大暑(たいしょ)はいつ?2026年の日付と土用の丑の日・夏バテ対策

この記事でわかること
大暑(たいしょ)は二十四節気の第12番目、2026年は7月23日。一年で最も暑さが極まる頃で、夏の土用の丑の日(2026年は7月26日)にうなぎを食べる習わしで知られます。『暦便覧』の言葉、桐始結花・土潤溽暑・大雨時行の三候、土用と平賀源内の逸話、暑気払いと夏バテ対策まで、大暑の意味と過ごし方を解説します。
目次
大暑(たいしょ)はいつ?2026年の日付と土用の丑の日・夏バテ対策
大暑(たいしょ)は、一年でもっとも暑さが極まる節気。夏の土用の丑の日にうなぎを食べ、暑気払いで夏バテを乗り越える頃です。2026年の日付と過ごし方を解説します。
大暑とは?
暑さにも頂点がある――そう暦が告げるのが、この大暑です。
江戸時代の暦の解説書『暦便覧(こよみびんらん)』(天明7年/1787年)は、大暑を 「暑気いたりつまりたるゆえん(所以)なれば也(なり)」 と説明しています。「つまる」とは極まること。小暑から増し続けた暑さが、ここに至ってついに極点へと達する――それが大暑です。続く立秋を境に暦は秋へと折り返すため、暦のうえでは大暑が「夏のいちばん奥」にあたります。
太陽黄経が120度に達した瞬間が、その年の大暑の始まり。蝉時雨が降りそそぎ、入道雲がわき立ち、夕立が地を打つ――一年でもっとも夏らしい日々が続きます。
2026年の大暑はいつ?
| 項目 | 日付 |
|---|---|
| 2026年の大暑 | 7月23日(木) |
| 大暑の期間 | 7月23日〜8月6日頃 |
| 次の節気 | 立秋(りっしゅう)8月7日(金) |
[!NOTE] 大暑は毎年7月22日〜23日頃に訪れます。太陽黄経が120度に達した瞬間が、その年の大暑の始まりです。
2026年の大暑は、月が満ちて満月へ向かう時期にあたり、7月25日(土)は六曜の大安。そして大暑の期間中、**夏の土用の丑の日は7月26日(日)**に巡ります。
2026年〜2030年の大暑日
| 年 | 大暑の日 | 曜日 |
|---|---|---|
| 2026年 | 7月23日 | 木曜日 |
| 2027年 | 7月23日 | 金曜日 |
| 2028年 | 7月22日 | 土曜日 |
| 2029年 | 7月22日 | 日曜日 |
| 2030年 | 7月23日 | 火曜日 |
大暑の由来と七十二候
漢字の意味
- 大 … 最も、極まった
- 暑 … 暑さ
小暑の「小さな暑さ」に対し、大暑は「極まった暑さ」。一対の節気として、夏の暑さの高まりと頂点を表しています。
七十二候(大暑の時期)
大暑の約15日間は、さらに3つの候に分かれます。
| 候 | 時期 | 意味 |
|---|---|---|
| 初候 | 7/23〜27頃 | 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)― 桐が実を結び始める |
| 次候 | 7/28〜8/1頃 | 土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)― 土が湿って蒸し暑くなる |
| 末候 | 8/2〜6頃 | 大雨時行(たいうときどきにふる)― 時に夕立が激しく降る |
高貴な桐が実を結び(初候)、地面までもが蒸し暑くなり(次候)、やがて激しい夕立が来る(末候)――大暑の三候は、湿気と暑さが極まる盛夏の十五日間を描いています。
土用の丑の日とうなぎ
大暑をはさむこの時期は、立秋前の「夏の土用」(おおよそ7月20日頃〜8月6日)にあたります。土用は四季の変わり目に置かれた約18日間で、陰陽五行説では「土」の気が強まる期間とされ、土を動かす作業(井戸掘り・基礎工事・庭仕事)を避ける慣習が江戸時代から伝えられてきました。
この夏の土用のうち、十二支が「丑」にあたる日が土用の丑の日です。2026年の夏の土用の丑の日は7月26日(日)の一日(次の丑は8月7日で、すでに立秋・土用明けのため、夏の丑は一回のみ)。
