
暦注下段には吉日だけでなく、最も強い凶日も記されています。「受死日(じゅしにち)」と「十死日(じゅうしにち)」は、古来より万事に凶とされる最凶日。しかし、その意味を正しく理解すれば、怖がる必要はありません。
受死日は暦注下段に記される凶日の中で、最も凶とされる日です。別名「黒日(くろび)」とも呼ばれ、暦の上ではこの日の欄に「●」(黒丸)で示されることが多いのが特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 読み方 | じゅしにち、じゅしび |
| 別名 | 黒日(くろび) |
| 分類 | 暦注下段・最凶日 |
| 周期 | 月に2〜3日 |
| 意味 | 死を受ける日、万事に凶 |
| 暦上の表示 | ●(黒丸印) |
「受死日」は文字通り「死を受ける日」と解されます。この日は葬儀以外の全ての事柄が凶とされ、特に以下の行為が強く忌避されてきました。
ただし、葬儀や法事については「死に関すること」として問題ないとされています。
十死日は受死日に次ぐ凶日で、こちらも万事に凶とされます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 読み方 | じゅうしにち、じゅっしにち |
| 別名 | 十死(じゅっし) |
| 分類 | 暦注下段・凶日 |
| 周期 | 月に2〜3日 |
| 意味 | 十分に死に至る日 |
「十死日」は「十の死」、つまり**「十分に死に値するほど凶」**という意味です。受死日と同様に万事に凶とされますが、受死日ほどの強さはないとされています。
| 比較項目 | 受死日 | 十死日 |
|---|---|---|
| 凶の強さ | ★★★(最凶) | ★★☆(強い凶) |
| 暦上の表示 | ●(黒丸) | なし |
| 葬儀 | ○(唯一OK) | △(控えめに) |
| 一般的な認知度 | やや高い | 低い |
| 英訳の意味合い | 「死を受ける日」 | 「十の死の日」 |
本記事は一般的な暦の知識や伝統的な解釈に基づいています。 占いの結果を保証するものではありません。最終的な判断はご自身でお願いします。
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編集方針について →参考情報:暦注・民俗資料、公的機関の暦情報を参考に編集部が整理しています。
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受死日と十死日はどちらも、旧暦の月(節月)と日干支の組み合わせで決定されます。
| 節月 | 受死日となる日干支 |
|---|---|
| 正月(寅月) | 戌の日 |
| 二月(卯月) | 辰の日 |
| 三月(辰月) | 亥の日 |
| 四月(巳月) | 巳の日 |
| 五月(午月) | 子の日 |
| 六月(未月) | 午の日 |
| 七月(申月) | 丑の日 |
| 八月(酉月) | 未の日 |
| 九月(戌月) | 寅の日 |
| 十月(亥月) | 申の日 |
| 十一月(子月) | 卯の日 |
| 十二月(丑月) | 酉の日 |
| 節月 | 十死日となる日干支 |
|---|---|
| 正月(寅月) | 巳の日 |
| 二月(卯月) | 午の日 |
| 三月(辰月) | 未の日 |
| 四月(巳月) | 申の日 |
| 五月(午月) | 酉の日 |
| 六月(未月) | 戌の日 |
| 七月(申月) | 亥の日 |
| 八月(酉月) | 子の日 |
| 九月(戌月) | 丑の日 |
| 十月(亥月) | 寅の日 |
| 十一月(子月) | 卯の日 |
| 十二月(丑月) | 辰の日 |
| 月 | 受死日 | 曜日 |
|---|---|---|
| 1月 | 7日、19日、31日 | 水、月、土 |
| 2月 | 12日、24日 | 木、火 |
| 3月 | 8日、20日 | 日、金 |
| 4月 | 1日、13日、25日 | 水、月、土 |
| 5月 | 7日、19日、31日 | 木、火、日 |
| 6月 | 12日、24日 | 金、水 |
| 7月 | 6日、18日、30日 | 月、土、木 |
| 8月 | 11日、23日 | 火、日 |
| 9月 | 4日、16日、28日 | 金、水、月 |
| 10月 | 10日、22日 | 土、木 |
| 11月 | 3日、15日、27日 | 火、日、金 |
| 12月 | 9日、21日 | 水、月 |
| 月 | 十死日 | 曜日 |
|---|---|---|
| 1月 | 3日、15日、27日 | 土、木、火 |
| 2月 | 8日、20日 | 日、金 |
| 3月 | 4日、16日、28日 | 水、月、土 |
| 4月 | 9日、21日 | 木、火 |
| 5月 | 3日、15日、27日 | 日、金、水 |
| 6月 | 8日、20日 | 月、土 |
| 7月 | 2日、14日、26日 | 木、火、日 |
| 8月 | 7日、19日、31日 | 金、水、月 |
| 9月 | 12日、24日 | 土、木 |
| 10月 | 6日、18日、30日 | 火、日、金 |
| 11月 | 11日、23日 | 水、月 |
| 12月 | 5日、17日、29日 | 土、木、火 |
