
5月5日はこどもの日・端午の節句。鯉のぼりが空を泳ぎ、柏餅の香りが漂う季節がやってきます。2026年の端午の節句を暦の知恵とともに楽しむためのガイドです。
端午の節句(たんごのせっく) は、五節句の一つで、男の子の健やかな成長を祈る伝統行事です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 端午の節句 |
| 別名 | 菖蒲の節句、こどもの日 |
| 日付 | 毎年5月5日 |
| 五節句の順 | 3番目(人日→上巳→端午→七夕→重陽) |
| 祝日名 | こどもの日(1948年制定) |
| 意味 | 子どもの人格を重んじ、幸福を願う日 |
「端午」の「端」は「はじめ」、「午」は「うま(午の日)」を意味します。もともとは5月最初の午の日を指していましたが、「午(ご)」と「五(ご)」の音が同じであることから、5月5日に定着しました。
端午の節句のルーツは、古代中国にさかのぼります。
| 時代 | 出来事 |
|---|---|
| 紀元前3世紀頃 | 中国の詩人・屈原が汨羅江に身を投げ、民が弔いの粽を投げたのが始まり |
| 奈良時代 | 日本に伝来。宮中行事として定着 |
| 平安時代 | 菖蒲を軒先に飾り、邪気払いの行事に |
| 鎌倉時代 | 武家社会で「菖蒲」が「尚武(武を尊ぶ)」に通じるとして男の子の行事に |
| 江戸時代 | 庶民に広がり、鯉のぼり・兜飾り・柏餅の風習が定着 |
| 1948年 | 「こどもの日」として国民の祝日に |
端午の節句が男の子の行事になった背景には、「菖蒲(しょうぶ)」と「尚武(しょうぶ)」の語呂合わせがあります。鎌倉時代の武家社会で、5月5日は「武を尊ぶ日」として、男の子に武運を祈る日になりました。
鯉のぼりは、江戸時代の町人文化から生まれた風習です。
| 要素 | 意味 |
|---|---|
| 鯉 | 滝を登って龍になる伝説→立身出世 |
| 吹き流し | 五色で邪気を払う |
| 真鯉(黒) | 父親を表す |
| 緋鯉(赤) | 母親を表す |
| 子鯉(青・緑等) | 子どもたちを表す |
| 矢車 | 音で神様を招く |
中国の故事「登竜門」に由来し、鯉が滝を登りきると龍に変化するという伝説から、子どもの立身出世を願う象徴となりました。
飾る時期の目安:
| タイミング | 時期 |
|---|---|
| 飾り始め | 春分の日〜4月中旬 |
| 片付け | 5月中旬まで |
| 避けるべき | 前日の5月4日(一夜飾りは縁起が悪い) |
2026年に鯉のぼりを飾るなら、4月上旬の一粒万倍日や大安がおすすめです。
五月人形(兜飾り・鎧飾り・武者人形)は、子どもの身代わりとして災いから守る意味があります。
| 種類 | 特徴 | 意味 |
|---|---|---|
| 兜飾り | 兜だけのコンパクトタイプ | 身を守る・厄除け |
| 鎧飾り | 甲冑一式。迫力の豪華版 | 完全な守護 |
| 武者人形 | 金太郎・桃太郎など | 勇気・正義 |
| ケース飾り | ガラスケース入り | お手入れ簡単 |
飾るタイミングは鯉のぼりと同様、4月上旬〜中旬の吉日がおすすめです。
端午の節句の代表的な食べ物は柏餅とちまきです。
柏餅
柏の葉は新芽が出るまで古い葉が落ちないことから、「子孫繁栄」の縁起物とされています。関東を中心に食べられる風習です。
| 種類 | 餡 | 葉 |
|---|---|---|
| 味噌餡 | 白味噌の甘い餡 | 柏の葉(表が裏向き) |
| こし餡 | なめらかなこし餡 | 柏の葉(表が表向き) |
| つぶ餡 | つぶつぶ食感の餡 | 柏の葉 |
ちまき
ちまきは中国の故事に由来し、邪気を払う力があるとされています。関西を中心に食べられます。笹の葉で包んだ餅菓子で、厄除け・無病息災の願いが込められています。
5月5日に菖蒲の葉をお風呂に入れて入る「菖蒲湯」は、邪気払いと健康祈願の風習です。
菖蒲湯の入れ方:
菖蒲にはリラックス効果のある精油成分が含まれており、血行促進や疲労回復にも効果があるとされています。科学的にも理にかなった風習なのです。
