2026年5月31日(日)ブルームーン×巳の日×大明日 ─ 月内2度目の満月と「乙巳・癸巳」の月、弁財天に祈る金運の暦

この記事でわかること
2026年5月は満月が二度巡る月。5月2日のフラワームーンに続いて、5月31日(日)に二度目の満月「ブルームーン」が昇ります。この日は赤口でありながら巳の日・大明日が重なり、日干支は乙巳、月干支も癸巳 ── 月と日の二柱に「巳」が並ぶ希少な配置。福カレンダー編集部の暦川ひなたが、月内2度の満月という暦のしくみと、弁財天の縁日に宿る金運の整え方を、民俗学と暦学の両面から読み解きます。
目次
2026年5月31日(日)ブルームーン×巳の日×大明日 ─ 月内2度目の満月と「乙巳・癸巳」の月、弁財天に祈る金運の暦
2026年5月31日(日)。福カレンダーの暦データでは 赤口・巳の日・大明日、月相は 満月、日干支は 乙巳(きのと み)、月干支は 癸巳(みずのと み)。年は 丙午(ひのえ うま)。同じ5月のなかで、5月2日のフラワームーンに続く 二度目の満月 が巡る、年に一度あるかないかの暦が舞台です。月と日に「巳」が二つ並び、満月が二度きしむ ── このひと日の意味を、暦川ひなた(こよみかわ ひなた)が一緒にひもといていきましょう。
5月の終わりに巡る、月内2度目の満月 ── まず暦を開いてみる
カレンダーの5月最終週をめくると、ふしぎな配置が浮かび上がります。福カレンダーの暦データから5月29日以降を抜き出すと、こうなりますね。
5月29日と30日の連続する一粒万倍日は、暦学では「金曜に蒔いて土曜に始める」型の二日続きとして読まれます。そして31日に、二度目の満月が静かに昇ります。年内に「月内2度目の満月」が起きるのは、2026年では5月のこの一回だけ。同じ月のなかで満月をふたつ見送る、いわばお別れ会のような夜更けでしょうか。
加えて5月31日は、巳の日と大明日が同時にやってくる日。日干支も月干支も「巳」── 60日に一度しか巡らない巳の日が、たまたま月干支とそろう年は丙午(午年)の節目だけに現れます。福カレンダー編集部ではこの二重の重なりを、社内の暦読会では便宜上「巳重ね日(みかさねび)」と呼んで記録しています。
ブルームーンとは ── ふた通りの定義と「ふた満月の月」が起きる仕組み
ブルームーンと聞くと、青く染まった満月を思い浮かべる方も多いかもしれません。ところがこの言葉、月の色とはほとんど関係がない暦の用語なのですね。
ブルームーンには、現在ふたつの定義が併存しています。
(1) 計算上のブルームーン(calendar blue moon) ひとつの暦月に満月が二度ある場合、その二度目を指す。これは1946年の米誌『Sky & Telescope』記事から広まった現代的定義で、いま一般に「ブルームーン」と言うときはこちらの意味で使われることが多いです。今回の5月31日はこの定義にあたります。
(2) 季節のブルームーン(seasonal blue moon) ひとつの天文季節(春・夏・秋・冬それぞれ約3か月)に満月が4回ある場合、その3番目を指す。19世紀の『メイン州農事暦(Maine Farmers' Almanac)』に由来する古い定義で、農作業の暦と教会の祝祭日を整える文脈で使われてきました。
月の満ち欠けの周期は 約29.53日。一方、西暦の暦月は28〜31日です。月の周期がほんのわずかに短い/長いせいで、暦月のなかに満月がふたつ入ったり、季節のなかに4回入ったりする現象が、2〜3年に一度起こります。福カレンダーのブルームーンとは?では、この計算のしくみと2026年・2028年・2031年などの日付一覧も整理してありますので、興味があれば読み比べてみてください。
「青い月」と呼ばれるけれど、月そのものは色を変えません。火山の大噴火や山火事の煤煙によって、ごく稀に月が本当に青く見える現象は別にあって、これは大気中の微粒子の散乱が原因。今回の5月31日に夜空を見上げて月が青くなくても、それで正しいというわけですね。
5月31日の暦三層 ── 巳の日・大明日・月干支も「癸巳」
ブルームーンという月相に重なるその他の暦をひとつずつ開いていきます。
巳の日と乙巳という日干支
巳の日は、十二支のうち巳(へび)が回ってくる日。60日に1日ある吉日で、古来 弁財天の縁日 とされてきました。弁財天はインド伝来の女神サラスヴァティーがルーツで、財・芸能・水・智慧を司る存在。蛇は弁財天のお使い、もしくは化身そのものと伝わります。
