2027年の初午は2月8日(月)・二の午は2月20日(土)─ 稲荷詣での日が一粒万倍日と重なる理由

この記事でわかること
2027年の初午(はつうま)は2月8日(月)、二の午は2月20日(土)。2月は28日までなので三の午はありません。どちらも一粒万倍日・大明日・友引が重なる日です。立春後の午の日が一粒万倍日になる仕組み、旧暦の初午(3月16日)、伏見稲荷大社の青山飾り、2025〜2028年の日付比較まで暦の案内人が解説します。
目次
2027年の初午は2月8日(月)・二の午は2月20日(土)─ 稲荷詣での日が一粒万倍日と重なる理由
立春を過ぎても、朝の空気はまだきりりと冷たい2月。それでも暦の上では、新しい一年の「仕事始め」の気配が動きはじめます。その合図となるのが、全国の稲荷神社がにぎわう「初午(はつうま)」です。2027年の初午は2月8日(月)、二の午は2月20日(土)。今回は、この二日がどんな暦の巡り合わせなのか、一緒に読み解いていきましょう。
2027年の初午・二の午はいつ? ─ 日付と暦注の早見表
初午は「2月に入って最初の午(うま)の日」のことです。十二支は日にも割り振られていて、子・丑・寅……と12日ごとに一巡します。ですから午の日も12日おきにめぐってきて、新暦の日付は毎年変わるのですね。
福カレンダーの暦データで2027年2月の日干支を確かめると、2月最初の午の日は2月8日の戊午(つちのえうま)、2回目は**2月20日の庚午(かのえうま)**でした。
| 行事 | 2027年の日付 | 日干支 | 六曜 | 吉日 | 旧暦 |
|---|---|---|---|---|---|
| 初午 | 2月8日(月) | 戊午 | 友引 | 一粒万倍日・大明日 | 1月2日 |
| 二の午 | 2月20日(土) | 庚午 | 友引 | 一粒万倍日・大明日 | 1月14日 |
| 三の午 | なし | ─ | ─ | ─ | ─ |
2027年は平年で、2月は28日まで。二の午の12日後にあたる次の午の日は3月4日(木)の壬午で、もう3月に入っています。そのため2027年は三の午がない年です。ちなみに初午の直前の午の日は1月27日(水)の丙午なので、「1月の午の日を初午と取り違えた」という心配もありません。
初午が平日の月曜日、二の午が土曜日という並びも覚えておきたいところです。お勤めの方は、初午当日は朝の出勤前や昼休みに近くのお稲荷さんへ、二の午の週末にゆっくり本参り、という二段構えが組みやすい年ですね。
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初午とは ─ 稲荷大神の降臨と「旧暦の春」の名残
初午がなぜ稲荷神社のお祭りの日なのか。その由来は、京都・伏見稲荷大社の鎮座の伝承にあります。
稲荷社の本社である伏見稲荷神社のご祭神・宇迦御霊神が伊奈利山へ降りた日が和銅4年2月7日(711年2月28日)であったとされ(2月9日(3月2日)説もある)、この日が初午であったことから、全国で稲荷社を祀る。 ── Wikipedia「初午」より
稲荷大神は「稲成り」に通じる五穀豊穣の神さま。そこから商売繁盛、家内安全へとご神徳が広がり、いまでは企業の屋上やビルの谷間にも小さなお社が祀られています。全国の稲荷神社がこの日に初午祭を行うのは、総本宮のご鎮座の日にあやかってのことなのですね。
ただし、もともとの初午は旧暦2月の最初の午の日でした。明治の改暦で新暦の2月に移ったため、本来は梅がほころぶ春先の行事が、一年でいちばん寒い時期のお祭りになったのです。いまも旧暦で初午祭を行う地域があり、その場合の2027年の日付は次のようになります。
- 旧暦2月1日は新暦の3月8日(月)(国立天文台の暦要項で、朔は3月8日18時29分)
- 旧暦2月最初の午の日は3月16日(火)の甲午(旧暦2月9日)
- 新暦の初午(2月8日)とは、およそ5週間のひらきがあります
お住まいの地域のお稲荷さんが「2月」と「3月」のどちらでお祭りをするのか、事前に社務所の掲示や公式サイトで確かめておくと安心です。
2027年の初午を暦で読む ─ 一粒万倍日×大明日×友引が二度そろう
2027年の初午と二の午は、どちらも一粒万倍日と大明日が重なり、六曜はそろって友引です。これは偶然ではなく、暦の仕組みから導かれる組み合わせなのです。
立春後の午の日は一粒万倍日になる
一粒万倍日は、節月(二十四節気の「節」で区切る月)ごとに当たる十二支が決まっている吉日です。立春から啓蟄の前日までの「寅月」では、丑の日と午の日が一粒万倍日にあたります。
2027年の立春は、国立天文台の暦要項によると2月4日10時46分。初午の2月8日はその4日後なので、すでに寅月に入っています。だから初午も二の午も、自動的に一粒万倍日になるのですね。
裏を返せば、立春より前に初午が来る年は一粒万倍日になりません。前後の年と比べると、その違いがよくわかります。
| 年 | 初午 | 二の午 | 三の午 | 初午は一粒万倍日? |
|---|---|---|---|---|
| 2025年 | 2月6日(木) | 2月18日(火) | なし | ○ |
| 2026年 | 2月1日(日) | 2月13日(金) | 2月25日(水) | ×(立春前・三隣亡と不成就日) |
| 2027年 | 2月8日(月) | 2月20日(土) | なし | ○(大明日も重なる) |
| 2028年 | 2月3日(木) | 2月15日(火) | 2月27日(日) | ×(立春前・三隣亡) |
