太宰府天満宮で学問成就 ─ 飛梅伝説と新春の開運参拝

この記事でわかること
学問の神様・菅原道真公を祀る太宰府天満宮。御本殿は124年ぶりの「令和の大改修」を2026年5月に終え、2027年の正月は改修後の御本殿で迎える最初の初詣になる。飛梅伝説、大寒から立春へ向かう受験期の暦、梅ヶ枝餅の縁起、2027年の式年大祭までを一本にまとめた。
目次
太宰府天満宮で学問成就 ─ 飛梅伝説と新春の開運参拝
東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ
千年以上前に詠まれたこの歌が、今も太宰府天満宮の魂です。
福岡県太宰府市に鎮座する**太宰府天満宮(だざいふてんまんぐう)**は、**菅原道真公(すがわらのみちざねこう)**を祭神とする全国約12,000社の天満宮の総本宮。正月三が日の参拝者は例年200万人前後といわれる九州有数の初詣スポットであり、学問の神様として受験生の絶大な信仰を集めています。
1月から2月にかけて咲く約6,000本の梅。道真公が愛した梅の花が、まるで主人の帰りを待つかのように境内を彩る新春──それは、大寒から立春へ、寒さの底から春の兆しへと暦が動く季節でもあります。
受験シーズンの真っ只中、飛梅伝説の地で学問成就を祈る。太宰府天満宮の新春開運を、暦とともに紐解いていきましょう。
なお、御本殿は124年ぶりの「令和の大改修」を2026年5月に終えました。2027年の正月は、改修後の御本殿で迎える最初の初詣になります。改修の中身と2027年の正月の暦は、末尾の追記にまとめています。
太宰府天満宮と暦 ─ 新春から立春へ
松の内の初詣
太宰府天満宮の初詣は、正月三が日だけで例年200万人前後が訪れるといわれる九州屈指の参拝スポットです。
松の内(1月7日まで、または関西では15日まで)の期間は、歳神様の力が最も強い時期。この時期に学問の神様にも詣でることで、新年の学業運・仕事運を強力に後押しする二重の加護を得ることができます。
大寒と受験シーズン
二十四節気で見ると、受験シーズンは**大寒(だいかん)と立春(りっしゅん)**にまたがります。
| 節気 | 2026年の日付 | 意味 | 受験・学問との関係 |
|---|---|---|---|
| 小寒 | 1月5日頃 | 寒の入り | 受験勉強の追い込み開始 |
| 大寒 | 1月20日(火) | 寒さの極み | 大学入学共通テスト(1月中旬) |
| 立春 | 2月4日(水) | 春の始まり | 私立大学入試の本格化 |
| 雨水 | 2月19日頃 | 雪が雨に変わる | 国公立大学前期試験(2月下旬) |
大寒──一年で最も寒い時期に最も厳しい試験が待ち受ける。しかし大寒は「寒さが極まり、あとは春に向かうのみ」の転換点でもあります。大寒に太宰府天満宮で祈願することは、「寒さの底を打って春(合格)へ向かう」暦的なメッセージを受け取る行為です。
梅と立春 ─ 春を告げる花
太宰府天満宮の約6,000本の梅は、例年1月下旬から3月上旬にかけて開花します。
梅は「春告草(はるつげぐさ)」とも呼ばれ、まだ寒い冬の最中に最も早く咲く花。雪の残る中に紅白の梅が咲く姿は、困難の中にも希望を見出す受験生の姿と重なります。
立春(2月4日頃)を迎える頃、太宰府天満宮の梅は見頃を迎え始めます。暦の上の「春の始まり」と梅の開花が一致するこの時期は、学問成就の祈願にとって最も力強いタイミングです。
[!TIP] 太宰府天満宮の梅の中で最も有名なのが、本殿右前の「飛梅(とびうめ)」。道真公を追って京都から一夜で飛んできたとされるこの梅は、毎年境内で最も早く開花します。飛梅の開花は「道真公が受験生を応援し始めた合図」とも。
