立秋(りっしゅう)はいつ?2026年の日付と残暑見舞いのマナー

この記事でわかること
立秋(りっしゅう)は二十四節気の第13番目、2026年は8月7日。猛暑のただ中ながら、暦のうえではこの日から秋が始まります。『暦便覧』『淮南子』の言葉、立秋なのに暑い理由、涼風至・寒蝉鳴・蒙霧升降の三候、暑中見舞いから残暑見舞いへ切り替わるマナーまで、立秋の意味と過ごし方を解説します。
目次
立秋(りっしゅう)はいつ?2026年の日付と残暑見舞いのマナー
8月7日に「秋が立つ」と言われても、実感はまだ真夏。なぜ古人は、この猛暑のただ中に秋の始まりを置いたのでしょうか。立秋の由来と、暑中見舞いから残暑見舞いへ切り替わる実用マナーを、2026年の日付とともに解説します。
立秋とは?
照りつける日差しの真っただ中で「秋が立つ」と告げる――立秋ほど、暦と体感がかけ離れて感じられる節気はありません。
江戸時代の『暦便覧(こよみびんらん)』(天明7年/1787年)は、立秋を 「初めて秋の気立つがゆゑ(故)なれば也(なり)」 と記します。猛暑の盛りにあっても、暦のうえではこの日、わずかな秋の気配が初めて立ち上がる、というのです。二十四節気の生まれた古代中国でも同じ感覚があり、前漢の『淮南子(えなんじ)』天文訓には「立秋に涼風至る」とあります。立秋は、夏至を陽の極点とする一年の循環のなかで、陽の盛りが陰へと折り返す転換点として位置づけられてきました。
太陽黄経が135度に達した瞬間が、その年の立秋の始まりです。
2026年の立秋はいつ?
| 項目 | 日付 |
|---|---|
| 2026年の立秋 | 8月7日(金) |
| 立秋の期間 | 8月7日〜8月22日頃 |
| 次の節気 | 処暑(しょしょ)8月23日(日) |
[!NOTE] 立秋は毎年8月7日〜8日頃に訪れます。太陽黄経が135度に達した瞬間が、その年の立秋の始まりです。
2026年の立秋の期間は、月遅れのお盆(8月13〜16日)を含みます。8月13日(木)は旧暦七月の朔日(ついたち)にあたり、新月、そして一粒万倍日。盆の入りと新月、吉日が重なる節目です。
2026年〜2030年の立秋日
| 年 | 立秋の日 | 曜日 |
|---|---|---|
| 2026年 | 8月7日 | 金曜日 |
| 2027年 | 8月8日 | 日曜日 |
| 2028年 | 8月7日 | 月曜日 |
| 2029年 | 8月7日 | 火曜日 |
| 2030年 | 8月7日 | 水曜日 |
立秋の日付は太陽の位置で決まるため、年によって8月7日か8日に揺れます。2027年は一日遅い8月8日です。
立秋の由来と七十二候
漢字の意味
- 立 … 始まる、立ち上がる
- 秋 … 秋
「立春・立夏・立秋・立冬」の四立(しりゅう)は、それぞれの季節の始まりを告げる節気。立秋は暦のうえで秋の幕開けにあたります。
七十二候(立秋の時期)
立秋の約15日間は、さらに3つの候に分かれます。
| 候 | 時期 | 意味 |
|---|---|---|
| 初候 | 8/7〜12頃 | 涼風至(すずかぜいたる)― 涼しい風が立ち始める |
| 次候 | 8/13〜17頃 | 寒蝉鳴(ひぐらしなく)― ひぐらしが鳴き始める |
| 末候 | 8/18〜22頃 | 蒙霧升降(ふかききりまとう)― 深い朝霧が立ちこめる |
涼風が立ち(初候)、ひぐらしが鳴き(次候)、朝霧が漂う(末候)――まだ暑いさなかにも、夕風や蝉の声、朝のもやに、暦は確かな秋の兆しを見いだしています。
暑中見舞いから残暑見舞いへ
立秋は、夏の便りの呼び名が切り替わる日でもあります。
| 挨拶状 | 期間(2026年) | 時候の挨拶 |
|---|---|---|
| 暑中見舞い | 小暑〜立秋前日(7/7〜8/6) | 「盛夏」「炎暑」 |
| 残暑見舞い | 立秋〜8月末頃(8/7〜8/31) | 「晩夏」「立秋」 |
立秋(8月7日)を過ぎたら、便りは「残暑見舞い」に切り替えます。「暦の上では秋となりましたが」という時候の挨拶が、この時期ならではの趣を添えます。
残暑お見舞い申し上げます
立秋を過ぎましたが、まだまだ厳しい暑さが続いております。
お変わりなくお過ごしでしょうか。
(本文:近況報告など)
朝晩は少しずつ涼しくなってまいりました。
くれぐれもご自愛くださいませ。
令和八年 晩夏
残暑見舞いを出せるのは、一般に8月末頃まで。9月に入ると「残暑」というより秋の便りになります。
立秋なのに暑いのはなぜ?
