寒露(かんろ)はいつ?2026年の日付と紅葉シーズンの始まり

この記事でわかること
寒露(かんろ)は二十四節気の第17番目で、「露が冷たく感じられる」という意味があります。白露の「白い露」から、さらに気温が下がり「冷たい露」になる時期です。...
目次
寒露(かんろ)はいつ?2026年の日付と紅葉シーズン
寒露(かんろ)は露が冷たく感じられる秋深まる時期。紅葉シーズンの幕開けです。2026年の日付と過ごし方を解説します。
寒露とは?
なぜ二十四節気は「露」を主題とする節気を、わざわざ二つ(白露と寒露)も置いたのでしょうか。
『暦便覧』(天明7年/1787年)は寒露を「陰寒の気に合つて、露むすび凝らんとすれば也」と説明しています。気象観測機器のない古代において、季節の進み具合を伝える指標として最も鋭敏だったのが、夜明け前の草に降りる露の様子だったと考えられています。9月初旬の白露では「白く輝く露」、10月初旬の寒露では「凝って氷になりかかる冷たい露」——わずか一ヶ月の気温変化を、暦学者たちは肉眼の観察だけで二段階に切り分けて記録したわけです。
気象学的に見ると、白露の頃の朝の最低気温は20℃前後、寒露の頃には15℃を下回る日が増えるとされ、確かに露の触感が変わる温度帯にあたります。観測機器のない時代の暦が、現代の温度計で確かめても理にかなった節目を刻んでいた——「暦は千年の観察記録」という表現が、ここでも実感できる気がします。
2026年の寒露はいつ?
| 項目 | 日付・時刻 |
|---|---|
| 2026年の寒露 | 10月8日(木) |
| 寒露の期間 | 10月8日〜10月22日頃 |
| 次の節気 | 霜降(そうこう)10月23日 |
[!NOTE] 寒露は毎年10月8日〜9日頃に訪れます。太陽黄経が195度に達した瞬間が寒露の始まりです。
2026年〜2030年の寒露日
| 年 | 寒露の日 | 曜日 |
|---|---|---|
| 2026年 | 10月8日 | 木曜日 |
| 2027年 | 10月8日 | 金曜日 |
| 2028年 | 10月8日 | 日曜日 |
| 2029年 | 10月8日 | 月曜日 |
| 2030年 | 10月8日 | 火曜日 |
寒露の由来と意味
漢字の意味
「寒露」は「冷たい露」を意味します。
- 寒 … 冷たい、寒い
- 露 … 朝露
白露より気温がさらに下がり、朝露が冷たく感じられるようになる時期を表しています。『暦便覧』は「陰寒の気に合つて、露むすび凝らんとすれば也」と記しており、「凝らんとすれば(凝結しそうな状態にあれば)」という表現に、霜の一歩手前という季節の微妙な段階が読み取れます。次の節気「霜降(そうこう)」で実際に霜が降りるまでの、温度低下の途中経過を示した節気と考えられています。
七十二候(寒露の時期)
寒露の約15日間は、さらに3つの候に分かれます:
| 候 | 時期 | 意味 |
|---|---|---|
| 初候 | 10/8〜12頃 | 鴻雁来(こうがんきたる)- 雁が北から渡ってくる |
| 次候 | 10/13〜17頃 | 菊花開(きくのはなひらく)- 菊の花が咲き始める |
| 末候 | 10/18〜22頃 | 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)- キリギリスが戸口で鳴く |
寒露と紅葉
紅葉前線
寒露の頃から紅葉が本格化します。
| 地域 | 紅葉の見頃 |
|---|---|
| 北海道 | 9月下旬〜10月中旬 |
| 東北 | 10月中旬〜11月上旬 |
| 関東 | 11月中旬〜12月上旬 |
| 関西 | 11月中旬〜12月上旬 |
| 九州 | 11月中旬〜12月上旬 |
[!TIP] 寒露の頃は北日本や山間部で紅葉が見頃を迎えます。
紅葉狩りスポット
寒露〜霜降にかけて紅葉狩りのシーズンです。
- 日光(栃木) … 10月中旬〜11月上旬
- 箱根(神奈川) … 11月上旬〜中旬
- 京都 … 11月中旬〜12月上旬
寒露の時期の行事・風習
1. 十三夜
寒露の時期には十三夜があります。十五夜と並ぶお月見の日です。
| 項目 | 2026年 |
|---|---|
| 十三夜 | 10月25日(日) |
- 栗や豆をお供えすることから「栗名月」「豆名月」とも
- 十五夜を見たら十三夜も見るのが良いとされる
2. 体育の日(スポーツの日)
10月の第2月曜日はスポーツの日。2026年は10月12日です。
- 運動会シーズン
- スポーツを楽しむ
- 秋の行楽
3. 菊花展・菊まつり
寒露の次候「菊花開」にちなみ、各地で菊花展が開催されます。
- 菊人形
- 菊品評会
- 菊酒で長寿を祈願
菊と長寿の関係
菊が不老長寿のシンボルとして珍重されてきた背景には、中国の故事「菊水の伝説」があると考えられています。後漢時代の文献『荊楚歳時記』など複数の古文献に、菊の花から滴り落ちた露が川に流れ、その水を飲んだ村人が長寿を得たという伝承が記されているとされます。日本では平安期に重陽の節句(9月9日)として宮中行事に定着し、菊の花弁を浮かべた酒で長寿を祈る習慣が広まりました。
| 菊の習慣 | 内容 |
|---|---|
| 菊酒 | 菊の花を浮かべた酒。邪気を払う |
| 菊枕 | 菊の葉を入れた枕。頭痛・目の疲れに効果 |
| 菊湯 | 菊の花びらを浮かべたお風呂 |
| 着せ綿 | 重陽の節句に菊に綿を被せる風習 |