菅原道真と飛梅伝説 ─ 学問の神様の物語
菅原道真公とは
**菅原道真(845-903年)**は、平安時代の貴族・学者・政治家です。
幼少期から学問に秀で、文章博士(もんじょうはかせ)として朝廷に仕え、宇多天皇の信任を得て右大臣にまで昇進しました。しかし左大臣・藤原時平の讒言(ざんげん)により、901年(延喜元年)に太宰府に左遷されます。
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 845年 | 京都に誕生。菅原家は代々の学者の家柄 |
| 862年 | 18歳で文章生(もんじょうしょう)に合格 |
| 877年 | 文章博士に就任 |
| 899年 | 右大臣に昇進。学者として最高位 |
| 901年 | 藤原時平の讒言により太宰府に左遷 |
| 903年 | 太宰府にて薨去(59歳) |
| 905年頃 | 太宰府に社殿が建立(天満宮の起源) |
| 947年 | 北野天満宮(京都)が創建 |
道真公の死後、京都では疫病や天変地異が相次ぎ、これを道真公の怨霊の仕業と恐れた朝廷は道真公の名誉を回復し、「天満大自在天神(てんまんだいじざいてんじん)」として神格化しました。やがて怨霊から学問・文芸の神へと変化し、現在の「学問の神様」としての信仰が定着したのです。
飛梅伝説
太宰府天満宮で最も有名な伝説が「飛梅(とびうめ)」です。
901年、京都から太宰府への左遷が決まった道真公は、愛する庭の梅の木に向かって別れの歌を詠みました。
東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ (東風が吹いたら、香りを届けておくれ、梅の花よ。主人がいなくなっても、春を忘れないでおくれ)
すると──その梅の木は、道真公を慕うあまり一夜にして京都から太宰府まで飛んできたと伝えられています。
この「飛梅」は現在も太宰府天満宮の本殿右前に立っており、境内で毎年最も早く開花する白梅です。樹齢千年を超えるとされるその古木は、今も主人・道真公のそばで花を咲かせ続けています。
[!NOTE] 飛梅と同時に、道真公の愛した松も後を追ったとされますが、松は途中で力尽きて摂津国(現在の神戸市周辺)に落ちたという「追松(おいまつ)」の伝説もあります。梅だけが主人のもとに辿り着けた──梅の忠義が際立つ物語です。
なぜ「学問の神様」なのか
道真公が学問の神様として信仰される理由は、大きく三つあります。
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 実績 | 文章博士として学問の最高峰に立った実在の学者 |
| 努力 | 生涯を通じて学び続け、逆境の太宰府でも詩作を止めなかった |
| 昇華 | 政治的悲劇を経て神となり、怨霊から文芸の神へと昇華した |
「学問で身を立てた実在の人物」が神になった──これが天神信仰の核心です。受験生にとって、道真公は「自分と同じように勉強に打ち込み、努力で道を切り開いた先達」であり、その祈りには「私もあなたのように」という共感が込められているのです。
太宰府天満宮の初詣 ─ 参拝ガイド
境内の見どころ
太宰府天満宮の境内は、博物館や庭園を含む広大な敷地です。
| スポット | 見どころ | 学問成就との関係 |
|---|---|---|
| 御神牛(ごしんぎゅう) | 道真公の使い。頭を撫でると知恵を授かる | 参拝前に必ず頭を撫でる |
| 心字池・太鼓橋 | 過去・現在・未来を表す三つの橋 | 橋を渡ることで心を清める |
| 飛梅 | 本殿右前の白梅。道真公を追って飛来 | 開花時期に参拝すると御利益倍増 |
