白露(はくろ)はいつ?2026年の日付と秋の訪れを感じる季節

この記事でわかること
白露(はくろ)は二十四節気の第15番目で、「露が白く見える」という意味があります。朝晩の気温が下がり、草木に露が降りて白く輝く時期です。...
目次
白露(はくろ)はいつ?2026年の日付と秋の訪れ
白露(はくろ)は朝露が白く輝き始める秋の訪れを告げる節気。お月見シーズンへと続く、秋の始まりを感じる時期です。2026年の日付と過ごし方を解説します。
白露とは?
なぜこの節気には、ほかにいくらでも候補がありそうな秋の風景のなかから、わざわざ「露」が選ばれたのでしょうか。
『暦便覧』(天明7年/1787年)は、白露を「陰気やうやく重りて露こごりて白色となれば也」と説明しています。陰の気が次第に重みを増し、空気中の水蒸気が冷えた草の上で凝って白く見える——古代の暦学者は、夜明け前の野に立ち、ほんの一滴の露の変化を季節の節目として記録に残したと考えられています。
注目すべきは、二十四節気の中で「露」を主題にした節気が二つもあること(白露と寒露)。古人にとって、露の色や冷たさは温度計よりも雄弁に秋の深まりを語る指標だったと考えられています。気象観測機器のない時代、彼らが頼ったのは「観察し続けること」——白露という二文字に、その姿勢が凝縮されているように感じられます。
2026年の白露はいつ?
| 項目 | 日付・時刻 |
|---|---|
| 2026年の白露 | 9月7日(月) |
| 白露の期間 | 9月7日〜9月22日頃 |
| 次の節気 | 秋分(しゅうぶん)9月23日 |
[!NOTE] 白露は毎年9月7日〜8日頃に訪れます。太陽黄経が165度に達した瞬間が白露の始まりです。
2026年〜2030年の白露日
| 年 | 白露の日 | 曜日 |
|---|---|---|
| 2026年 | 9月7日 | 月曜日 |
| 2027年 | 9月7日 | 火曜日 |
| 2028年 | 9月7日 | 木曜日 |
| 2029年 | 9月7日 | 金曜日 |
| 2030年 | 9月7日 | 土曜日 |
白露の由来と意味
漢字の意味
「白露」は「白い露」を意味します。
- 白 … 白く光る、透き通った
- 露 … 朝露、草に降りる水滴
夜が涼しくなり、朝方に草木に露が降りて白く輝く様子を表しています。なお陰陽五行思想では「白」は秋・西・金気を象徴する色とされ、節気名に「白」が選ばれた背景にも、こうした古代中国の宇宙観が反映されていると考えられています。
七十二候(白露の時期)
白露の約15日間は、さらに3つの候に分かれます:
| 候 | 時期 | 意味 |
|---|---|---|
| 初候 | 9/7〜11頃 | 草露白(くさのつゆしろし)- 草に降りた露が白く光る |
| 次候 | 9/12〜16頃 | 鶺鴒鳴(せきれいなく)- セキレイが鳴き始める |
| 末候 | 9/17〜22頃 | 玄鳥去(つばめさる)- 燕が南へ帰る |
白露と秋の七草
秋の七草
白露の時期は秋の七草が見頃を迎えます。
| 草花 | 読み方 | 特徴 |
|---|---|---|
| 萩(はぎ) | はぎ | 赤紫の小花 |
| 尾花(おばな) | すすき | 秋の代表的な草 |
| 葛(くず) | くず | 食用・薬用にも |
| 撫子(なでしこ) | なでしこ | 大和撫子の語源 |
| 女郎花(おみなえし) | おみなえし | 黄色い小花 |
| 藤袴(ふじばかま) | ふじばかま | 薄紫の花 |
| 桔梗(ききょう) | ききょう | 紫の星形の花 |
[!TIP] 「おすきなふくは」(尾花・すすき・葛・なでしこ・ふじばかま・くず・萩)という覚え方があります。
白露の時期の行事・風習
1. お月見の準備
白露から秋分にかけては、十五夜(中秋の名月)の準備期間です。
| 項目 | 2026年 |
|---|---|
| 十五夜 | 9月27日(日) |
| 十三夜 | 10月25日(日) |
十五夜の由来と歴史
十五夜(中秋の名月)の起源については、中国唐代に成立した「中秋節」の習慣が、平安時代の遣唐使を通じて日本に伝わったとする説が有力とされています。中国の古文献『荊楚歳時記』にも秋の月見の記述が見え、月を愛でる感覚は東アジアで広く共有されてきたと考えられています。
| 時代 | 月見の習慣 |
|---|---|
| 平安時代 | 貴族が月を愛でながら詩歌を詠む |
| 江戸時代 | 庶民にも広がり、収穫を祝う行事に |
| 現代 | 月見団子やススキを飾る風習 |
興味深いのは、伝来当初の月見は「文人が漢詩を詠む雅な催し」だったのが、江戸期に「収穫を祝う庶民の行事」へと姿を変えた点です。同じ満月を見上げながら、時代によって人々の心の向け方が変わってきた——月見という習慣そのものが、日本社会の文化史の縮図とも言えるかもしれません。
十五夜のお供え物
| お供え物 | 意味 |
|---|---|
