端午の節句 2026 準備ガイド ─ 鯉のぼりを揚げる日・兜を飾る日・柏餅を買う日の吉日カレンダー

この記事でわかること
2026年の端午の節句は5月5日(火・こどもの日)、立夏・一粒万倍日が重なる特別な一日。前日の5月4日は天赦日×寅の日の最強クラス。鯉のぼりを揚げる吉日、兜を飾る吉日、柏餅を買う吉日を4月中旬から5月中旬まで日付ごとに解説します。
目次
五月晴れの空に鯉のぼりが弧を描き、菖蒲湯の香が湯気と一緒に立ちのぼる──そんな五月五日の朝、家族と何を語り合いたいでしょうか。2026 年の端午の節句は 5 月 5 日(火)、国民の祝日「こどもの日」であり、節気「立夏」が始まる境目の日。さらに福カレンダーの暦計算では一粒万倍日が重なる、初夏の風が背中を押してくれる一日です。準備の段取りを暦と一緒に整えていきましょう。
今回は、当日だけではなく 「準備期間」にこそ節供の真価がある という観点から、鯉のぼりを揚げる吉日、兜・五月人形を飾る吉日、柏餅を買い求める吉日、そして片付けの吉日までを、2026 年の暦に即して一日単位で読み解いていきます。暦とは先人が空と自然を観察し続けた千年の記録。その記録を頼りに、今年の端午の節供を整えてみませんか。
端午の節句の準備暦 ─ なぜ「三週間前」から動くのか
端午の節句のルーツは、古代中国・戦国時代の 「悪月悪日」 観念にあるとされます。旧暦五月は梅雨の湿気と疫病が重なる忌月とされ、そのなかでも月初の「午(うま)の日」に菖蒲と蓬で邪気を祓う風習が生まれました。漢の時代に「五月五日」へと日付が固定され、奈良時代に日本へ伝来。宮中の節会として定着したのち、鎌倉〜江戸期に武家の行事「尚武の節供」と結びつき、幟(のぼり)旗や甲冑飾りが庶民階層へ広まっていきます。
江戸中期、町人文化の成熟とともに武家の幟が簡略化され、現在につながる 鯉のぼり が誕生しました。「滝を登り切った鯉が龍になる」という中国故事『後漢書』の「登龍門」を意匠化したもので、立身出世の願いが込められています。この来歴を踏まえると、端午の節句の準備とは 「家族の成長祈願を、暦の良い日から整える」 という三週間がかりの儀式であることが見えてきます。
現代の目安としては、春分(3 月 20 日前後)を過ぎた 四月中旬から下旬にかけて飾り始め、五月の中旬までに片付けるのが標準的な流れ。湿気を避けるために梅雨入り前(例年 6 月初旬)に収納を終えるのが理想とされます。福カレンダー編集部の取材では、五月人形の専門店の多くが「四月の大安あるいは一粒万倍日に飾り始める家庭が最も多い」と回答しており、統計的にも吉日を選ぶ習慣が根付いていることが窺えます。
2026 年 4 月 ─ 鯉のぼり・兜を飾る「始まりの吉日」
飾り付けの時期を逃さないよう、2026 年 4 月の主要吉日を整理します。赤口・仏滅を避けた純粋な吉日候補のみを抽出しました。
| 日付 | 曜日 | 六曜 | 主な吉日要素 | おすすめアイテム |
|---|---|---|---|---|
| 4 月 11 日 | 土 | 先勝 | 一粒万倍日 | 鯉のぼり掲揚・兜出し |
| 4 月 15 日 | 水 | 大安 | 大明日 | 万能の飾り始め |
| 4 月 20 日 | 月 | 赤口 | 一粒万倍日・大明日・穀雨 | 軒先の鯉のぼり |
| 4 月 23 日 | 木 | 先負 | 一粒万倍日・大明日 | 兜・鎧飾り |
| 4 月 25 日 | 土 | 大安 | 己巳の日・大明日 | 五月人形一式 |
とくに注目したいのが 4 月 25 日(土) です。六十干支のなかで「己巳(つちのとみ)の日」は六十日に一度しか巡らない財運・繁栄の日とされ、弁財天信仰とも深く結びついてきました。福カレンダーの暦計算でもこの日は大安・大明日・己巳の日が三重に重なり、2026 年の春で最も「始まり」に相応しい一日。週末ということもあり、家族で時間をかけて飾り付けできる点でも好条件が揃います。
次点は 4 月 20 日(月)穀雨入り。二十四節気の「穀雨(こくう)」は春の最後の節気で、「百穀を潤す雨」の意味を持ちます。一粒万倍日・大明日が重なり、種まきや新しい物事の始まりに最適とされる節気の初日に鯉のぼりを揚げるのは、登龍門の故事と穀雨の象徴が響き合う粋な選択です。ただし赤口のため、午前 11 時から午後 1 時の「牛の刻」を避けて朝のうちに揚げるのが古来の作法にかないます。
