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ホーム›暦の知識›易経›易経の占い方 ─ 擲銭法(コイン占い)を自分でやる手順ガイド
易経

易経の占い方 ─ 擲銭法(コイン占い)を自分でやる手順ガイド

占部 柚月占術の水先案内人·2026.04.05 更新·約12分
易経の占い方 ─ 擲銭法(コイン占い)を自分でやる手順ガイド

この記事でわかること

3枚のコインで易経を占う「擲銭法」のやり方をステップバイステップで解説。必要な準備、コインの投げ方、卦の立て方、結果の読み解き方まで、初心者でも自宅でできる方法を紹介します。

目次
  1. 1.擲銭法とは
  2. 2.準備するもの
  3. 3.占いの手順 ─ 6つのステップ
  4. 4.実践例 ─ 実際にやってみよう
  5. 5.より良いリーディングのための7つのヒント
  6. 6.よくある間違いと注意点
  7. 7.八卦の早見表
  8. 8.まとめ
  9. 9.関連記事

易経の占い方 ─ 擲銭法(コイン占い)を自分でやる手順ガイド

易経の占いといえば「筮竹(ぜいちく)」を思い浮かべる方が多いかもしれません。 しかし、もっと手軽に易経を占える方法があります。それが擲銭法(てきせんほう)── 3枚のコインを使った占い方です。 本記事では、初心者でも自宅ですぐに実践できるよう、準備から結果の読み解き方までをステップバイステップで解説します。

擲銭法とは

コインで占う易経

擲銭法は、3枚のコインを6回投げて卦(か)を立てる易経の占い方法です。中国の唐代(618〜907年)に考案されたとされ、筮竹法(50本の竹ひごを使う方法)よりも簡便でありながら、同等の結果が得られるため広く普及しました。

筮竹法との比較

項目擲銭法(コイン)筮竹法(竹ひご)
必要な道具コイン3枚筮竹50本 + 筮筒
所要時間5〜10分20〜30分
難易度初心者向け中〜上級者向け
確率分布老陰/老陽が出やすい(各1/8)より均等な分布(老陰1/16、老陽3/16)
歴史唐代〜周代〜(3000年以上)
現代の主流一般・入門者に広く普及本格的な易者が使用

擲銭法は確率分布が筮竹法と若干異なりますが、実用上は十分な精度があり、初心者が最初に学ぶべき方法として推奨されています。


準備するもの

擲銭法に必要なものは、驚くほどシンプルです。

必須のもの

  1. コイン3枚 ─ 同じ種類のもの。五円玉や十円玉が伝統的。表裏が明確に区別できればOK
  2. 筆記用具 ─ ペンと紙(卦を記録する)
  3. 六十四卦早見表 ─ 結果を調べるための参照表

あると良いもの

  • 静かな場所 ─ 集中できる環境が大切
  • 布やマット ─ コインの転がりすぎを防ぐ
  • 易経の解説書 ─ 卦辞・爻辞の詳しい解説が載っているもの

コインの表裏の決め方

擲銭法では、コインの表裏にそれぞれ数値を割り当てます。

面数値日本の硬貨での判別
表(陽)3数字が書かれている面(10、50、100、500)
裏(陰)2絵柄・デザインが描かれている面

五円玉を使う場合は、「五円」の文字がある面を表(3)、稲穂の面を裏(2)とするのが一般的です。


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占いの手順 ─ 6つのステップ

ステップ1: 問いを立てる

占いの精度は問いの質で決まります。心の中で、または声に出して問いを明確にしましょう。

良い問い避けるべき問い
「転職のタイミングについて、今後3ヶ月の指針を教えてください」「宝くじは当たりますか?」(Yes/Noは不向き)
「Aさんとの関係改善のために取るべき姿勢は?」「AとBのどちらが良いですか?」(比較より一つの道を聞く)
「新プロジェクトで注意すべきことは何ですか」「いつ結婚できますか?」(時期特定は不得意)

ポイント: 問いは「自分の行動や姿勢」に関するものにすると、実践的な指針が得られます。

ステップ2: 心を整える

問いが決まったら、目を閉じて3回深呼吸し、問いを心の中で繰り返します。3枚のコインを両手で包み、準備ができたと感じたら最初の投擲に移ります。

ステップ3: コインを投げる(6回繰り返す)

3枚のコインを同時に投げ、出た面の数値を合計します。これを6回繰り返して、6本の爻(こう)── つまり1つの卦を完成させます。

1回の投擲の流れ:

  1. 3枚のコインを手に持つ
  2. 問いを意識しながら振る
  3. テーブルや布の上に投げる
  4. 各コインの表裏を確認し、合計を計算する

ステップ4: 合計値から爻を判定する

3枚のコインの合計値は、6・7・8・9の4通りになります。それぞれが異なる種類の爻(線)に対応します。

合計値コインの出目爻の種類記号性質
6裏・裏・裏(2+2+2)老陰(ろういん)╌╌ ✕陰の極み。変爻(陰→陽に変化)
7表・裏・裏(3+2+2)少陽(しょうよう)──安定した陽。変化しない
8表・表・裏(3+3+2)少陰(しょういん)╌╌安定した陰。変化しない
9表・表・表(3+3+3)老陽(ろうよう)── ○陽の極み。変爻(陽→陰に変化)

重要な概念 ─ 変爻(へんこう):

合計が**6(老陰)または9(老陽)**の場合、その爻は「変爻」と呼ばれ、反対の性質に変化することを意味します。これが易経の占いの核心であり、「本卦(ほんか)」から「之卦(しか)」への変化を生み出します。

ステップ5: 卦を組み立てる(下から上へ)

6回の投擲で得た6本の爻を、下から上へ順番に積み上げて卦を作ります。これは非常に重要なルールです。

6回目の投擲 → 上爻(じょうこう)  ─── 第6爻
5回目の投擲 → 五爻(ごこう)    ─── 第5爻
4回目の投擲 → 四爻(しこう)    ─── 第4爻  ← 上卦(外卦)
─────────────────────────────────────────
3回目の投擲 → 三爻(さんこう)  ─── 第3爻
2回目の投擲 → 二爻(にこう)    ─── 第2爻  ← 下卦(内卦)
1回目の投擲 → 初爻(しょこう)  ─── 第1爻

下の3本(初爻〜三爻)が下卦(かか・内卦)、上の3本(四爻〜上爻)が**上卦(じょうか・外卦)**を構成します。

ステップ6: 卦を調べて読み解く

組み立てた卦を六十四卦早見表で調べます。

  1. 下卦(内卦)の八卦を特定する(乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤のいずれか)
  2. 上卦(外卦)の八卦を特定する
  3. 早見表で交差するポイントが、あなたの得た卦です

実践例 ─ 実際にやってみよう

問い

「新しい副業プロジェクトを始めるにあたり、注意すべきことは何でしょうか?」

投擲の記録

回数コインの出目合計爻の種類記号
1回目(初爻)表・裏・裏7少陽──
2回目(二爻)裏・裏・裏6老陰 ✕╌╌
3回目(三爻)表・表・裏8少陰╌╌
4回目(四爻)表・裏・裏7少陽──
5回目(五爻)表・表・表9老陽 ○──
6回目(上爻)表・表・裏8少陰╌╌

卦の組み立て

上爻  ╌╌  (少陰)
五爻  ── ○(老陽 → 変爻)
四爻  ──  (少陽)      → 上卦: 巽(風)
───────────────
三爻  ╌╌  (少陰)
二爻  ╌╌ ✕(老陰 → 変爻)
初爻  ──  (少陽)      → 下卦: 震(雷)
  • 下卦: 陽・陰・陰 → 震(しん・雷)
  • 上卦: 陽・陽・陰 → 巽(そん・風)
  • 本卦: 風雷益(ふうらいえき)── 第42卦「益」

読み解き

「益」の卦辞: 「益は、往くに利ろし。大川を渡るに利ろし。」

副業プロジェクトの問いに対して「益」が出たということは、前に進むことが有利であるという示唆です。「大川を渡る」は大きな挑戦を意味し、思い切って踏み出すことが勧められています。

変爻の確認: 二爻(老陰)と五爻(老陽)が変爻です。

  • 二爻の爻辞: 外からの増益を受け入れよ。固く正しければ吉
  • 五爻の爻辞: まごころを持って人を益すれば、問うまでもなく大吉

→ 変爻が示すのは、他者からの助けを素直に受け入れることと、自分の利益だけでなく周囲にも価値を提供する姿勢が成功の鍵だということです。

之卦(変化後の卦): 二爻が陰→陽、五爻が陽→陰に変化すると、下卦が兌(沢)、上卦が艮(山)で**山沢損(さんたくそん)── 第41卦「損」**になります。

→ 「益」から「損」へ。利益を追い求めすぎると損失に転じることへの警告。バランスを意識し、与えることを忘れないことが大切です。


より良いリーディングのための7つのヒント

1. 一つの問いに一回の占い

同じ質問を何度も占い直すのは禁物です。易経では「初筮は告ぐ。再三すれば瀆(けが)る」と戒めています。最初の結果を大切にしましょう。

2. 占いノートをつける

日付、問い、出た卦、変爻、自分の解釈を記録します。数ヶ月後に振り返ると、卦の示唆がどのように現実に反映されたかがわかり、読み解きの精度が上がっていきます。

3. 変爻がない場合

6回の投擲すべてが少陽(7)か少陰(8)で、変爻が一つも出ないことがあります。この場合は本卦の卦辞のみで読み解きます。状況は安定しており、大きな変化は訪れないことを示します。