土用の丑の日にうなぎを食べる風習は、江戸時代の博物学者・平賀源内が、夏に売れ行きの落ちるうなぎ屋のために「本日丑の日」と書いた看板を提案したのが広まりの一因とされます。もっとも、うなぎを夏の滋養食とする発想はそれ以前から。万葉集には大伴家持が「夏痩せに良し」とうなぎを詠んだ歌があり、奈良時代にはすでにスタミナ食として知られていました。「う」のつく食べ物(うどん・梅干し・瓜)も、夏負け予防に良いとされています。
大暑の時期の行事・風習
盛夏の大暑は、各地で夏祭りや花火大会が最盛期を迎えます。なかでも7月25日の天神祭(大阪天満宮)は、京都の祇園祭・東京の神田祭と並ぶ日本三大祭の一つ。陸渡御(りくとぎょ)と船渡御(ふなとぎょ)、奉納花火が、蒸し暑い夏の夜を華やかに彩ります。各地の盆踊りも、もとは祖霊を送る宗教行事から発展した夏の伝統です。大暑の終わり頃からは、月遅れのお盆(8月13〜16日)に向けた準備も始まります。
暑気払いと夏バテ対策
一年でもっとも暑い大暑は、体力を消耗しやすい時期。古来の「暑気払い」の知恵が役立ちます。
- 水分・塩分をこまめに:のどが渇く前に補給を。汗をかいたら塩分も忘れずに。
- 打ち水と簾(すだれ):朝夕の打ち水で地を冷やし、簾や葦簀(よしず)で日差しをやわらげる。
- 冷やしすぎない食事:冷たいものばかりでは胃腸が弱ります。うなぎ・夏野菜など滋養のあるものを。
- 無理をしない:土用は静養の期間。暑い時間帯の活動を避け、体の声に耳を傾けて。
暑さの極まる大暑は、夜を味わう季節でもあります。日が落ちてからの夕涼み、縁側に響く風鈴、手持ち花火、軒先の蚊遣り――昼の暑さをしのいだ先にある夏の夜の楽しみは、冷房の普及した今も色あせません。満ちゆく月を眺めながら涼を取るひととき。それもまた、大暑ならではのささやかな贅沢です。
旬の味覚
うなぎ、スイカ、トマト、枝豆、冬瓜――水分やミネラル、スタミナを補う夏の味覚が出そろう頃。冬瓜の煮物やトマトの冷製など、体の熱をやさしく冷ます一皿が重宝します。
よくある質問(FAQ)
Q: 大暑の読み方は?
A: 「たいしょ」と読みます。「だいしょ」ではありません。
Q: 土用の丑の日は毎年同じ日ですか?
A: いいえ。土用の期間中で十二支が「丑」にあたる日なので、年により日付が変わります。土用の中に丑の日が二回ある年は「一の丑」「二の丑」と呼びます。2026年の夏は7月26日(日)の一回です。
Q: 大暑と小暑はどう違いますか?
A: 小暑は暑さが「増していく」頃、大暑は暑さが「極まる」頃です。小暑→大暑→立秋と続きます。
Q: 2027年の大暑はいつですか?
A: 2027年の大暑は7月23日(金)です。太陽の位置で決まるため、年により7月22日か23日になります。
まとめ
大暑は、夏の暑さが極まる、一年でもっとも暑い節気です。
- 2026年の大暑:7月23日(木)/期間は8月6日頃まで
- 意味:暑気が極まる頃(『暦便覧』「暑気いたりつまりたるゆえんなれば也」)
- 行事:夏の土用の丑の日(2026年は7月26日)にうなぎ、天神祭、暑気払い
うなぎでスタミナをつけ、打ち水と涼の知恵で暑さをしのぎ、夏の頂点を健やかに越えていきましょう。次の節気は、暦のうえで秋が立つ立秋(8月7日)です。
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参考文献・出典
- 二十四節気 (Wikipedia 日本語版)— Wikipedia(参照: 2026-05-16)
- 暦計算室— 国立天文台 暦計算室(参照: 2026-05-16)
- 日本の暦 -国立国会図書館-— 国立国会図書館(参照: 2026-05-16)
2026年の暦カレンダー
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野分 蓮干支と暦の研究家
- 十干十二支
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十干十二支・二十四節気・自然と暦の関わりを、歴史と科学の両面から掘り下げる研究家肌の編集者。古文書の記述と現代の気象データを突き合わせるような、知的好奇心を刺激する考察記事を得意とする。
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