
毎年、暦の上で「最もお金を動かすべき日」が数日だけ存在します。天赦日、一粒万倍日、巳の日——この3つの吉日が重なる72時間を、古来の日本人は特別な時間として過ごしてきました。
12日に一度巡ってくる巳の日。「巳」は蛇を指し、蛇は七福神の一柱・弁財天の使いとされています。弁財天はもともとインドのサラスヴァティー神で、河川と芸術の女神でした。日本に渡り仏教と習合するなかで、財宝を司る神格が加わったのです。
室町時代の文献『三国伝記』には、巳の日に銭を洗うと財が増えるという記述があります。鎌倉の銭洗弁財天が有名ですが、実はこの「巳の日に水でお金を清める」風習は全国各地に残っています。
現代でも、巳の日に財布を新調する人は少なくありません。大手百貨店の財布売り場では、巳の日の売上が通常の1.3〜1.5倍になるという話も。科学的根拠はなくとも、「この日に買った」という行為が財布への愛着を生み、結果として無駄遣いを抑える心理効果につながるのかもしれません。
一粒万倍日は、文字通り「一粒の種が万倍に実る日」。稲作文化に根ざした日本独自の暦注で、中国暦にはない日本オリジナルの概念です。
算出方法は太陰太陽暦の月と日干支の組み合わせで決まり、月に4〜6回訪れます。新しいことを始める、口座を開く、投資を始めるといった「種まき」の行為に適するとされる一方、借金や契約トラブルも「万倍」になるとされるため、マイナスの行動には注意が必要です。
一粒万倍日が面白いのは、「小さな行動を大きな結果につなげる」というメタファーとして機能している点です。実際にこの日に始めたことが万倍になるわけではありませんが、「今日始めたことは大きく育つ」と信じることで、行動のハードルが下がる。心理学でいう「プラシーボ効果」に似た働きをしています。
天赦日は、日本の暦注のなかで最上位に位置づけられる吉日です。「天が万物の罪を赦す日」という名が示す通り、何をしても許される——新しい挑戦、これまで躊躇していた行動、すべてに追い風が吹く日とされます。
天赦日は季節の干支の組み合わせで決まり、年にわずか5〜6日しかありません。2026年は以下の6日間です。
| 天赦日 | 曜日 | 重なる吉日 |
|---|---|---|
| 1月5日 | 月 | — |
| 3月5日 | 木 | 一粒万倍日・寅の日・大安 |
| 5月4日 | 月 | — |
| 7月19日 | 日 | 一粒万倍日・大安 |
| 10月1日 | 木 | 一粒万倍日 |
| 12月16日 | 水 | 一粒万倍日 |
注目すべきは、天赦日と一粒万倍日が重なる日です。2026年は3月5日、7月19日、10月1日、12月16日の4日間。中でも3月5日は天赦日・一粒万倍日・寅の日・大安が四重に重なる「年間最強の開運日」、7月19日は天赦日・一粒万倍日・大安の三重吉日です。暦の世界では、この重なりが年間で最も希少価値のある日とされています。
では、巳の日・一粒万倍日・天赦日が近接する期間——本記事で「72時間」と呼ぶ吉日の集中期間——に、具体的に何をすべきでしょうか。
もちろん、暦に科学的な効力はありません。けれど、「この3日間はお金に関する行動を意識的に行う」と決めるだけで、日常のお金との向き合い方が変わります。
1日目(巳の日): お金を「清める」日
巳の日の本質は「浄化」です。財布の中を整理し、不要なレシートやポイントカードを処分する。銀行口座の残高を確認し、使っていないサブスクリプションを解約する。弁財天にまつわる神社——東京なら不忍池弁天堂、鎌倉なら銭洗弁財天——を参拝するのもよいでしょう。
2日目(一粒万倍日): お金を「動かす」日
一粒万倍日は「種まき」の日です。新しい貯蓄口座を開く、積立投資を始める、ずっと気になっていた資格の教材を買う。「小さく始めて大きく育てる」行動が吉。逆に、大きな借入や衝動買いは避けたい日でもあります。
3日目(天赦日・または吉日の締めくくり): お金の「方針」を決める日
天赦日は「新しい決意」に適した日。年間の貯蓄目標を立てる、家計の見直しを宣言する、投資方針を書き出す。壮大な目標である必要はなく、「毎月3万円を先取り貯蓄する」程度の具体的な行動目標で十分です。
本記事は一般的な暦の知識や伝統的な解釈に基づいています。 占いの結果を保証するものではありません。最終的な判断はご自身でお願いします。
免責事項を読む →福カレンダーでは、暦に関するコンテンツを正確かつ分かりやすくお届けするよう努めています。
編集方針について →参考情報:暦注・民俗資料、公的機関の暦情報を参考に編集部が整理しています。
他のカテゴリの知識も学んでみませんか?
吉日の活用に加え、日常の生活環境を整えることで金運の土台を作れる——というのが風水の考え方です。
風水では、玄関を「気の入口」とします。靴が散乱した玄関、暗い照明、枯れた花は財運を遠ざけるとされます。逆に、清潔で明るい玄関は良い気を呼び込む。風水を信じるかどうかはさておき、整った空間が心理的な安定をもたらし、衝動的な散財を減らすという効果は実感しやすいでしょう。
財布にも風水の知恵があります。金運に良いとされるのは黄色・金色・ラベンダー色。黒は「お金を守る色」として長財布との相性が良い。本命卦(生年と性別から導かれる風水の基本要素)によって最適な色は異なりますが、福占い処の金運アップの秘訣で美月(鳳美月・風水)が個別にアドバイスできます。
投資や大きな買い物のタイミングについては、投資・大きな買い物の時期で紫乃(月詠紫乃・九星気学)が九星の財運の波を鑑定します。
暦の吉日に科学的な根拠はありません。けれど、「この日にお金と向き合う」と決めた瞬間から、お金は少しだけ身近で、扱いやすいものに変わります。72時間は、そのきっかけにすぎません。
参考資料
一白水星から九紫火星まで、生まれ年から導く運勢判断と九星気学の基礎知識です。
1,500円
PR11,373円
PR1,760円
PR7,800円
PR7,178円
PR8,700円
PR