芝大神宮(東京・港区)─「宝くじ発祥の地」と貯金塚に金運を願う、東京十社の参拝ガイド2026

都営地下鉄・大門駅の階段を上がると、オフィスビルの谷間に突然、石の鳥居が現れます。増上寺の大門を望む交差点から一本入った小さな高台。ビジネス街の喧騒がふっと遠のき、階段の上の社殿だけが別の時間を生きているように見える——ここが「関東のお伊勢さま」、芝大神宮です。
江戸時代にはこの門前で富くじが売られ、いまも境内には「貯金塚」という珍しい石碑が立つ。東京でも指折りの「お金にまつわる物語」を持つ神社を、福カレンダー編集部の金運パワースポット取材・東京編としてじっくり歩きました。日本橋の小網神社と対をなす、都心の金運参拝コースの要となる一社です。
一千年の「関東のお伊勢さま」─ 芝大神宮の由緒
芝大神宮の創建は、平安時代の寛弘2年9月16日(西暦1005/10/21)、一条天皇の御代と伝わります(芝大神宮公式・御由緒)。お祀りするのは伊勢神宮と同じ二柱——内宮の天照皇大御神と、外宮の豊受大御神。伊勢まで旅ができない江戸の庶民にとって、ここへの参詣は「お伊勢参り」の代わりでもありました。
古くは飯倉神明宮、芝神明宮と呼ばれ、明治5年に現在の芝大神宮へ改称。皇室や幕府の崇敬を受けた格式から、明治天皇が定めた准勅祭社を起源とする「東京十社」の一つにも数えられています(東京十社めぐり)。
歴史好きなら、文化2年(1805年)に境内で起きた町火消と力士の大乱闘、歌舞伎の演目にもなった「め組の喧嘩」の舞台として記憶しているかもしれません(Wikipedia: 芝大神宮)。千年の間、この小さな高台はずっと江戸・東京の暮らしの真ん中にありました。
「宝くじ発祥の地」と貯金塚 ─ 金運の由来を歩く
芝大神宮が金運の神社として語られる理由は、大きく二つあります。
一つ目は富くじ。江戸時代、寺社の修繕費用などを集めるために興行された富くじは、現代の宝くじの原型とされます。その富くじが売られていた場所の一つが芝大神宮の門前だったと伝えられ、このことから「宝くじ発祥の地」として紹介されることの多い神社です。高額当せんを願う参拝者が、購入前の宝くじを携えて訪れる姿はいまも珍しくありません。
二つ目が、社殿脇にひっそりと立つ貯金塚です。関東大震災の混乱で多くの銀行が預金の払い出しを制限するなか、ただ一行、全額払い戻しに応じたのが不動貯金銀行でした。その頭取で「貯金王」と呼ばれた牧野元次郎の功績を讃えて建てられた石碑で、刻まれているのは作家・武者小路実篤の筆によるこの言葉です。
根氣 根氣 何事も根氣
一攫千金の富くじと、コツコツ積み上げる貯金。正反対に見える二つの「お金の縁起」が同じ境内に同居しているのが、芝大神宮の面白さです。授与品では、「きょううん」より強いとされる「強運(ごううん)御守」が有名で、年ごとに色が変わることで知られます。公式サイトに頒布終了の告知が出る年もあるほどの人気ぶりです(芝大神宮公式)。
2026年下半期・暦で選ぶ参拝日カレンダー
「いつ参拝するか」で迷ったら、暦の力を借りるのが福カレンダー流です。1926〜2126年の暦データベースから、2026年下半期に芝大神宮参拝と相性のよい吉日を選びました。
| 日付 | 曜日 | 六曜 | 重なる吉日 | メモ |
|---|---|---|---|---|
| 2026/07/19 | 日 | 大安 | 天赦日×一粒万倍日 | 下半期最初の天赦日が大安と重なる別格の一日 |
| 2026/09/14 | 月 | 大安 | 一粒万倍日×大明日 | だらだら祭り期間中の大安×万倍日 |
| 2026/09/16 | 水 | 先勝 |

旅河 楓旅と祈りの編集者
- パワースポット
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全国の神社仏閣・パワースポットを自分の足で歩き、土地の歴史と信仰を紐解く旅する編集者。地元の方への取材を大切にし、ガイドブックには載らない「祈りの風景」を伝える記事が読者に支持されている。
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