2026年10月11日(日) 一粒万倍日×三隣亡×不成就日 ─ 年に3日だけの「三つ巴」を先負の時間軸で読み分ける

この記事でわかること
2026年10月11日は一粒万倍日と大明日の吉日でありながら、三隣亡と不成就日が同居する日。この三つ巴は2026年に7/19・10/11・11/4のわずか3日です。打ち消す凶と行動を限る凶の違い、先負の時間レイヤー、新月×旧暦九月一日の意味を暦の案内人が読み解きます。
目次
秋が深まり、朝の空気に冷たさが混じりはじめる頃ですね。2026年10月11日(日)は、暦の上でちょっと珍しい顔をした一日です。
一粒万倍日という有名な吉日でありながら、同じ日に三隣亡と不成就日という二つの凶日が並んでいます。しかも、この三つが同時に揃う日は、2026年の365日のうちたった3日しかありません。
「吉日なのか、凶日なのか、どっちなんでしょう」──そんな声が聞こえてきそうです。一緒に、この日の暦をゆっくりほどいていきましょう。
2026年10月11日の暦 ─ 吉と凶が同じ段に並ぶ日
まずは、この日の暦データを一覧にしてみます。福カレンダーの暦計算は、国立天文台の暦象年表 が公表する天文値をもとにしています。
| 項目 | 2026年10月11日(日)の値 |
|---|---|
| 六曜 | 先負 |
| 吉日(暦注下段) | 一粒万倍日・大明日 |
| 凶日(暦注下段) | 三隣亡・不成就日 |
| 月相 | 新月(月齢0.46) |
| 旧暦 | 九月一日(朔日) |
| 日干支 | 戊午(つちのえうま) |
| 二十四節気 | 寒露(10/8)の期間中/次は霜降(10/23 18時38分) |
| 前後の並び | 10/10(土)巳の日・先勝 → 10/11(日) → 10/12(月)スポーツの日・仏滅・大明日 |
ここで一点、お伝えしておきたいことがあります。この日の六曜を「仏滅」と表示しているカレンダーサイトがありますが、福カレンダーの算出では先負です。
六曜は旧暦の月と日から機械的に決まります。計算式は「(旧暦月+旧暦日)÷6の余り」で、余り0=大安、1=赤口、2=先勝、3=友引、4=先負、5=仏滅。10月11日は旧暦九月一日なので、(9+1)÷6=余り4、つまり先負になります。ご自身でも検算できる式ですので、迷ったときは旧暦の日付から辿ってみてくださいね。
日本には、明治5年(1872年)の改暦で暦注が禁止されながら、民間の「お化け暦」として生き延びた歴史があります。吉凶の解釈が現在も出版元ごとに揺れているのは、その名残でもあるのです。 ── 国立国会図書館「日本の暦」
「打ち消す凶」と「行動を限る凶」── 二種類の凶日を分ける
凶吉混在日で迷子になるいちばんの原因は、凶日をひとまとめに扱ってしまうことです。実は三隣亡と不成就日は、性格がまったく違います。
- 不成就日は「打ち消す」タイプ──何事も成就しない日とされ、対象となる行動が限定されません。一粒万倍日の「一粒が万倍に実る」力と正面からぶつかるため、古くから「一粒万倍日と不成就日が重なった日は、吉が半減する」という読み方が定着しています。対象が広いぶん、影響のしかたは「全体的に薄まる」という表現が近いでしょう。
- 三隣亡は「行動を限る」タイプ──こちらは対象が建築・造作・移転にほぼ限られます。棟上げ・地鎮祭・着工・引越しを避ける日であって、財布の新調や口座開設、習い事を始めることまで縛るものではありません。
つまり10月11日は、「吉が薄まる日(不成就日)」と「一部の行動だけ避ける日(三隣亡)」が同居している、と分解できます。凶が2つあるから凶が2倍、ではないのですね。
それぞれの凶日の成り立ちについては、三隣亡と不成就日2026年カレンダーの個別記事で詳しく解説しています。
10月11日に向くこと・見送りたいこと
- 見送りたい:地鎮祭・上棟式・着工・引越しの搬入日(三隣亡)
- 見送りたい:開業届の提出、結婚の申し込み、新規契約の締結など「成就させたい一発勝負」(不成就日)
- 向いている:新しい習慣の仕込み(貯金の自動積立設定、家計簿アプリの初期設定など、結果が先にある行動)
- 向いている:財布や手帳の下ごしらえ、10月14日(水)の一粒万倍日に向けた準備
- 向いている:秋の衣替え、部屋の整え
年に3日だけの三つ巴 ─ 7/19・10/11・11/4を並べる
福カレンダーの暦データで2026年を通して数えると、一粒万倍日は年間64日。そのうち不成就日と重なるのが7日、三隣亡と重なるのが9日。そして、三つが同時に揃う日はわずか3日です。
| 日付 | 六曜 | 吉日 | 凶日 | 月相 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026/07/19(日) | 大安 | 天赦日・一粒万倍日 | 三隣亡・不成就日 | 六日月 | 「年内最強」と紹介されることの多い日 |
| 2026/10/11(日) | 先負 | 一粒万倍日・大明日 | 三隣亡・不成就日 | 新月 | 3連休の中日・旧暦九月一日 |
