二十八宿とは? ─ 月の宿る28の星座と吉凶ガイド

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二十八宿とは? ─ 月の宿る28の星座と吉凶ガイド
二十八宿(にじゅうはっしゅく)は、月が天球上を一周する間に通過する28の星座区分です。古代中国天文学に由来し、日本では暦注下段の重要な要素として、日々の吉凶判断に活用されてきました。本記事では、二十八宿の起源・四神との関係・各宿の意味・現代での活用方法まで網羅的に解説します。
二十八宿の起源と歴史
二十八宿の起源は、紀元前1000年頃の古代中国にさかのぼります。月の公転周期が約27.3日であることから、天球上の月の通り道(白道)を28の区画に分割し、それぞれに星座を割り当てました。
中国から日本への伝来
- 紀元前10世紀頃: 中国で二十八宿の原型が成立
- 前漢時代: 天文暦法として体系化され、吉凶判断に応用
- 飛鳥時代(7世紀): 日本に暦法とともに伝来
- 江戸時代: 暦注下段に組み込まれ、庶民にも普及
- 明治以降: 暦注禁止令の影響で一時衰退するも、神社暦には残存
二十八宿は、もともと天文学的な観測体系でしたが、次第に各宿に「吉」「凶」の意味が付与され、日常生活の行動指針として活用されるようになりました。
四神と四方の配置
二十八宿は、東西南北の四方にそれぞれ7宿ずつ配置され、各方位を守護する四神(しじん)と結びついています。
| 方位 | 四神 | 色 | 季節 | 宿の数 |
|---|---|---|---|---|
| 東方 | 蒼龍(青龍) | 青 | 春 | 7宿 |
| 北方 | 玄武 | 黒 | 冬 | 7宿 |
| 西方 | 白虎 | 白 | 秋 | 7宿 |
| 南方 | 朱雀 | 赤 | 夏 | 7宿 |
四神は中国の天文思想で天球を四分割する概念であり、各方位の7宿を統べる霊獣として信仰されてきました。日本でもキトラ古墳や高松塚古墳の壁画に四神が描かれており、古代から深く根付いた思想であることがわかります。
東方蒼龍(青龍)七宿
東方を司る蒼龍に属する7宿は、春の星座に対応します。
| 宿名 | 読み | 吉凶 | 適する行事 | 避けるべきこと |
|---|---|---|---|---|
| 角 | かく | 吉 | 婚礼・建築・衣類裁断 | 葬儀 |
| 亢 | こう | 凶 | 結納・種まき | 建築・旅行 |
| 氐 | てい | 吉 | 婚礼・開業・種まき | 船旅 |
| 房 | ぼう | 大吉 | 婚礼・旅行・移転・開業 | なし(万事吉) |
| 心 | しん | 凶 | 祭祀・移転 | 旅行・建築 |
| 尾 | び | 吉 | 婚礼・建築・開業 | 衣類裁断 |
| 箕 | き | 吉 | 動土・池掘り・仕入れ | 婚礼・葬儀 |
「房」は二十八宿の中でも特に吉日とされ、ほぼすべての行事に適した日です。
北方玄武七宿
北方を守護する玄武に属する7宿は、冬の星座に対応します。
| 宿名 | 読み | 吉凶 | 適する行事 | 避けるべきこと |
|---|---|---|---|---|
| 斗 | と | 吉 | 土掘り・建築・開業 | 衣類裁断 |
| 牛 | ぎゅう | 吉 | 移転・旅行・金銭受取 | 婚礼・葬儀 |
| 女 | じょ | 凶 | 葬儀・訴訟 | 婚礼・建築 |
| 虚 | きょ | 凶 | 学業・相談 | 婚礼・入宅 |
| 危 | き | 凶 | 壁塗り | 衣類裁断・船旅 |
| 室 | しつ | 吉 | 婚礼・祈願・建築 | 葬儀 |
| 壁 | へき | 大吉 | 開業・婚礼・建築・学問 | なし |

暦川 ひなた暦の案内人
六曜・吉日・暦注下段など、日本の伝統暦を「毎日の暮らしに活かせる知恵」としてやさしく紐解く案内人。難しい暦用語も、身近な例え話で自然と腑に落ちる解説が持ち味。季節の移ろいを感じながら暦を読む楽しさを伝えている。
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