寒露の次候「菊花開」と重陽の節句がほぼ重なるのは偶然ではなく、菊が咲く時期を観察した暦と、菊を寿ぐ節句の祭事が同じ自然現象の上で結びついた結果と考えられます。
全国の菊まつり
| 地域 | 菊まつり | 時期 |
|---|---|---|
| 新宿御苑 | 菊花壇展 | 11月1日〜15日頃 |
| 湯島天神 | 文京菊まつり | 11月1日〜23日頃 |
| 福島 | 二本松の菊人形 | 10月上旬〜11月中旬 |
| 愛知 | 名古屋城菊花大会 | 10月下旬〜11月下旬 |
運気アップの過ごし方
紅葉を愛でる
寒露は自然の美しさを感じる絶好の季節。
- 紅葉狩りに出かける
- 落ち葉を飾る
- 紅葉の写真を撮る
収穫に感謝する
秋の実りに感謝しましょう。
- 秋の味覚を堪能
- 新米を味わう
- 家族と食卓を囲む
衣替えを完成させる
本格的な秋冬に備えて衣替えを完了させましょう。
- 夏物の片付け
- 秋冬物の準備
- 羽織ものを常備
寒露の食べ物・健康管理
旬の食材
| 食材 | 効果・特徴 |
|---|---|
| 栗 | 秋の味覚の代表、栗ご飯に |
| 柿 | ビタミンC豊富、二日酔いにも |
| 銀杏 | 秋の香り、茶碗蒸しに |
| きのこ類 | 食物繊維豊富、免疫力アップ |
| 秋鮭 | 良質なタンパク質、アスタキサンチン |
おすすめ料理
寒露の時期に食べたい料理:
- 栗ご飯 … 秋の味覚の定番
- きのこ鍋 … 体を温める
- 銀杏の塩焼き … お酒のお供に
- 柿の白和え … 上品な甘さ
健康管理のポイント
- 乾燥対策 … 空気が乾燥する時期
- 温かい飲み物 … 体を内側から温める
- 運動 … 涼しくなり体を動かしやすい
- 風邪予防 … 寒暖差で体調を崩しやすい
寒露のスピリチュアルな意味
収穫と感謝のエネルギー
寒露は秋の実りが最も豊かな時期。収穫と感謝のエネルギーに満ちています。
| スピリチュアルな意味 |
|---|
| 努力の成果を受け取る時期 |
| 自然の恵みへの感謝 |
| 人間関係の実り |
| 内面の成熟 |
紅葉と変容
紅葉は「変容」のシンボル。古い自分を手放し、新しい自分へと変わる時期とされています。
| 変容の実践 | 方法 |
|---|---|
| 古い習慣の見直し | 新しい習慣に切り替える |
| 人間関係の整理 | 大切な縁を大事にする |
| 自己成長の確認 | この一年の成長を振り返る |
| 感謝を表す | お世話になった人に連絡 |
よくある質問(FAQ)
Q: 寒露の読み方は?
A: 「かんろ」と読みます。
Q: 白露と寒露の違いは?
A: 約一ヶ月の気温低下を、古代の暦学者が露の様子で二段階に分けた節気と考えられています。『暦便覧』では白露を「陰気やうやく重りて露こごりて白色となれば也」、寒露を「陰寒の気に合つて、露むすび凝らんとすれば也」と記しており、白露=露が降り始める段階、寒露=露が凝結しかける段階、と段階的に位置づけられているのが分かります。
Q: 紅葉はいつから見頃?
A: 地域によって異なりますが、寒露の頃(10月上旬)から北日本や山間部で見頃を迎え、11月にかけて南下します。
Q: 2027年の寒露はいつ?
A: 2027年の寒露は10月8日(金)の予定です。
Q: この記事をシェアしてもいい?
A: はい、ぜひSNSやLINEでシェアしてください。友人や家族との情報共有にお役立てください。まとめ
寒露は、秋が深まり紅葉が始まる美しい節気です。
- 2026年の寒露: 10月8日(木)
- 意味: 露が冷たく感じられる秋深まる時期
- おすすめ: 紅葉狩り、栗ご飯、十三夜のお月見
『暦便覧』が「露むすび凝らんとすれば也」と記したこの節気は、白露と霜降に挟まれた「凝結しかけの露」という微妙な段階を切り取った、観察の精密さを物語る命名です。古代の暦学者が温度計なしで気温帯を読み分け、中国の菊水伝説が重陽の節句として日本に根付き、紅葉前線が北から南へ降りてくる——歴史と科学と生活文化が交差する10月初旬。冷たくなった朝の空気を吸い、足元の草の露に触れてみる、それだけで暦という千年の観察記録が今ここで再生される、そんな節気と言えるのかもしれません。
二十四節気について詳しくは「二十四節気とは?」をご覧ください。
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参考文献・出典
- 二十四節気 (Wikipedia 日本語版)— Wikipedia(参照: 2026-05-16)
- 暦計算室— 国立天文台 暦計算室(参照: 2026-05-16)
- 日本の暦 -国立国会図書館-— 国立国会図書館(参照: 2026-05-16)
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野分 蓮干支と暦の研究家
- 十干十二支
- 二十四節気
- 自然暦
十干十二支・二十四節気・自然と暦の関わりを、歴史と科学の両面から掘り下げる研究家肌の編集者。古文書の記述と現代の気象データを突き合わせるような、知的好奇心を刺激する考察記事を得意とする。
この編集者の記事を見る →この記事について
本記事は一般的な暦の知識や伝統的な解釈に基づいています。 占いの結果を保証するものではありません。最終的な判断はご自身でお願いします。
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