。この「黒日」の表記は、現代の一部の暦本にも残っています。
明治時代の禁止と存続
明治政府は1873年の暦改革で暦注下段を公式に廃止しましたが、民間の暦本には引き続き記載され続けました。暦注下段の詳しい歴史は暦注下段の歴史で解説しています。
受死日・十死日を気にしすぎないために
現代での合理的な向き合い方
受死日・十死日に科学的根拠はありません。しかし、完全に無視するよりも、以下のような合理的な向き合い方がおすすめです。
- 大きなイベントは別の日にずらせるなら、ずらす ─ 精神衛生上のメリット
- どうしてもその日しかなければ、気にしない ─ 日程が限られるなら仕方がない
- 暦注よりも準備を重視する ─ 入念な準備の方がよほど重要
- 凶日を「休息日」として活用する ─ スケジュールにメリハリがつく
暦注と現代生活の付き合い方については暦注下段と現代生活で詳しく考察しています。
よくある質問(FAQ)
Q: 受死日に結婚式を挙げてしまいました。大丈夫でしょうか?
A: 大丈夫です。受死日は伝統的な暦注の一つであり、科学的な根拠はありません。お二人の幸せを願う気持ちが最も大切です。気になるなら、後日改めて神社でお参りするのも良いでしょう。Q: 受死日と十死日はどちらが凶ですか?
A: 一般的に受死日の方が凶が強いとされます。受死日は「黒日」とも呼ばれ、暦の中で最凶日に位置づけられています。十死日はそれに次ぐ凶日です。Q: 受死日に手術の予定があります。変更すべきですか?
A: 医学的に最適なタイミングでの手術が最も重要です。暦注のために手術日を変更することは、健康上のリスクを高める可能性があります。主治医の判断を最優先してください。Q: 受死日にお葬式をしても問題ないですか?
A: 受死日は「葬儀のみ問題なし」とされる唯一の例外を持つ凶日です。葬儀や法事は受死日に行っても差し支えありません。Q: 受死日と仏滅が重なる日は最悪ですか?
A: 暦注下段と六曜は別の暦体系なので、単純に「最悪」とは言えません。ただし、どちらの基準でも凶日となるため、慶事は避けた方が精神衛生上は良いかもしれません。Q: 十死日に子供が生まれました。縁起が悪いのでしょうか?
A: 全く問題ありません。赤ちゃんの誕生はどの日であっても祝福すべき出来事です。暦注は「行動の選択」に使うもので、自然に起きた出来事の吉凶を判断するものではありません。まとめ
受死日と十死日は暦注下段における最凶日ですが、正しく理解すれば過度に恐れる必要はありません。
| ポイント | 受死日 | 十死日 |
|---|---|---|
| 凶の強さ | 最凶 | 強い凶 |
| 別名 | 黒日 | − |
| 避けるべきこと | 万事(葬儀除く) | 万事 |
| 頻度 | 月2〜3日 | 月2〜3日 |
| 過ごし方 | 静かに内省 | 日常を丁寧に |
凶日は怖がる日ではなく、ひと呼吸おく日。立ち止まって、次の一歩のために身支度をする日でしょうか。初夏の風に背中を押される日もあれば、軒先でお茶を飲んでゆっくりする日もあっていい──そんなふうに、暦と一緒に呼吸していきましょう。
暦は関所ではなく道しるべ。いつだって、あなたの一歩を後押ししてくれます。 ── 暦川ひなた
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参考文献・出典
- 日本の暦 -国立国会図書館-— 国立国会図書館(参照: 2026-05-16)
- 暦計算室— 国立天文台 暦計算室(参照: 2026-05-16)
- 旧暦 (Wikipedia 日本語版)— Wikipedia(参照: 2026-05-16)
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