| 本殿 | 2023年5月着工・2026年5月完了(124年ぶりの令和の大改修)。檜皮屋根と漆・彩色を新調 | 学問成就の祈願 |
| 梅園 | 約6,000本の紅白の梅 | 1月下旬〜3月上旬が見頃 |
| 九州国立博物館 | 隣接する大型博物館 | 知的好奇心を刺激する |
参拝作法
太宰府天満宮の参拝は「二拝二拍手一拝」が基本です。
| 順序 | 作法 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 手水舎で手と口を清める | 左手→右手→口→左手の順 |
| 2 | 御神牛の頭を撫でる | 自分の頭もあわせて撫でる |
| 3 | 心字池の太鼓橋を渡る | 過去を振り返らず、前を向いて渡る |
| 4 | 本殿でお賽銭を入れる | 丁寧に |
| 5 | 二拝二拍手一拝 | 感謝と願いを込めて |
| 6 | 絵馬に願い事を書く | 具体的な目標を書く(「○○大学合格」など) |
お守りと授与品
合格祈願・学問成就のお守りが豊富です。
| お守り | 御利益 | 特徴 |
|---|---|---|
| 学業御守 | 学業成就・成績向上 | 最も定番。受験生必携 |
| 合格御守 | 志望校合格 | 五角形(ごかく=合格)の形 |
| 鷽鳥(うそどり)みくじ | 嘘を真に替える | 1月7日の「鷽替え」に由来 |
| 梅守 | 開運招福 | 梅の形の美しいお守り |
[!TIP] 毎年1月7日に行われる「鷽替え(うそかえ)」は、木彫りの鷽(うそ)を参拝者同士が交換する神事。「去年の嘘(悪いこと)を真(良いこと)に替える」という縁起に基づいています。新年の運気を切り替えたい方におすすめです。
暦との深い関係 ─ 梅と暦の知恵
「梅暦(うめごよみ)」── 梅で季節を読む
梅は古くから「暦の花」でした。
中国から渡来した暦(太陰暦)が日本に定着する以前、人々は自然の変化──花の開花、鳥の鳴き声、風の変化──で季節を読んでいました。梅の開花は「春の到来」を告げる最も確実なサイン。「梅暦」とは、梅の花で春を知るという古代の暦読みの知恵です。
| 梅の状態 | 暦の時期 | 意味 |
|---|---|---|
| つぼみが膨らむ | 小寒〜大寒 | 春の準備。受験直前 |
| 開花(早咲き) | 大寒〜立春 | 春の兆し。受験シーズン本番 |
| 満開 | 立春〜雨水 | 春の到来。合格発表の時期 |
| 散り始め | 雨水〜啓蟄 | 新しい季節への移行。入学準備 |
梅の開花から満開、そして散り始めまでの流れが、受験シーズンと見事に重なっている点は偶然ではありません。「梅が咲けば春が来る。努力が実れば合格が来る」──太宰府天満宮の梅は、受験生への最も美しいエールなのです。
六曜と合格祈願
学問成就・合格祈願に適した日を、六曜と吉日の観点から整理します。
| 六曜・吉日 | 合格祈願との相性 | 理由 |
|---|---|---|
| 大安 | ★★★★★ | 万事に吉。祈願に最適 |
| 先勝 | ★★★★ | 午前中に参拝すると吉 |
| 友引 | ★★★ | 「友を引く」=合格の輪が広がる |
| 一粒万倍日 | ★★★★★ | 一つの努力が万倍の実りに |
| 天赦日 | ★★★★★ | 天がすべてを赦す最上の吉日 |
| 仏滅 | ★★ | 「すべてが滅びて再出発」とも解釈できる |
天神信仰と暦の行事
太宰府天満宮には、暦に紐づいた年間行事が数多くあります。
| 月日 | 行事 | 内容 |
|---|---|---|
| 1月1日〜3日 | 初詣 | 新年の学問成就祈願。例年200万人前後といわれる |
| 1月7日 | 鷽替え・鬼すべ | 嘘を真に替える神事。火祭り |