平日中心の家庭には 4 月 15 日(水)大安・大明日 が安全牌。「大安万事よし」の言葉通り、迷ったらこの日に据えれば失敗はありません。
GW 2026 ─ 天赦日・立夏・一粒万倍日の三位一体
端午の節句当日を含むゴールデンウィーク後半の暦が、2026 年は驚くほど手厚い配列になっています。
| 日付 | 曜日 | 祝日 | 暦 | 節供との関わり |
|---|---|---|---|---|
| 5 月 3 日 | 日 | 憲法記念日 | 先勝・大明日 | 準備の最終確認 |
| 5 月 4 日 | 月 | みどりの日 | 天赦日・寅の日・大明日・友引 | 柏餅・菖蒲購入の最強日 |
| 5 月 5 日 | 火 | こどもの日 | 一粒万倍日・立夏・先負 | 節句当日 |
| 5 月 6 日 | 水 | 振替休日 | 一粒万倍日・大明日・仏滅 | 菖蒲湯・家族団欒 |
2026 年の端午の節句が特別なのは、前日 5 月 4 日が天赦日と寅の日の重なる「年間トップクラスの大吉日」 だからです。天赦日は一年に 5〜6 回しか訪れない「天が万事を赦す日」(2026 年は 3/5・5/4・5/20・7/19・10/1・12/16 の計 6 日)。寅の日は十二支の寅に当たる日で、「千里行って千里戻る」虎の俊敏性から金運・旅立ちの日とされてきました。この二つが重なるのは暦の巡りでも稀で、柏餅・菖蒲・鯉のぼりの追加購入、祖父母家への訪問準備など、節供のための 「出費を伴う動き」 には最上級の追い風になります。
当日の 5 月 5 日(火) は、こどもの日でありながら節気「立夏」の始まりでもあります。立夏は二十四節気の第 7 番目、夏の第一節気。『暦便覧』(1787 年)は立夏を「夏の立つがゆゑ也」と記し、体感より先に暦の上で夏が訪れる日と説きました。さらに一粒万倍日が重なるため、小さな願掛けが大きく育つ日とされます。家族で柏餅を食しながら「今年一年、この子が健やかに育ちますように」と声に出して祈る──その一言が、暦の追い風を受けて万倍に育つと古人は信じたのです。
続く 5 月 6 日(水)振替休日 も一粒万倍日・大明日が重なります。2026 年は 5 月 5 日・6 日と一粒万倍日が連続する珍しい配列で、節供を二日間かけてゆっくり味わえる暦です。仏滅ではあるものの、家族の団欒に吉凶を持ち込むのは野暮というもの。菖蒲湯に浸かり、端午の節句の余韻を楽しむ日と捉えるのが自然でしょう。
柏餅を買い求める吉日 ─ 江戸の「縁起物」を 2026 年にどう活かすか
柏餅が端午の節句の食として定着したのは江戸時代中期、徳川家の菩提寺・増上寺周辺の菓子屋がルーツと伝わります。柏の葉は「新芽が出るまで古い葉が落ちない」性質から 家系の継承・子孫繁栄の象徴 とされ、餡を包むことで祝い菓子の意味が重ねられました。関西では粽(ちまき)が主流で、地域による食文化の差が端午の節句の楽しみ方をさらに豊かにしています。
2026 年に柏餅を買い求める吉日を選ぶなら、5 月 4 日(月・天赦日×寅の日) が断然おすすめです。老舗和菓子店の柏餅は節供前日が仕込みのピークで、当日の 5 月 5 日朝には完売する店も珍しくありません。天赦日・寅の日の追い風を受けながら前日に購入し、翌朝の立夏とともに家族で味わう──この流れが 2026 年の暦配列を最大限に活かす王道の段取りです。
当日買いたい派には 5 月 5 日(火)一粒万倍日・立夏、当日を過ぎてからの「後祝い」派には 5 月 7 日(木)巳の日・大明日・大安 が候補になります。とくに 5 月 7 日は大安・大明日の安定した吉日配列で、仕事帰りに和菓子屋に立ち寄るには最適でしょう。
片付けの吉日 ─ 五月晴れの「閉じ方」
端午の節句の飾りは、五月五日を過ぎたらなるべく早く片付けるのが古来の作法です。五月人形も鯉のぼりも「ハレの日の依代」であり、長く出しっぱなしにすることは節供の格を損なうとされてきました。同時に、六月初旬に梅雨入りする前に収納を完了させたほうが、湿気によるシミ・虫食いを避けられる実務的理由もあります。福カレンダー編集部が人形専門店に取材したところ、「湿度 60% 以下の晴天日に収納するのが最も劣化を防ぐ」という回答が大半でした。
2026 年 5 月の片付け吉日候補は以下のとおりです。
| 日付 | 曜日 | 六曜 | 暦 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 5 月 13 日 | 水 | 大安 | 大明日 | 平日の安定吉日 |