4. 変爻が複数ある場合

変爻が複数出た場合の読み方にはいくつかの流派がありますが、初心者には以下のシンプルなルールを推奨します。

変爻の数読み方
0個本卦の卦辞を読む
1個その変爻の爻辞を中心に読む(最も明確な答え)
2個2つの変爻の爻辞を合わせて読む。上位の爻を主とする
3個本卦と之卦の卦辞を対比して読む
4個以上之卦の変化しない爻の爻辞を読む
6個(全変)之卦の卦辞を読む

5. 朝の時間帯がおすすめ

易経では「清明な意識」が重視されます。一日の中で最も頭が澄んでいる朝の時間帯に占うと、より明瞭な結果が得られると言われています。体調が悪い時や極度の疲労時は避けましょう。

6. 結果を恐れない

凶意の卦が出ても、それは「警告」であって「宿命」ではありません。易経は未来を変えるための指針を与えてくれるものです。どの卦にも、困難を乗り越えるための知恵が含まれています。


よくある間違いと注意点

初心者が陥りやすいミスを5つまとめます。

ミス内容正しい方法
爻を上から書く上から順に書いてしまう必ず**1回目 = 初爻(一番下)**から積み上げる
表裏の数値を逆にする表=2、裏=3としてしまう表(陽)= 3、裏(陰)= 2。事前に決めておく
変爻を無視する本卦だけ調べて終わる6と9の変爻の爻辞 + 之卦まで読んで完全なリーディング
都合よく解釈する望まない結果を無理にポジティブに「不都合な真実」も素直に受け止める
占いだけで重大決断易の結果を鵜呑みにする判断材料の一つ。専門家のアドバイスと合わせて総合判断

八卦の早見表

卦を調べる際に必要な八卦(三本の爻の組み合わせ)の一覧です。

八卦読み記号爻の構成(下→上)自然性質
乾けん☰陽・陽・陽天剛健・創造
兌だ☱陽・陽・陰沢悦び・和合
離り☲陽・陰・陽火明晰・文明
震しん☳陽・陰・陰雷動き・奮起
巽そん☴陰・陽・陽風従順・浸透
坎かん☵陰・陽・陰水険難・知恵
艮ごん☶陰・陰・陽山静止・安定
坤こん☷陰・陰・陰地受容・育成

まとめ

擲銭法は、3枚のコインさえあれば誰でもすぐに始められる易経の占い方法です。手順をまとめると次の通りです。

  1. 問いを立てる ─ 自分の行動や姿勢に関する具体的な問い
  2. 心を整える ─ 深呼吸、コインを手に集中
  3. コインを6回投げる ─ 毎回の合計値(6・7・8・9)を記録
  4. 卦を組み立てる ─ 下から上へ、6本の爻を積み上げる
  5. 六十四卦で調べる ─ 下卦と上卦の組み合わせで特定
  6. 変爻を確認する ─ 6(老陰)と9(老陽)の爻辞を読む
  7. 之卦を確認する ─ 変爻が変化した後の卦で「未来の展開」を読む

最初は手順に慣れるまで少し時間がかかりますが、10回も練習すれば自然に体が覚えます。3000年の知恵が、3枚のコインの中に凝縮されています。ぜひ今日から試してみてください。


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  • 易経(えききょう)とは?六十四卦の基本と占い方をわかりやすく解説
  • 六十四卦 早見表 ─ 卦名・読み・意味の一覧

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📚参考文献・出典

  1. 易経 (Wikipedia 日本語版)— Wikipedia(参照: 2026-05-16)
  2. 日本陰陽五行学会— 日本陰陽五行学会(参照: 2026-05-16)

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目次

目次

  1. 1.擲銭法とは
  2. 2.準備するもの
  3. 3.占いの手順 ─ 6つのステップ
  4. 4.実践例 ─ 実際にやってみよう
  5. 5.より良いリーディングのための7つのヒント
  6. 6.よくある間違いと注意点
  7. 7.八卦の早見表
  8. 8.まとめ
  9. 9.関連記事

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