| 2月25日 | 梅花祭 | 道真公薨去の日。神職が梅の花を冠に差し、祭神に梅の花を供える |
| 3月第1日曜 | 曲水の宴 | 平安装束の参宴者が、流れる酒盃が手元に届く前に歌を詠む雅な宴 |
おすすめプラン ─ 太宰府天満宮の初詣
初詣 + 梅鑑賞コース(日帰り)
| 時間 | スポット | 内容 |
|---|---|---|
| 9:00 | 西鉄太宰府駅 到着 | 西鉄福岡(天神)駅から約30分 |
| 9:10 | 参道散策 | 土産物店が並ぶ参道。梅ヶ枝餅の香り |
| 9:30 | 御神牛 | 頭を撫でて知恵を授かる |
| 9:45 | 太鼓橋(心字池) | 三つの橋を渡り心を清める |
| 10:00 | 本殿参拝 | 学問成就・合格祈願。絵馬を奉納 |
| 10:30 | 飛梅鑑賞 | 本殿右前。開花状況を確認 |
| 11:00 | お守り授与所 | 学業御守・合格御守を授かる |
| 11:30 | 梅園散策 | 1月下旬以降なら紅白の梅が楽しめる |
| 12:00 | 梅ヶ枝餅ランチ | 参道の老舗で焼きたてを |
| 13:00 | 九州国立博物館 | 太宰府天満宮と直結。知の殿堂 |
| 15:00 | 光明禅寺 | 「苔寺」の異名を持つ美しい枯山水 |
| 16:00 | 帰路へ | 西鉄太宰府駅から |
受験祈願 集中コース
受験本番前に、最も効果的な祈願ルートをご提案します。
| 順序 | アクション | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 御神牛の頭を丁寧に撫でる | 知恵を授かる。自分の額も撫でる |
| 2 | 心字池を静かに渡る | 過去の模試の結果は忘れ、前だけを見る |
| 3 | 本殿で合格祈願 | 志望校名と自分の名前を心の中で唱える |
| 4 | 絵馬に具体的な目標を書く | 「○○大学○○学部 合格」と明記 |
| 5 | 飛梅に手を合わせる | 道真公の学問への情熱を受け取る |
| 6 | 合格御守を授かる | 試験当日まで肌身離さず持つ |
| 7 | 梅ヶ枝餅を食べる | 道真公と同じ味を体内に取り込む |
交通のポイント: 西鉄福岡(天神)駅から太宰府駅まで直通「旅人」で約30分。JR博多駅からはバスで約40分。正月三が日は臨時列車も運行されますが、大変混雑するため時間に余裕を持って出発しましょう。
梅ヶ枝餅の縁起 ─ 食べて開運
梅ヶ枝餅の由来
**梅ヶ枝餅(うめがえもち)**は、太宰府天満宮の参道で古くから販売されている名物の焼き餅です。
小豆餡を薄い餅皮で包み、梅の刻印がある鉄板で香ばしく焼き上げた、シンプルながら奥深い味わい。
伝説によれば、太宰府に左遷された道真公が不遇の日々を送っていた際、近くの老婆(浄妙尼)が梅の枝に餅を刺して差し入れたのが始まりとされています。
梅ヶ枝餅の開運
| 要素 | 縁起の意味 |
|---|---|
| 梅の刻印 | 道真公の梅への愛。飛梅の記憶 |
| 小豆餡 | 邪気を祓う力(赤い小豆の厄除け) |
| 餅 | 粘り強さ、持続力、合格への執念 |
| 焼きたての温かさ | 冬の受験シーズンに身体と心を温める |
参拝の後に梅ヶ枝餅を食べることは、道真公の御霊力を「食」として体内に取り込む行為。焼きたての温かい餅を頬張りながら、合格への決意を新たにする──これが太宰府流の食の開運です。
[!NOTE] 参道には多くの梅ヶ枝餅店がありますが、「かさの家」「きくち」など老舗が特に人気です。焼きたての熱々を食べるのが最も美味しく、最も縁起が良いとされています。1個130円前後(2026年現在)と手軽なのも魅力です。