5月31日の日干支は 乙巳(きのと み)。乙は十干のうち「陰の木」を意味し、若芽や草木のしなやかさをあらわします。乙巳は60干支のうち42番目、「しなやかに巻きつき、長く伸びる蛇」と読まれてきました。歴史好きの方には「乙巳の変(西暦645年・大化の改新の発端)」でおなじみの干支ですね。福カレンダーの巳の日(み)の意味と運勢でも触れていますが、乙巳には「執念深く目標を達成する」「水を含んだ柔らかな成長」というキーワードがあります。
月干支まで「巳」が並ぶ
5月31日のもうひとつの妙は、月干支も癸巳(みずのと み) であること。癸は「陰の水」、巳は「火の蛇」とされる十二支ですから、癸巳は「水のなかの蛇」── 弁財天とその眷属である白蛇のイメージにそのまま重なる組み合わせなのです。
ひと月(節入り基準)と一日に同じ十二支「巳」が並ぶ日は、60日のうち2日ほど。さらに偶然にも年は丙午で「火」が強い ── 年は火・月は水・日は木と、五行が三つ揃って巡る希少な日になります。福カレンダー編集部の暦読会では、こうした 三柱の十二支がそろう日 を観察するのが恒例の楽しみで、5月31日は特に「水の巳」が目立つ日として記録に残しています。
大明日と赤口の使い分け
最後の層が、大明日と赤口の組み合わせ。大明日 は太陽の光が天地のすみずみまで届く日とされ、開業・引越・旅行など「明るく拓く」用件すべてに吉とされます。一方の 赤口 は六曜のなかでもやや扱いにくい日で、終日凶のなかに 午(うま)の刻 ── おおよそ午前11時から午後1時 だけが吉という珍しい構成。
つまり5月31日は、「昼の真ん中の2時間に大事な所作を凝縮し、それ以外の時間は静かに過ごす」のがいちばん暦に沿った過ごし方になります。弁財天への参拝、銭洗い、お財布の手入れ ── これらをお昼どきに集めるイメージでしょうか。
旧暦から見る5月31日 ── 旧暦4月15日、和暦の「望(もち)」
ここで旧暦のページにも寄ってみたいのです。福カレンダーの暦データによると、5月31日は旧暦の4月15日。比べて、もう一方のフラワームーン 5月2日は旧暦の3月16日 にあたります。
旧暦は 太陰太陽暦。月の満ち欠けを基準に「ひと月=新月から次の新月まで(朔から朔へ)」と数えるため、毎月15日前後にかならず満月が回ってくる仕組みでした。和暦ではこの満月の日を 望(もち) と呼び、農作業や祭礼の節目にしてきたのですね。
つまり旧暦の暦組みで眺めると、5月2日は「旧暦3月の望」、5月31日は「旧暦4月の望」── 別々の旧暦月の満月をつづけて見送る、というのが今回の5月の正体になります。「ブルームーン」という近代の単語が指し示す現象は、和暦のものさしでは「ふた月分の望をひとつの西暦月でまたぐ」と読み替えるのが自然でしょうか。
旧暦4月は 卯月 と呼ばれ、卯の花(うつぎ)の咲くころ。福カレンダーの卯月(うづき)解説では、旧暦4月の風物と立夏・小満との関係を細かく解説しています。旧暦のレンズで5月31日を見ると、それは「卯月の望」、つまり夏のはじまりを満月で締めくくる夜なのです。
5月31日の過ごし方 ── 弁財天とブルームーン、ふたつのリズムで整える
ここからは、暦の重なりを実用に翻訳していきます。巳の日に弁財天をお参りする習わしは平安以降の日本各地で続いてきた金運慣習で、満月の夜に願いを締めくくるのも旧暦時代から農家・商家が続けてきた所作。福カレンダー編集部の暦読会で勧めている過ごし方を、お昼と夜の二段組でまとめてみます。
お昼(11時〜13時の午の刻)── 巳の日と弁財天の時間
(1) 銭洗いと財布のお手入れ:赤口で唯一吉とされる午の刻に、弁財天を祀る寺社の銭洗い、もしくは自宅で硬貨をきれいに拭く所作をします。福カレンダーの巳の日・己巳の日の弁財天参拝では銭洗いの作法を細かく案内していますので、参拝を予定される方は事前に作法を確認なさってくださいね。
(2) 「使うお金」と「貯めるお金」を分ける整え:巳の日は、お金の流れを 整流する日。ぐちゃぐちゃの財布を見直し、レシート、もう使わないポイントカード、古いお守りを抜く。銀行口座の自動引き落としを見直すのも合います。「お金が巡る器を磨く」がキーワードになりますね。