2026年と2028年は初午が2月1日〜3日に入り、まだ丑月のうちに当たっています。2027年は、初午と二の午の両方が寅月の一粒万倍日にそろう、すっきりとした年といえます。
友引が続くのは「旧暦の同じ月の中」だから
六曜は旧暦の月日で決まり、6日周期でくり返します。初午(旧暦1月2日)と二の午(旧暦1月14日)は同じ旧暦1月のなかで12日ちがい。12は6で割り切れるので、六曜も同じ友引になるわけです。友引は「勝負なし」の日で、朝夕は吉、昼は凶とされます。参拝は午前中か夕方を選ぶと、六曜を気にされる方にも気持ちよく過ごせるでしょう。
月の満ち欠けで見る二つの午
国立天文台の朔弦望によると、2027年2月の新月(朔)は2月7日0時56分、満月(望)は2月21日8時24分です。
- 初午の2月8日は、新月の翌日。旧暦の正月二日にあたる、ごく細い月の日
- 二の午の2月20日は、満月の前日。夜空にはほぼまん丸の月が昇ります
始まりの細い月の日に願いを立て、満ちていく月の日に重ねてお参りする。暦の流れに沿った、気持ちのよい巡り方ではないでしょうか。
初午の過ごし方 ─ 参拝・いなり寿司・2027年の段取り
伏見稲荷大社では、初午の2日前の辰の日に、稲荷山の杉と椎の枝で作った「青山飾り」をご本殿以下の社殿に飾り、当日は商売繁昌・家内安全の御符「しるしの杉」が授与されます。2027年なら、辰の日は2月6日(土)の丙辰です。行事の詳細や時刻は年ごとに変わることがあるので、伏見稲荷大社の公式サイトで最新情報を確かめてくださいね。
暮らしのなかで初午を楽しむ方法も、たくさん受け継がれています。
- お稲荷さんへ参拝する ── 近所の稲荷社でも、職場の守り神のお社でも。初午詣は「福詣(ふくまいり)」とも呼ばれます
- いなり寿司を供え、いただく ── お稲荷さんのお使いである狐の好物とされる油揚げにちなんだ一品。関東の俵型と関西の三角形の違いは関東発祥のいなり寿司と初午で詳しく紹介しています
- 土地の味を囲む ── 栃木県のしもつかれ、奈良県の旗飴、初午だんごなど、地域ごとの行事食も豊かです
- 火の用心を確かめる ── 「初午の早い年は火事が多い」という俗信もあり、消防団が火の用心のお札を配る地方もあります
福カレンダー編集部が2027年の暦を並べてみると、次のような段取りが組めます。
- 2月6日(土) 青山飾りの辰の日。週末のうちに、いなり寿司用の油揚げを煮ふくめておく
- 2月8日(月)初午 一粒万倍日・大明日。仕事の目標や商いの願いを書き出して、朝のうちにお参り
- 2月11日(木・建国記念の日) 全日本いなり寿司協会が登録した「初午いなりの日」。祝日の食卓をいなり寿司で
- 2月20日(土)二の午 一粒万倍日・大明日。初午で立てた願いの経過を報告し、感謝を伝える本参り
- 2月28日(日) 2月の締めくくりは天赦日と寅の日が重なる日。新しいお財布や始めごとに
初午で願いを立て、12日後の二の午で経過をふり返る。「願いっぱなし」にしないための、暦が用意してくれたちょうどよい区切りなのですね。初午の由来や参拝作法をもっと知りたい方は、初午と稲荷神社もあわせてどうぞ。
よくある質問
Q. 2027年に三の午はありますか? A. ありません。二の午(2月20日)の次の午の日は3月4日(木)で、2月は28日までのためです。
Q. 初午当日に参拝できない場合は? A. 二の午の2月20日(土)に参拝される方も多く、二の午や三の午を祭礼日にしている地域もあります。旧暦で祝う神社なら3月16日(火)が目安です。
Q. 2027年の初午は日柄としてどうですか? A. 一粒万倍日と大明日が重なる吉日です。六曜は友引で、三隣亡や不成就日といった凶日も重なっていません。
まとめ ─ 2027年は「二度の一粒万倍日」で稲荷詣で
- 2027年の初午は2月8日(月)、二の午は2月20日(土)。三の午はありません
- どちらも立春を過ぎた寅月の午の日なので、一粒万倍日・大明日が重なり、六曜は友引
- 旧暦で祝う地域の初午は3月16日(火)
- 伏見稲荷大社の青山飾りは、初午2日前の辰の日(2月6日)
まだ寒さの残る2月に、暦は「今年の実りを祈る日」を二度も用意してくれています。福カレンダーの2月の暦を手帳に写しながら、お稲荷さんへの道のりを計画してみませんか。小さな願いの種が、一粒万倍に育っていきますように。
参考資料
- 国立天文台「令和9年(2027)暦要項 二十四節気および雑節」(立春 2月4日10時46分)
- 国立天文台「令和9年(2027)暦要項 朔弦望」(朔 2月7日・望 2月21日・朔 3月8日)
- Wikipedia「初午」(由来・旧暦の初午・二の午と三の午・各地の風習)
- 伏見稲荷大社 公式サイト(初午大祭の最新情報)
参考文献・出典
- 日本の暦 -国立国会図書館-— 国立国会図書館(参照: 2026-05-16)
- 暦計算室— 国立天文台 暦計算室(参照: 2026-05-16)
- 旧暦 (Wikipedia 日本語版)— Wikipedia(参照: 2026-05-16)
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編集方針について →参考情報:暦注・民俗資料、公的機関の暦情報を参考に編集部が整理しています。
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