| 月見団子 | 丸い形で満月を表す。15個または12個 |
| ススキ | 稲穂に見立て、魔除けの意味も |
| 里芋 | 収穫物への感謝。「芋名月」の由来 |
| 果物 | 秋の実りへの感謝 |
2. 秋の彼岸
白露の後には秋のお彼岸が控えています。
- 彼岸入り:9月20日
- 中日(秋分):9月23日
- 彼岸明け:9月26日
3. 敬老の日
9月の第3月曜日は敬老の日。2026年は9月21日です。
- おじいちゃん・おばあちゃんへの感謝
- 家族団らんの機会
- 長寿のお祝い
運気アップの過ごし方
朝露を感じる
白露は「露」に縁のある節気。早起きして朝の空気を感じましょう。
- 早朝散歩で露を踏む
- 窓を開けて朝の空気を取り込む
- 植物に霧吹きで水やり
収穫への感謝
秋は収穫の季節。実りへの感謝を意識しましょう。
- 新米を味わう
- 秋の味覚を楽しむ
- 家族で食卓を囲む
お月見の準備
十五夜に向けた準備を始めると運気アップ。
- ススキを飾る場所を決める
- お団子の材料を準備
- 月見酒を楽しむ計画
白露の食べ物・健康管理
旬の食材
| 食材 | 効果・特徴 |
|---|---|
| 新米 | 秋の恵み、一年で最も美味しい時期 |
| 秋刀魚(さんま) | DHAやEPAが豊富、秋の味覚の代表 |
| 梨 | 水分豊富、喉を潤す |
| 栗 | 食物繊維・ビタミンC豊富 |
| 松茸 | 香り高い秋の高級食材 |
健康管理のポイント
白露の頃は気温差が大きくなる時期です。
- 温度調整 … 朝晩と日中の寒暖差に注意
- 乾燥対策 … 空気が乾燥し始める
- 睡眠 … 秋の夜長を質の良い睡眠に
- 運動 … 涼しくなったので体を動かす
白露のスピリチュアルな意味
浄化と内省のエネルギー
白露の「露」は、清らかな浄化のシンボル。心を静めて内省する時期とされています。
| スピリチュアルな意味 |
|---|
| 心の曇りを取り払う浄化の時期 |
| 静かに内面を見つめる |
| 過去の振り返りと手放し |
| 新しい季節への準備 |
月との繋がり
白露から十五夜へと続く時期は、月のエネルギーが高まります。
| 月のエネルギー活用法 |
|---|
| 月明かりの下で瞑想 |
| 満月の願い事の準備 |
| 月見で感謝を表す |
| 秋の夜長を楽しむ |
よくある質問(FAQ)
Q: 白露の読み方は?
A: 「はくろ」と読みます。「しらつゆ」「びゃくろ」ではありません。
Q: なぜ「白」い露?
A: 『暦便覧』は「陰気やうやく重りて露こごりて白色となれば也」と説明しています。秋の気配が深まると気温が下がり、空気中の水蒸気が草の上で凝結して露となり、朝日に白く輝く——その光景を捉えた節気名と考えられています。また陰陽五行で「白」は秋を象徴する色とされる点も、この名称の背景にあるとされます。
Q: 白露と処暑はどう違う?
A: 処暑は「暑さが落ち着く」時期、白露は「露が白く輝く」時期です。白露の方がより秋らしくなります。
Q: 2027年の白露はいつ?
A: 2027年の白露は9月8日(水)の予定です。
Q: この記事をシェアしてもいい?
A: はい、ぜひSNSやLINEでシェアしてください。友人や家族との情報共有にお役立てください。まとめ
白露は、本格的な秋の訪れを感じる美しい節気です。
- 2026年の白露: 9月7日(月)
- 意味: 露が白く輝く秋の始まり
- おすすめ: 秋の七草観賞、お月見準備、新米を味わう
『暦便覧』が記した「陰気やうやく重りて露こごりて白色となれば也」——古代の暦学者が夜明け前の草原に立ち、一滴の露の変化を季節の節目として刻んだ瞬間が、二千年を越えて私たちの9月に届いています。気象衛星もない時代、彼らが頼った唯一の道具は「観察し続けること」でした。秋の七草を眺める朝、足元の草に視線を落として露の一粒を見つけてみる——そんな小さな所作が、暦という千年の観察記録を今ここで再生する行為になるのかもしれません。
二十四節気について詳しくは「二十四節気とは?」をご覧ください。
関連記事
参考文献・出典
- 二十四節気 (Wikipedia 日本語版)— Wikipedia(参照: 2026-05-16)
- 暦計算室— 国立天文台 暦計算室(参照: 2026-05-16)
- 日本の暦 -国立国会図書館-— 国立国会図書館(参照: 2026-05-16)
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野分 蓮干支と暦の研究家
- 十干十二支
- 二十四節気
- 自然暦
十干十二支・二十四節気・自然と暦の関わりを、歴史と科学の両面から掘り下げる研究家肌の編集者。古文書の記述と現代の気象データを突き合わせるような、知的好奇心を刺激する考察記事を得意とする。
この編集者の記事を見る →この記事について
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