今日からできる開運アクション
1. 「飛梅の精神」で夢を追いかける
飛梅は、主人を慕って京都から太宰府まで一夜で飛んだ伝説の梅。その核心にあるのは「想いの強さが不可能を可能にする」という信念です。
志望校への合格、資格の取得、キャリアの目標──「絶対に手に入れたい」という強い想いを、飛梅の精神で燃やし続けましょう。
開運ポイント: 自分の目標を紙に書き、梅の花の絵とともに机に貼る。道真公の飛梅のように、想いが目標に「飛んでいく」イメージを毎日視覚化します。
2. 毎月25日は「天神様の日」── 学びの振り返り
菅原道真公の月命日は25日。毎月25日は全国の天満宮で「天神縁日」が行われます。
毎月25日を「学びの振り返り日」に設定しましょう。今月何を学んだか、どんな成長があったか、来月は何を学びたいか。道真公の学問への情熱を思い出しながら、自分の学びを棚卸しする月次の習慣です。
3. 梅のつぼみに学ぶ ─ 開花前のエネルギー
梅は、最も寒い時期につぼみを膨らませます。花が咲く前の「つぼみの時期」こそ、実は最もエネルギーを蓄えている瞬間です。
受験直前、資格試験の前、プレゼンの前──「まだ結果が出ていない時期」は、梅のつぼみと同じ。不安になる必要はありません。あなたの中には、すでに開花のエネルギーが満ちているのです。
開運ポイント: 大寒の日に「今、自分の中で膨らんでいるつぼみは何か」を書き出してみましょう。言語化することで、つぼみが開花に向かうエネルギーを加速できます。
4. 「東風(こち)」を意識する ─ 春を呼ぶ風
道真公の歌に詠まれた「東風」は、春を運ぶ東からの風です。
新年に、自宅の東側の窓を開け、新鮮な空気を取り込む習慣を始めましょう。東は太陽が昇る方角──「新しい始まり」のエネルギーが最も強い方位です。
立春の朝に東の窓を開け、深呼吸する。「東風吹かば」の歌を心の中で唱えながら、春の到来を全身で受け止める──それだけで、道真公の加護を日常に取り込むことができます。
六曜で選ぶベスト訪問日 ─ 2026年1月〜2月
太宰府天満宮の初詣・合格祈願に最適な日を、暦の視点から選びましょう。
| 日付 | 曜日 | 吉日・暦注 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| 1月1日 | 木 | 元旦(※不成就日) | ★★★ |
| 1月3日 | 土 | 三が日最終日(週末) | ★★★★★ |
| 1月7日 | 水 | 鷽替え・鬼すべ | ★★★★★ |
| 1月12日 | 月 | 成人の日(※仏滅) | ★★ |
| 1月20日 | 火 | 大寒(※三隣亡) | ★★ |
| 1月25日 | 日 | 天神様の縁日(25日) | ★★★★★ |
| 2月3日 | 火 | 節分 | ★★★★ |
| 2月4日 | 水 | 立春(※仏滅・十死日) | ✕ |
| 2月11日 | 水 | 建国記念の日 | ★★★★ |
| 2月25日 | 水 | 道真公薨去の日(天神縁日) | ★★★★★ |
[!WARNING] ※印は暦注上の注意日です。**2月4日(立春)は仏滅かつ十死日(暦注下段の大凶日)**にあたるため、合格祈願など重要な慶事は前後のクリアな吉日(例:2月3日節分・2月11日建国記念の日)をご検討ください。1月1日(元旦)は不成就日(「何事も成就しない」とされる日)にあたります。元旦参拝は初詣の意義が強いものの、暦上の加護を重視する方は1月3日(三が日最終日)または1月7日(鷽替え)が吉です。1月12日(成人の日)は仏滅、1月20日(大寒)は三隣亡にあたるため、重要な祈願はそれぞれ前後のクリアな日への振り替えをおすすめします。