2026年5月5日(火)は、立夏とも重なります。暦の上で夏の始まりと、子どもの成長を祝う節句が同日になる、エネルギーに満ちた一日です。
| 日付 | 曜日 | 六曜 | 特記事項 |
|---|---|---|---|
| 5月3日 | 日 | — | 憲法記念日 |
| 5月4日 | 月 | — | みどりの日 |
| 5月5日 | 火 | — | こどもの日・端午の節句・立夏 |
| 5月6日 | 水 | — | 振替休日 |
| 時期 | やること |
|---|---|
| 3月下旬〜4月上旬 | 五月人形・鯉のぼりを購入 |
| 4月上旬 | 吉日を選んで飾り付け |
| 4月下旬 | 柏餅・ちまきの予約(人気店は早めに) |
| 5月4日 | 菖蒲の葉を購入 |
| 5月5日 | 端午の節句当日。菖蒲湯、柏餅、ちまき |
| 5月中旬 | 五月人形・鯉のぼりの片付け |
現代では、端午の節句は男の子だけでなく、すべての子どもの健やかな成長を祝う日として親しまれています。「こどもの日」として、男女問わず子どもの幸せを願いましょう。
| アクティビティ | 楽しみ方 |
|---|---|
| 手作り兜 | 新聞紙や折り紙で兜を折る。子どもと一緒に |
| ミニ鯉のぼり | ベランダや室内用の小さな鯉のぼりを飾る |
| 柏餅作り | 和菓子店のワークショップや自家製チャレンジ |
| 菖蒲湯 | 家族で菖蒲湯に入り、健康を祈る |
| 公園遊び | 立夏の陽気を感じながら外遊び |
| 記念撮影 | 五月人形の前で成長記録の写真を |
男の子が生まれて初めて迎える端午の節句は「初節句」として特別にお祝いします。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 五月人形 | 母方の実家から贈るのが伝統(地域差あり) |
| お祝い膳 | 赤飯、鯛、柏餅など |
| お祝い金の相場 | 祖父母:3〜10万円、親戚:5千〜1万円 |
| 内祝い | お祝いの1/3〜1/2程度。1ヶ月以内に |
端午の節句は、一年に5つある「五節句」の3番目に当たります。
| 節句 | 日付 | 別名 |
|---|---|---|
| 人日(じんじつ) | 1月7日 | 七草の節句 |
| 上巳(じょうし) | 3月3日 | 桃の節句・ひな祭り |
| 端午(たんご) | 5月5日 | 菖蒲の節句 |
| 七夕(しちせき) | 7月7日 | 笹の節句 |
| 重陽(ちょうよう) | 9月9日 | 菊の節句 |
五節句はいずれも奇数(陽数)が重なる日。陽のエネルギーが強すぎて邪気が生じやすいとされ、それを払う行事が行われてきました。
2026年の端午の節句をより充実させるための暦活用法をご紹介します。
| 項目 | 関東 | 関西 |
|---|---|---|
| 食べ物 | 柏餅が主流 | ちまきが主流 |
| 飾り | 兜飾りが多い | 鎧飾りが多い |
| 鯉のぼり | 広く普及 | 武者のぼりも |
| 地域 | イベント | 見どころ |
|---|---|---|
| 東京・東京タワー | 333匹の鯉のぼり | 東京タワーに鯉のぼりが泳ぐ壮観な風景 |
| 群馬・館林 | 世界一の鯉のぼり | 5000匹以上の鯉のぼりが鶴生田川を泳ぐ |
| 埼玉・加須 | ジャンボ鯉のぼり | 全長100メートルの巨大鯉のぼり |
| 高知・四万十 | 四万十川の鯉のぼり | 清流に500匹の鯉のぼりが泳ぐ |
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 日付 | 2026年5月5日(火) |
| 重なる暦 | 立夏(暦の上での夏の始まり) |
| 準備 | 4月上旬の吉日に五月人形を飾る |
| 風習 | 鯉のぼり、兜、柏餅、菖蒲湯 |
| 楽しみ方 | 家族で伝統行事を体験しながら成長を祝う |
端午の節句は、暦に刻まれた子どもへの願い。古の知恵を現代の暮らしに取り入れて、2026年のこどもの日を楽しく過ごしましょう。今日の暦は福カレンダーでチェック。月間カレンダーで5月の吉日もご確認ください。