2026午年(丙午)に参るべき神社10選|馬ゆかりの開運パワースポット完全ガイド

馬は古来、神の乗り物「神馬(しんめ)」として大切に扱われてきました。絵馬や流鏑馬、駈馬神事といった馬にまつわる祭礼が全国の神社に残るのも、馬が「此岸(しがん)と彼岸(ひがん)のあいだを駆ける存在」と信じられてきた名残です。
そして迎える2026年は、十干十二支でいえば「丙午(ひのえうま)」の年。60年に一度しか巡ってこない特別な星回りで、前回は1966年、次は2086年です。
この記事では、馬ゆかりの神事を今も奉納する神社10社を旅河 楓が厳選してご案内します。単なる参拝リストではなく、暦が告げる「いつ詣でるとよいか」までを福カレンダー編集部の暦データで検証しました。末尾には2026年の丙午日・大安・天赦日を織り込んだ参拝カレンダーも付しています。
2026年が「丙午」である意味 — 60年に一度の特別な星回り
丙午は十干の「丙(ひのえ・陽の火)」と十二支の「午(うま・正午・火)」が重なる、干支60通りのなかで最も火気が強い組み合わせです。火の年は変革・情熱・発展の気が一気に立ちのぼる年とも読まれてきました。
江戸時代以降「丙午の女は気性が激しい」といった俗信が広がり、前回1966年には出生率が前年比25%も落ち込んだ記録があります。ただしこれは民俗学的に見ても根拠の薄い迷信で、現代では「火のエネルギーを創造と行動に変える年」として前向きに捉え直されています。詳しくは丙午の女 ─ 60年に一度の干支が問いかける現代の迷信で別途考察しました。
午年は馬にちなみ「駆ける」「飛躍する」「勝負」といったキーワードで解釈されます。神社参拝の視点では、馬の祭礼を残す古社と丙午の暦を組み合わせることで、一年の祈りがより深く刻まれるはずです。
午の日・初午・競馬神事 — 暦が告げる馬の祭事カレンダー
馬の祭礼は単発ではなく、暦と結びついた循環のなかにあります。暦の「午の日」に合わせて奉納される神事、十二支の午月(旧暦五月)に集中する競馬神事、日干支が「丙午」となる60年ごとの希少日。それぞれに異なる意味があります。
福カレンダーの暦データで2026年を確認すると、日干支が「丙午」となる日は2月1日、4月2日、6月1日、7月31日、9月29日、11月28日の計6日でした。なかでも2月1日は「初午大祭」(伏見稲荷大社の最重要祭)と重なる稀有な巡り合わせで、丙午年の初午が丙午日になるのは60年に一度しか起こりません。
一方、旧暦五月(午月)にあたる現代の5月上旬には、上賀茂神社の賀茂競馬(5月5日)、藤森神社の駈馬神事(5月5日)、下鴨神社の流鏑馬神事(5月3日)が集中します。これは偶然ではなく、平安時代から続く「午月に馬を走らせて邪気を祓う」古習の名残です。
関西編 — 馬の神事が息づく京都・大阪の古社6選
藤森神社(京都・伏見)— 勝運と菖蒲、駈馬神事の社
伏見深草の藤森神社は、菖蒲の節句発祥の社と伝わります。「菖蒲(しょうぶ)」は「尚武(武を尚ぶ)」、さらに「勝負」に通じることから、勝運の神として競馬関係者や受験生の信仰を集めてきました。
5月5日に奉納される駈馬神事(かけうましんじ)は、疾走する馬上で文字を書く「一文字書き」や、逆立ちして走る「杉立ち」など七つの曲芸的妙技を披露する奉納神事。昭和58年に京都市の登録無形民俗文化財に指定されました。午後1時と午後3時の二度、境内の馬場で行われ、武家社会から受け継がれた実戦的な馬術の気迫を間近で体感できます。
2026年5月5日は火曜日・祝日(こどもの日)で、暦では先負・立夏・一粒万倍日。福カレンダーの暦計算によると立夏は午前1時20分ごろに入るため、正午以降の参拝なら「夏の始まり」の気を受けて駈馬神事を見届けられます。
上賀茂神社(京都・北区)— 1093年から続く賀茂競馬
上賀茂神社(賀茂別雷神社)の賀茂競馬(かもくらべうま)は、1093年(寛治7年)に宮中の競馬会式が当社に移されたことに始まる神事です。徒然草第四十一段にも当時の様子が描かれ、1983年には京都市の登録無形民俗文化財となっています。
二頭の馬が左右に分かれ五番を競う形式は中世から続くもの。馬場は境内の「一の鳥居」から「二の鳥居」へ向かう200メートルの参道で、観覧席からは土煙を上げて駆ける迫力ある勝負を見守れます。
2026年の開催は5月5日(火)。藤森神社と日取りが重なるため、午前に上賀茂を参拝→午後に藤森へ移動するのが地元の定番ルートです。
下鴨神社(京都・左京区)— 葵祭前儀の流鏑馬と「言社」午年守
下鴨神社(賀茂御祖神社)では、葵祭前儀として**2026年5月3日(日・先勝・大明日)**の午後1時から流鏑馬神事が奉納されます。鎌倉時代の狩装束をまとった射手が馬上から三つの的を射抜く所作は、葵祭の路を清める祓いの意味を持ちます。
本殿前の「言社(ことしゃ)」は十二支ごとに大国主命の七つの別名を祀る守護社で、午年の守護神は顕国魂神(あきつくにたまのかみ)。「国を顕す魂」として、進歩・挑戦・発展の気を授けるとされています。午年生まれの方はもちろん、2026年の丙午年を通しての守護神としてお参りする方も増えています。
貴船神社(京都・左京区)— 絵馬発祥の水の神
「絵馬の発祥地」と伝わる貴船神社は、奈良時代に朝廷が祈雨の際に黒馬を、祈晴の際に白馬を奉納したことが絵馬文化の起源だと言われています。生馬の代わりに板絵の馬を奉納する習慣が広まり、やがて「絵馬」として全国へ伝播しました。

旅河 楓旅と祈りの編集者
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全国の神社仏閣・パワースポットを自分の足で歩き、土地の歴史と信仰を紐解く旅する編集者。地元の方への取材を大切にし、ガイドブックには載らない「祈りの風景」を伝える記事が読者に支持されている。
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