二十四節気が編まれた中国華北は、内陸の大陸性気候。夏のピークを早く越え、立秋の頃には朝晩に冷気が立ち始めるとされていました。『淮南子』の「立秋に涼風至る」は、その華北の体感を素直に映した言葉です。
一方、四方を海に囲まれた日本は海洋性気候。海水が夏のあいだに蓄えた熱がゆっくり放たれるため、暑さのピークは立秋以降へと持ち越されます。照りつける日差しと「秋が立つ」という言葉の隔たりは、華北の風土が二千年を超えて日本まで届いた、その距離の長さを物語っているのです。
それでも、日は少しずつ短くなり、夕風や雲の表情、蝉の声(ツクツクボウシ)に、秋の気配は着実に忍び寄っています。
立秋の過ごし方
- 夏の疲れをケア:暑さの蓄積で体調を崩しやすい頃。消化に良い食事と十分な睡眠で体を整えて。
- 残暑見舞いを一筆:立秋を機に、便りの呼び名を切り替えましょう。
- お盆を迎える:月遅れのお盆(8月13〜16日)に、祖霊を迎え送る静かな時間を。
- 秋の支度を少しずつ:朝夕の涼を感じ始めたら、秋の計画や衣替えの先取りを。
旬の味覚
なす、ぶどう、梨、そして走りのさんま――夏の名残と秋の初物が入りまじる頃。みずみずしい梨や、喉を潤す果物が、残暑の体にやさしくしみ通ります。
よくある質問(FAQ)
Q: 立秋を過ぎたら「暑中」と書いてはいけませんか?
A: 暦のうえでは立秋から秋なので、立秋以降は「残暑見舞い」に切り替えるのが正式です。「暑中見舞い」は立秋の前日までに届くように出しましょう。
Q: 残暑見舞いはいつまで出せますか?
A: 一般的には8月末までが目安です。9月に入ると、残暑というより秋の便りの趣になります。
Q: 立秋から本当に涼しくなりますか?
A: 現代の日本では、立秋はまだ真夏で最高気温の時期にあたります。ただし日の長さは短くなり始め、夕方の風や朝のもやに、秋の気配が少しずつ感じられるようになります。
Q: 2027年の立秋はいつですか?
A: 2027年の立秋は8月8日(日)です。太陽の位置で決まるため、年により8月7日か8日になります。
まとめ
立秋は、猛暑のただ中にありながら、暦のうえで秋の始まりを告げる節気です。
- 2026年の立秋:8月7日(金)/期間は8月22日頃まで
- 意味:初めて秋の気が立つ頃(『暦便覧』「初めて秋の気立つがゆゑなれば也」)
- マナー:この日から便りは「残暑見舞い」へ
照りつける日差しのなかにも、夕風と蝉の声に秋の兆しを探しながら、残暑見舞いの一筆に暦の上の秋を映してみてはいかがでしょう。次の節気は、暑さがようやく和らぐ処暑(8月23日)です。
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参考文献・出典
- 二十四節気 (Wikipedia 日本語版)— Wikipedia(参照: 2026-05-16)
- 暦計算室— 国立天文台 暦計算室(参照: 2026-05-16)
- 日本の暦 -国立国会図書館-— 国立国会図書館(参照: 2026-05-16)
2026年の暦カレンダー
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野分 蓮干支と暦の研究家
- 十干十二支
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十干十二支・二十四節気・自然と暦の関わりを、歴史と科学の両面から掘り下げる研究家肌の編集者。古文書の記述と現代の気象データを突き合わせるような、知的好奇心を刺激する考察記事を得意とする。
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