**1月7日(水)**は「鷽替え(うそかえ)」と「鬼すべ」の日。嘘を真に替え、鬼(災厄)を追い祓う二つの神事が行われる、年に一度の特別な日です。平日ですが、有給を取って参拝する価値があります。
**1月25日(日)**は天神様の縁日。毎月25日の中でも正月の25日は格別で、受験直前の合格祈願に最適です。2026年は日曜日にあたるため参拝しやすい年です。
**2月4日(水・立春)**は暦の上の春の始まりですが、2026年は仏滅かつ十死日(暦注下段の大凶日)にあたります。立春の意義は強いものの、合格祈願など重要な慶事を予定している方は、前後のクリアな吉日(2月3日節分・2月11日建国記念の日)への振り替えをおすすめします。
福カレンダーの**2026年1月のカレンダーおよび2月のカレンダー**で、さらに詳しい吉日情報をご確認ください。
まとめ ─ 梅が咲けば春が来る
太宰府天満宮の初詣は、学問の神様への祈りであると同時に、梅の花と暦が教えてくれる「希望の物語」です。
東風吹かば──道真公の歌は、千年を越えて今も受験生の背中を押し続けています。寒さの中で梅のつぼみが膨らむように、努力の日々の中で合格への力は確実に育っている。大寒を過ぎれば立春。冬を越えれば必ず春が来る。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 祭神 | 菅原道真公(学問・文芸の神) |
| 初詣参拝者 | 正月三が日で例年200万人前後といわれる(九州有数) |
| 飛梅 | 道真公を追って京都から飛来した伝説の梅 |
| 梅の見頃 | 1月下旬〜3月上旬(約6,000本) |
| 暦の背景 | 大寒〜立春。寒さの底から春への転換期 |
| 食の開運 | 梅ヶ枝餅で道真公の御霊力を体内に取り込む |
太宰府天満宮の梅は、すべての受験生に同じメッセージを送っています。
「梅が咲けば春が来る。努力が実れば合格が来る。」
新春、もし福岡を訪れる機会があれば、太宰府天満宮の飛梅の前に立ってみてください。千年前の道真公の想いと、今を生きるあなたの想いが重なったとき、梅の香りの中に「きっと大丈夫」という確信が芽生えるはずです。
東風吹かば──その風は、あなたのもとにも必ず届きます。
よくある質問
太宰府天満宮の初詣はどのくらい混雑しますか?
正月三が日の参拝者は例年200万人前後といわれ、九州有数の初詣スポットです。特に元旦は参道から本殿まで1〜2時間の待ち時間が発生することも。比較的空いているのは早朝(7:00前)と夕方以降、または1月4日以降です。西鉄太宰府駅も大変混雑するため、時間に余裕を持って出かけましょう。
受験の合格祈願はいつ行くのがベストですか?
最も霊験が高いとされるのは、試験の1〜2週間前。「大寒」(1月20日頃)や「天神様の縁日」(毎月25日)がおすすめです。また、飛梅が開花する1月下旬〜2月上旬に参拝すると、「春(合格)の兆し」を肌で感じることができます。複数回参拝する方も多く、初詣と試験直前の2回が一般的です。
太宰府天満宮の梅はいつが見頃ですか?
早咲きの梅(飛梅を含む)は1月下旬から開花し始め、境内全体の見頃は2月中旬〜3月上旬です。約6,000本の梅が紅白に咲き誇る光景は圧巻。特に立春(2月4日頃)前後は、暦の上の春と梅の開花が重なる特別な時期です。
学問成就以外の御利益もありますか?
はい。太宰府天満宮は学問成就が最も有名ですが、至誠(まごころ)、厄除け、開運招福、家内安全など幅広い御利益があります。道真公が生涯を通じて「誠」を貫いた人物であることから、何事においても「誠実に取り組む人を守る」という御神徳があるとされています。
太宰府天満宮と北野天満宮(京都)はどう違いますか?