2026年で受死日と十死日が近接する日は特に注意が必要とされます。両方が同じ日に重なることは算出上ありませんが、数日以内に連続する期間は「凶の気が強い」と解釈されることがあります。
| 行為 | 避ける理由 | 重要度 |
|---|---|---|
| 結婚・入籍 | 新しい門出に不吉 | ★★★ |
| 開業・開店 | 事業の始まりに凶 | ★★★ |
| 建築・地鎮祭 | 住まいの基礎に影響 | ★★★ |
| 引越し | 新居での生活開始 | ★★☆ |
| 手術・治療の開始 | 「死」を連想する日 | ★★☆ |
| 契約・取引 | 重要な決断に不向き | ★★☆ |
| お見舞い | 病人に「死」の気を持ち込む | ★★☆ |
受死日・十死日であっても、以下の行為は問題ないとされています。
| 行為 | 理由 |
|---|---|
| 葬儀・法事 | 死に関することは問題なし(受死日) |
| 日常の買い物 | 特別な行為ではないため |
| 通常の仕事 | 日常業務の範囲内 |
| 静かに過ごすこと | むしろ推奨される |
| 内省・計画 | 行動を控え、考える日に |
暦注下段には受死日・十死日以外にも凶日があります。それぞれの特徴を比較してみましょう。
| 凶日 | 凶の対象 | 凶の強さ | 例外 |
|---|---|---|---|
| 受死日 | 万事に凶 | ★★★ | 葬儀のみOK |
| 十死日 | 万事に凶 | ★★☆ | 特になし |
| 三隣亡 | 建築のみ | ★★★(建築限定) | 建築以外は問題なし |
| 不成就日 | 万事に凶 | ★☆☆ | 比較的軽い凶日 |
| 仏滅 | 万事に凶 | ★☆☆(六曜) | 新しい始まりには吉の説も |
この中で最も強い凶日が受死日であり、暦注下段の凶日の頂点に位置しています。
凶日だからといって、一日中怯えて過ごす必要はありません。以下のような過ごし方が推奨されます。
1. 静かな内省の日にする
受死日・十死日は「行動を控える日」と捉えましょう。普段は忙しくてできない内省や将来の計画を練る時間に充てるのがおすすめです。
2. 日常を丁寧に過ごす
特別な新しいことを始めず、日常の延長線上で丁寧に過ごすことを心がけましょう。掃除や整理整頓、読書など、穏やかに過ごすのが良いとされます。
3. 準備の日と位置づける
大きな行動は避けても、準備は凶日の影響を受けないとする説があります。来るべき吉日に向けた下調べや段取りを整える日として活用しましょう。
4. 感謝の気持ちを持つ
暦注の凶日は、立ち止まって感謝する機会を与えてくれるものと考えることもできます。家族や友人への感謝、健康への感謝を改めて感じる日にしましょう。
| NG行動 | 理由 |
|---|---|
| 過度に怖がる | ストレスの方が悪影響 |
| 一日中寝込む | 健康的ではない |
| 他人に凶日を押し付ける | 人間関係を損ねる |
| 全ての予定をキャンセル | 社会生活に支障 |
受死日・十死日は暦注下段の凶日ですが、六曜の吉日(大安など)と重なることがあります。
| 組み合わせ | 判断 |
|---|---|
| 受死日+大安 | 暦注下段重視派は凶、六曜重視派は吉 |
| 受死日+仏滅 | 双方で凶、避けるのが無難 |
| 十死日+大安 | 暦注下段重視派は凶、六曜重視派は吉 |
| 十死日+友引 | 判断が分かれる |
結論としては、どの暦体系を重視するかは個人の判断です。 六曜と暦注下段は別々の暦体系であり、一方が他方を打ち消すという考え方は本来ありません。
六曜と暦注下段の組み合わせについて詳しくは、暦注下段×六曜の組み合わせガイドをご覧ください。
受死日と十死日は、古代中国の陰陽五行説に基づく暦注として日本に伝わりました。中国では「死日」に関する暦注が複数存在し、日本の暦注下段にはその一部が取り入れられました。
江戸時代には、庶民向けの暦(略暦)にも受死日が「黒日」として記載されていました。黒丸印で示されていたため、一目でわかるようになっていました。この「黒日」の表記は、現代の一部の暦本にも残っています。
明治政府は1873年の暦改革で暦注下段を公式に廃止しましたが、民間の暦本には引き続き記載され続けました。暦注下段の詳しい歴史は暦注下段の歴史で解説しています。
受死日・十死日に科学的根拠はありません。しかし、完全に無視するよりも、以下のような合理的な向き合い方がおすすめです。
暦注と現代生活の付き合い方については暦注下段と現代生活で詳しく考察しています。
受死日と十死日は暦注下段における最凶日ですが、正しく理解すれば過度に恐れる必要はありません。
| ポイント | 受死日 | 十死日 |
|---|---|---|
| 凶の強さ | 最凶 | 強い凶 |
| 別名 | 黒日 | − |
| 避けるべきこと | 万事(葬儀除く) | 万事 |
| 頻度 | 月2〜3日 | 月2〜3日 |
| 過ごし方 | 静かに内省 | 日常を丁寧に |
暦の凶日は「立ち止まる日」として活用し、吉日には積極的に行動する──そんなメリハリのある暮らしが、暦注下段を現代に活かす知恵です。
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