立春・夏至など二十四節気の意味と、季節の変わり目にあわせた過ごし方を解説します。
監修: 野分 蓮(干支と暦の研究家)
小雪次候『朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)』は2026年11月27日〜12月1日。北風が木の葉を払い落とし、木枯らしに梢が裸へとほどけてゆく頃を読み解きます。『朔』がなぜ北を指すのか、子の方角と新月とのつながり、中国・宣明暦『天気上騰地気下降』を日本の暦が冬の北風へ書き換えた候の系譜、空っ風や焚き火、冬隣の季語にも触れます。
小雪初候『虹蔵不見(にじかくれてみえず)』は2026年11月22日〜26日。わずかに雪がちらつきはじめる小雪に入り、陽の力が衰えて空気が乾き、夏の虹がもう姿を見せなくなる頃を読み解きます。春の清明末候『虹始見』と対をなす候であること、宣明暦の名をそのまま受け継いだ系譜、『虹』が虫偏である理由と空を貫く大蛇の見立て、勤労感謝の日と新嘗祭のつながり、満月へ満ちる月の流れにも触れます。
立冬末候『金盞香(きんせんかさく)』は2026年11月17日〜21日。雪中花とも呼ばれる水仙が咲き、その清らかな香りがただよう頃を読み解きます。金盞とは水仙の異名でキンセンカではないこと、金盞銀台の見立て、中国の宣明暦『雉入大水為蜃』を略本暦が冬の花へ書き換えた候の系譜、越前や淡路の水仙の名所、立冬を閉じて小雪へ向かう暦の歩みにも触れます。
立冬次候『地始凍(ちはじめてこおる)』は2026年11月12日〜16日。冷えが地中にまで及び、霜柱が立ち、水たまりに初氷が張る頃を読み解きます。中国の宣明暦をそのまま受け継いだ日中共有の候、霜柱が地表へ伸びる毛細管現象の科学、シモバシラの氷の華、そして11月15日の七五三と千歳飴に込めた長寿の願いにも触れ、凍てつく朝の静けさへ歩を進めます。
立冬初候『山茶始開(つばきはじめてひらく)』は2026年11月7日〜11日。暦のうえで冬がはじまり、冬の花の先駆け・山茶花(さざんか)が咲き出す頃を読み解きます。読みは『つばき』でも指すのは椿ではなく山茶花であること、椿との見分け、中国の宣明暦『水始冰』を略本暦が書き換えた候の系譜、炉開きなど冬支度の習わしにも触れます。
霜降末候『楓蔦黄(もみじつたきばむ)』は2026年11月2日〜6日。楓や蔦が黄に紅に染まり、紅葉が最盛期を迎えて霜降を締めくくる頃を読み解きます。気温差が色を冴えさせる紅葉の仕組み、中国の『蟄虫咸俯』を日本が燃える紅葉へ書き換えた略本暦の選び、万葉の『黄葉』、文化の日と観楓の文化、そして次の立冬への橋渡しにも触れます。
霜降次候『霎時施(こさめときどきふる)』は2026年10月28日〜11月1日。降ってはやみ、やんでは降る時雨(しぐれ)の季節を読み解きます。中国の『草木黄落』を略本暦が書き換えた候の系譜、初時雨や北山時雨の情趣、西行や芭蕉が時雨に重ねたもののあはれ、時雨が紅葉を深めるという見立て、居待月から下弦へ細る晩秋の月にも触れます。
霜降初候『霜始降(しもはじめてふる)』は2026年10月23日〜27日。よく晴れた風のない夜の放射冷却で、野に初めて霜が降りる頃を読み解きます。中国の宣明暦『豺乃祭獣』を略本暦が書き換えた候の系譜、初霜と紅葉が冴える仕組み、初日が旧暦九月十三日『後の月(十三夜)』にあたる名月の夜、片月見を忌む習わしにも触れます。
寒露末候『蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)』は2026年10月18日〜22日。秋の虫が人家の戸口近くまで来て、晩秋の鳴きおさめをする頃を読み解きます。古名『きりぎりす』が今のこおろぎを指した名の入れ替わり、枕草子や源氏物語に響く虫の音の文化、上弦の月から十二日月へと満ちる夜空、次の霜降への橋渡しにも触れます。
寒露次候『菊花開(きくのはなひらく)』は2026年10月13日〜17日。重陽に長寿を願った菊が、いまや盛りを迎える頃を読み解きます。皇室の菊花紋章や観菊・菊人形の文化、厚物・管物といった品種と食用菊、被綿に込めた重陽との縁、新月から三日月へと細く育つ秋の月の暦配置にも静かに触れます。
2026年のシルバーウィークは9月19日(土)〜23日(水)の5連休。敬老の日(9/21)と秋分の日(9/23)に挟まれた9月22日(火)が祝日法の「国民の休日」となり、2015年以来11年ぶりに9月の5連休が復活します。なぜこの年だけ連休が生まれるのか、法律と天文と暦の三層から読み解き、5日間の六曜・吉日・月相を一日ずつ案内する保存版です。
寒露初候『鴻雁来(こうがんきたる)』は2026年10月8日〜12日。北のシベリアから雁が越冬のため渡り来る頃を読み解きます。春の『鴻雁北』と対をなす渡りの暦、燕去り雁来る入れ替わり、V字に連なる雁行の美しさ、後の月見や津軽の雁風呂の伝説、和歌に詠まれた雁が音にも触れ、新月へ向かう静かな秋の空を見上げます。
全93記事の一覧です。
太陽の運行に基づいて1年を24等分した暦の区切りです。季節の変わり目を知らせる古代からの知恵で、農事や生活の目安として使われてきました。
異なります。節気は太陽暦に基づき、旧暦(太陰暦)は月の満ち欠けに基づきます。日本では両方を使い分けてきました。
季節の食材を取り入れた食事や、衣替え、大掃除など季節の切り替えを意識した行動が開運につながるとされています。