| 5 月 18 日 | 月 | 大安 | 一粒万倍日 | 大安×一粒万倍日の最強配列 |
| 5 月 20 日 | 水 | 先勝 | 天赦日・大明日 | 2026 年 3 回目の天赦日 |
| 5 月 24 日 | 日 | 大安 | 三日月 | 週末の片付け向き |
| 5 月 30 日 | 土 | 大安 | 一粒万倍日・十三夜 | 月末の最強万能日 |
とくに 5 月 18 日(月)大安×一粒万倍日 は、「終わりを整える」行為にも万倍の追い風を与える配列と解釈できます。片付けとは次の節供(来年)の始まりの準備でもある──その思想を暦で体現する一日です。また 2026 年は 5 月 20 日 にも天赦日が巡り(一年に 2 回しかない貴重な 5 月の天赦日)、平日の余裕がある方にはこの日も候補になります。
週末にしか動けない家庭には 5 月 30 日(土) が白眉です。大安・一粒万倍日・十三夜の月齢が重なり、月末の締めくくりに相応しい配列。翌 5 月 31 日が巳の日・大明日で弁財天への御礼参りもできる、二日がかりの片付け週末としても優秀です。
端午の節句 2026 ─ 地域差と現代への示唆
端午の節供は全国画一の行事ではありません。関東では五月人形(兜・鎧飾り)を室内に据える習慣が根付き、関西では鯉のぼりと幟を屋外に高々と揚げる風が強く、九州では 笹巻き(笹の葉で包んだ餅)を食す地域があります。福カレンダーの地域カテゴリでは、これら地域ごとの節供文化を掘り下げた記事を順次公開しています。
現代の家庭事情に目を向ければ、マンション住まいの増加により大型の鯉のぼりは少数派となり、ベランダ用の小型幟 や 室内飾り用のちりめん鯉のぼり が主流になりつつあります。しかし暦の活かし方そのものは千年前と変わりません。4 月下旬の大安に小さな兜を床の間に据え、5 月 4 日の天赦日に柏餅を買い、5 月 5 日の立夏とともに家族で味わう──この流れは、江戸の町家でも令和のマンションでも等しく通用する暦の知恵です。
編集後記 ─ 野分蓮より
準備、当日、片付け。端午の節供を三つのフェーズに分けて暦で読み解くと、五月五日というたった一日が、実は三週間がかりの 「家族の物語」 だったことに気付かされます。2026 年は天赦日・一粒万倍日・立夏が五月四・五・六日に集中するという、暦の巡りのなかでも特に手厚い配列。こうした年は数年に一度しか訪れません。
暦は家族を縛るものではなく、家族の節目を照らす道しるべ。今年の鯉のぼりを揚げる日、兜を飾る日、柏餅を買う日──それらを暦と相談して選ぶ時間そのものが、節供の本質なのだと思います。五月五日の空に鯉のぼりが元気に泳ぐことを願って、本稿を閉じます。
福カレンダーでは 2026 年の全吉日を一覧できる 2026 年吉日カレンダー や、端午の節句の伝統的な背景を深掘りする 端午の節句 2026|五月人形を飾る吉日ガイド も公開中です。節供に先立つ最強クラスの吉日については 天赦日とは?2026 年はいつ?、一粒万倍日の意味と過ごし方、そして 立夏(りっか)はいつ?2026 年の日付と夏の始まり も併せてご覧ください。
藤やつつじが境内を彩る初夏、家族の物語が空に泳ぐ鯉と一緒に育っていきますね。今年の節供を、暦と寄り添いながら丁寧に編んでいきましょう。
暦は関所ではなく道しるべ。いつだって、あなたの一歩を後押ししてくれます。── 暦川ひなた
参考文献・出典
- 吉凶 (Wikipedia 日本語版)— Wikipedia(参照: 2026-05-16)
- 日本の暦 -国立国会図書館-— 国立国会図書館(参照: 2026-05-16)
- 和暦 (Wikipedia 日本語版)— Wikipedia(参照: 2026-05-16)
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本記事は一般的な暦の知識や伝統的な解釈に基づいています。 占いの結果を保証するものではありません。最終的な判断はご自身でお願いします。
免責事項を読む →福カレンダーでは、暦に関するコンテンツを正確かつ分かりやすくお届けするよう努めています。
編集方針について →参考情報:暦注・民俗資料、公的機関の暦情報を参考に編集部が整理しています。
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