太宰府天満宮は道真公が最期を過ごし、御墓所の上に建てられた「本社」。北野天満宮は京都で道真公の霊を鎮めるために創建された神社です。どちらも天神信仰の中心ですが、道真公の「終焉の地」である太宰府天満宮は、道真公との距離がより近いとされています。関西在住の方は北野天満宮、九州・西日本の方は太宰府天満宮が参拝しやすいでしょう。
【追記: 令和の大改修を終えた御本殿で迎える2027年の初詣】
本記事の見どころ表で、御本殿を「2023年に大改修完了」と記していましたが、誤りでした。正しくは2023年5月に着工し、2026年5月に完了です。お詫びして訂正します。改修を終えた御本殿は、2026年5月18日に報道陣へ公開されました(熊本日日新聞)。124年ぶりの本格的な改修で、現在の御本殿が天正19年(1591)に再建された桃山時代の姿を取り戻しています。
改修で新しくなったもの
報道と観光庁の多言語解説文によると、改修の柱は次の3つです。
- 檜皮屋根の全面葺き替え ─ 檜の樹皮を重ねた屋根をすべて葺き直しました。檜皮は岡山県産です
- 漆と彩色の塗り直し ─ 建物全体の漆と彩色を塗り直し、金色の柱や飾り金具、色鮮やかな欄間もよみがえりました。漆は青森県・岩手県産です
- 構造の補強 ─ 自然災害に備えた補強も工事に含まれました
工事中の3年間は、建築家・藤本壮介氏の事務所が設計した仮殿で参拝が行われていました。屋根の上に木々を植えた森のような建物で、飛梅伝説から着想を得たといわれます。仮殿での参拝は2026年5月上旬で終わりました。
2027年は25年に一度の式年大祭
改修は、2027年の式年大祭に合わせた準備でした。太宰府天満宮の公式サイトは次のように案内しています。
令和9年(2027)に25年に一度の式年大祭を執り行う ── 太宰府天満宮「菅原道真公1125年 太宰府天満宮式年大祭」
2027年は道真公の没後1125年にあたります。新しい檜皮屋根の明るい色を見られるのは、葺き替えから間もない今だけです。
2027年正月の主な日と暦
本文の「六曜で選ぶベスト訪問日」は2026年の暦です。2027年の主な日を、福カレンダーの暦データで整理しました。
| 日付 | 六曜 | 吉日 | 凶日 | 太宰府での意味 |
|---|---|---|---|---|
| 1月1日(金・元日) | 仏滅 | ─ | ─ | 新しい御本殿で迎える最初の元日 |
| 1月2日(土) | 大安 | 巳の日 | 十死日 | 三が日で唯一の大安 |
| 1月3日(日) | 赤口 | 大明日 | ─ | 凶日が重ならない三が日 |
| 1月7日(木) | 仏滅 | ─ | ─ | 鷽替え・鬼すべ |
| 1月25日(月) | 大安 | 大明日 | ─ | 初天神(その年最初の25日) |
| 2月25日(木) | 先勝 | ─ | 不成就日・三隣亡 | 道真公の命日 |
三が日で、仏滅でも凶日でもないのは1月3日(日)だけです。1月25日(月)の初天神は大安と大明日が重なり、凶日もありません。改修の詳しい経緯と、2027年1月の凶日一覧は「太宰府天満宮 2027年正月の初詣」にまとめています。
参考
- 熊本日日新聞「太宰府天満宮、重文の御本殿公開 124年ぶり大改修終え」(2026年5月18日)
- 観光庁 多言語解説文データベース「太宰府天満宮本殿大改修」
- 太宰府天満宮「菅原道真公1125年 太宰府天満宮式年大祭」
- たびいろ「太宰府天満宮「本殿」124年ぶりの大改修! 3年限定で建設された「仮殿」を見に行く日帰り旅」
関連する知識
参考文献・出典
- 文化財オンライン (文化庁)— 文化庁(参照: 2026-05-16)
- 神社本庁 公式サイト— 神社本庁(参照: 2026-05-16)
- 観光庁— 国土交通省 観光庁(参照: 2026-05-16)
2026年の暦カレンダー

旅河 楓旅と祈りの編集者
- パワースポット
- 神社仏閣
- 地域の祭事
全国の神社仏閣・パワースポットを自分の足で歩き、土地の歴史と信仰を紐解く旅する編集者。地元の方への取材を大切にし、ガイドブックには載らない「祈りの風景」を伝える記事が読者に支持されている。
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本記事は一般的な暦の知識や伝統的な解釈に基づいています。 占いの結果を保証するものではありません。最終的な判断はご自身でお願いします。
免責事項を読む →福カレンダーでは、暦に関するコンテンツを正確かつ分かりやすくお届けするよう努めています。
編集方針について →参考情報:暦注・民俗資料、公的機関の暦情報を参考に編集部が整理しています。