| 2026/11/04(水) | 先負 | 一粒万倍日・大明日 | 三隣亡・不成就日 | 有明月 | 平日・月の終わりの光 |
この表で目を引くのは、7月19日ではないでしょうか。天赦日と一粒万倍日と大安が揃う、2026年でもっとも華やかに取り上げられた一日です。その同じ日に、実は三隣亡と不成就日も並んでいました。「最強開運日」として紹介される日でも、暦注下段の凶日まで載せている記事は多くありません。
だからこそ、吉日の名前だけで日を選ぶのは、暦の半分しか見ていないということになります。10月11日の三つ巴は、その構造をいちばん分かりやすく見せてくれる日でもあるのです。
10月全体の吉日配置は2026年10月の最強開運日ベスト3にまとめていますので、月単位で予定を組む方はそちらもご覧ください。
先負という時間レイヤー ─ 「午後から」動かすという逃げ道
ここからが、10月11日のいちばん実用的な話です。
三つ巴の3日のうち、10月11日と11月4日は六曜が先負。先負は「先んずれば負ける」の意で、午前は静かに、午後から吉とされる六曜です。
暦注下段(一粒万倍日・三隣亡・不成就日)は日単位で効く物差しですが、六曜は一日の中の時間を測る物差し。射程が違うので、重ねても矛盾しません。むしろ、唯一「時間をずらす」という対処ができるレイヤーなのです。
具体的には、こんな組み立てが自然です。
- 午前──動かず、整える時間に。書類の読み込み、見積もりの比較、来週の予定表づくり。先負の午前と、不成就日の「成就しない」性格が、どちらも「今日決めなくていい」と言ってくれています。
- 午後──先負が吉に転じる時間帯。新しい習慣のスタートボタンを押すなら、ここ。一粒万倍日の後押しを受け取るのも午後からが素直です。
- 夕方以降──新月の時間帯。願い事を書き出すなら、この日の締めくくりに。
暦は関所ではなく道しるべ。いつだって、あなたの一歩を後押ししてくれます。
新月×旧暦九月一日 ─ 3連休の中日をどう過ごすか
最後に、この日をもう一段深く味わうための視点をお伝えします。
10月11日は新月であり、同時に旧暦九月一日、つまり旧暦のひと月の「一日目」です。月が完全に姿を消し、そこからまた満ちはじめる起点。旧暦は月の満ち欠けそのものを数える暦なので、新月と朔日が一致するのは当然なのですが、その当然が持つ意味は小さくありません。
そして2026年10月11日は、10月10日(土)・11日(日)・12日(月・スポーツの日)と続く3連休の中日にあたります。暦の「始まり」と、暮らしの「休み」が重なっている。
- **連休初日(10/10)**は先勝・巳の日。弁財天の縁日にあたり、午前が吉。金運まわりの用事はこの日の午前に寄せるのがきれいです。
- **中日(10/11)**は今日の主役。午前は整え、午後から仕込む。
- **連休最終日(10/12)**は仏滅ながら大明日。大明日は移転・旅行に良いとされる吉日で、スポーツの日という祝日の性格とも噛み合います。
こうして3日を続けて眺めると、10月11日が「凶日だから損な日」ではなく、連休のちょうど真ん中で息を整え、次の一手を仕込む日として配置されているのが見えてきます。
一粒万倍日そのものの意味や過ごし方は一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)の意味と過ごし方にまとめています。もし「万倍にしたい行動」が建築や引越しでないのなら、10月11日の午後は、あなたにとって十分に良い時間ですよ。
次の一粒万倍日は10月14日(水)。こちらは赤口ながら、三隣亡も不成就日も重ならない、すっきりした一粒万倍日です。10月11日に仕込んだものを、3日後に押し出す──そんな二段構えも、この秋らしい暦の使い方ではないでしょうか。
参考
- 国立天文台 暦象年表(月相・節気・旧暦の天文値)
- 国立国会図書館「日本の暦」(改暦と暦注の歴史)
- Wikipedia「暦注下段」(一粒万倍日・三隣亡・不成就日の分類)
参考文献・出典
- 吉凶 (Wikipedia 日本語版)— Wikipedia(参照: 2026-05-16)
- 日本の暦 -国立国会図書館-— 国立国会図書館(参照: 2026-05-16)
- 和暦 (Wikipedia 日本語版)— Wikipedia(参照: 2026-05-16)
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本記事は一般的な暦の知識や伝統的な解釈に基づいています。 占いの結果を保証するものではありません。最終的な判断はご自身でお願いします。
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編集方針について →参考情報:暦注・民俗資料、公的機関の暦情報を参考に編集部が整理しています。
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