夜(20時以降)── ブルームーンと「2度の満月」の儀
ブルームーンを単体で扱わず、5月2日のフラワームーンとペアで見るのが、福カレンダー編集部の流儀です。シンプルな3ステップで眺めてみます。
- 5月2日のフラワームーンで「種」を蒔く ── このとき具体的な願い事をひとつ書き留める
- 5月の30日間で「育てる」 ── 蒔いた種にあたる行動を一つでも実践する
- 5月31日のブルームーンで「収穫と手放し」 ── 育った願いに感謝、伸び切らなかったものに執着しないと決める
旧暦の知恵では、満月は「収穫と祓い」、新月は「種まき」。5月2日と5月31日のふたつの満月を、ひと月の物語のはじまりと終わりとして使う ── これが暦と暮らしを結ぶ自然なやり方ですね。月光浴は心理学的にも「ひと月をふりかえる時間」として機能しやすく、儀式というよりは月とともに息を整える時間として使うのがおすすめです。
ちなみに5月31日の日没は東京で19時ごろ、月の出はその直後。お月見をするなら 20時以降の南東の空 が観察しやすい時間帯です。月光の下に小銭・財布・通帳を並べ、5月2日からひと月の流れに感謝する ── ブルームーンの夜は特に「5月2日に蒔いたお金の願いの収穫」として読みます。福カレンダーの満月のお財布フリフリカレンダーも併せて使えば、満月の時間帯設計までひと続きで整えられますね。
暦の前後 ── 5月29日から6月へ、夏のはじまりに続く流れ
ブルームーンは終点ではなく、節目です。5月最後の3日間と6月の入り口を一望してみますね。
- 5月29日(金)仏滅・一粒万倍日:仏滅と一粒万倍日が重なる日は「準備の日」。書類仕事や下調べに向きます
- 5月30日(土)大安・一粒万倍日:5月30日(土)大安×一粒万倍日で詳述したとおり、ジューンブライド直前の入籍ベスト日
- 5月31日(日)赤口・巳の日・大明日・ブルームーン:今回の主役。お昼どき限定で動き、夜は静かに月を仰ぐ
- 6月1日(月)先勝:衣替え。夏物への切り替え
- 6月6日(土)芒種:二十四節気・梅雨の予兆
- 6月11日(木)入梅×大安:入梅2026へ
- 6月21日(日)夏至×父の日×大安×寅の日:2026年6月21日(日)父の日×夏至×大安×寅の日へ続く
5月の暦全体は、福カレンダーの2026年5月の暦カレンダーに18の節目をまとめてあります。GWからブルームーンまで、5月のひと月を一望したい方はそちらを併せてご覧くださいね。
5月31日の暦は、「ふたつ」がキーワードでした。月内2度目の満月、日と月にふたつ並ぶ巳、そして5月初旬と最終日にひと月の願いを始めて終える往復。
ブルームーンは「3年に一度の特別な月」として現代の SNS でもよく取り上げられますが、その夜が 巳の日と大明日に重なって、しかも 月干支まで巳 という配置は、年に一度すら巡らない希少な暦です。お参りに出かけるならお昼どきの2時間、夜は静かに月を見送る ── このリズムだけ覚えておいてください。
福カレンダーの暦データは、ブルームーンの夜の月の出時刻、6月以降の吉日チェーン、月別の最強開運日ハブまで、5月31日の前後をひとつなぎで読み解けるよう整えてあります。暦は道しるべ、月は時のしるし ── あなたの5月の終わりが、満ちて巡って、また新しい6月の入り口に届きますように。
― 暦川ひなた(こよみかわ ひなた/福カレンダー編集部・暦の案内人)
参考文献・出典
- 吉凶 (Wikipedia 日本語版)— Wikipedia(参照: 2026-05-16)
- 日本の暦 -国立国会図書館-— 国立国会図書館(参照: 2026-05-16)
- 和暦 (Wikipedia 日本語版)— Wikipedia(参照: 2026-05-16)
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本記事は一般的な暦の知識や伝統的な解釈に基づいています。 占いの結果を保証するものではありません。最終的な判断はご自身でお願いします。
免責事項を読む →福カレンダーでは、暦に関するコンテンツを正確かつ分かりやすくお届けするよう努めています。
編集方針について →参考情報:暦注・民俗資料、公的機関の暦情報を参考に編集部が整理しています。
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