年・月・日の干支が重なる日 完全カレンダー2026|丙午年「同柱」12日と60日サイクルを暦で読み解く

この記事でわかること
2026年丙午年に訪れる「干支が重なる日」を完全カタログ化。年柱と日柱が呼応する6日、月柱と日柱が完全一致する6日、合わせて12日の特別な暦配置を国立天文台の暦象年表データで実証し、60日サイクルの仕組みから過ごし方まで福カレンダーが暦学的に読み解きます。
目次
カレンダーをめくり、ある一日に目を留めると、年・月・日それぞれに割り当てられた干支がぴたりと一致していることがあります。 暦の暗号のような偶然──それがいわゆる「同柱」と呼ばれる現象です。福カレンダーが国立天文台の暦象年表に基づき算出した結果、2026年(令和8年)の丙午年には、こうした同柱日がちょうど12日訪れることが確認できました。
本記事では、十干十二支がそもそもどのように組み合わさり、なぜ重なる日が生まれるのか、その仕組みを古文書の記述と現代の暦データの両面から解きほぐします。さらに丙午年の象徴である「火気の極まり」と同柱日が交差したとき、暦は私たちに何を告げているのか──福カレンダー編集部の野分蓮が、研究家の視点で読み解いていきます。
同柱とは何か ─ 六十干支のサイクルが生む偶然
「同柱(どうちゅう)」とは、四柱推命の用語で、年・月・日・時のうち二つ以上の柱に同じ干支が並ぶ状態を指します。十干と十二支は、それぞれ独立した周期で進みますが、両者の最小公倍数である60を一巡として組み合わせると六十干支(ろくじっかんし)となり、これが一周すると還暦を迎えます。
国立国会図書館の解説によれば、「十干と十二支を組み合わせて60の干支が生まれ、年・月・日・時刻にそれぞれ割り当てられる」のが伝統的な暦法の根幹です(国立国会図書館「日本の暦」第3章 第1節)。年は60年で、日は60日で同じ干支が戻ってきます。月は節月で割り当てられ、年干支によって決定論的に決まる「五虎遁」と呼ばれる規則に従います。
十干は『甲乙丙丁戊己庚辛壬癸』の10個、十二支は『子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥』の12個。両者を順に組み合わせると、必ず干の陽と支の陽、干の陰と支の陰が対になり、合計60通りで一巡する。
このため、ある日の日干支が60日後に再び訪れ、ある月の月干支は12年に1度の年干支配置でしか変わりません。年干支もまた60年ごとに循環します。互いの周期が独立しているからこそ、「年と日が一致する日」「月と日が一致する日」「年と月と日がすべて一致する日」が、それぞれ異なる頻度で発生するのです。
同柱が起こる頻度
同柱の種類とおおよその発生頻度をまとめると、次のようになります。
| 同柱の種類 | 周期 | 1年あたりの発生 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 年柱=日柱(年日同会) | 60日に1度 | 約6日 | 干支が完全一致 |
| 月柱=日柱(月日同会) | 各節月で1日のみ | 約6日 | 月節期間内60日中1日 |
| 年柱=月柱(年月同会) | 60年に1度の年で12回 | 平均0〜12日 | 年に必ず生じる訳ではない |
| 三柱完全同会(年月日) | 数十年〜百年単位 | 極めて稀 | 暦法上の天文レベルの偶然 |
2026年は丙午年で、年と月の組合せが奇しくも生む配置──「丙午年×甲午月(6月)」では地支が、「丙午年×丙申月(8月)」では天干が共有されます。完全な同柱ではないものの、これも広い意味では「呼応」と呼べる小さな干支の交差です。
2026年の年日同会 ─ 丙午年の「丙午日」6回
まず最も分かりやすいのが、年柱と日柱が完全一致する「年日同会」の日です。2026年は年干支が**丙午(ひのえうま)**ですから、暦の中で日干支もまた丙午となる日が60日に1度、おおよそ年6回訪れます。
国立天文台の暦象年表 令和8年(2026)版から導かれる正確な日付は次の6日です。
| 日付 | 曜日 | 月干支 | 六曜 | 主な吉日 | 月相 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026-02-01 | 日 | 辛丑 | 先勝 | 大明日(三隣亡同居) | 上弦・十三夜 |
| 2026-04-02 | 木 | 辛卯 | 仏滅 | 大明日 | 満月 |
| 2026-06-01 | 月 | 癸巳 | 先勝 | 大明日 | 満月 |
| 2026-07-31 | 金 | 乙未 | 大安 | 一粒万倍日・大明日(三隣亡同居) | 十六夜 |
| 2026-09-29 | 火 | 丁酉 | 友引 | 大明日 | 満月・十六夜 |
| 2026-11-28 | 土 | 己亥 | 大安 | 大明日 | 満月・十六夜 |
中でも注目したいのが**6月1日(月)と7月31日(金)**の二日です。
6月1日は丙午年の最初の年日同会で、月初・先勝・大明日・満月という日柄の組合せが同居します。先勝は午前中が吉とされる日柄で、月初の朝に新しい習慣を起動する読み筋に向きます。福カレンダーでは、この日を「衣替え月初に訪れる60年ぶりの年日同会」として2026年6月1日(月) 丙午の日と満月の重なりで深く取り上げました。
7月31日はさらに豪華で、年日同会に大安・一粒万倍日・大明日が重なります。一方で三隣亡も同居する暗示の交差日。建築や引越しは慎みつつ、種まき・財布新調・新規開店など「育てる契約」に活かす日と読み替えられます。
古来「同類が会する日は気が偏る」と云う。偏りは凶でも吉でもなく、その人がどう乗りこなすかに委ねられる。
2026年の月日同会 ─ 月干支がそのまま日干支になる6日
次に、その月の月干支と当日の日干支が一致する「月日同会」を見てみましょう。月干支は節入りから次の節入り前日までの約30日間を支配します。2026年の各節月の月干支は以下の通りです。
- 寅月(2/4立春〜3/4啓蟄前):庚寅
- 卯月(3/5〜4/4清明前):辛卯
- 辰月(4/5〜5/4立夏前):壬辰
- 巳月(5/5立夏〜6/5芒種前):癸巳
- 午月(6/6〜7/6小暑前):甲午(年地支「午」と共有)
- 未月(7/7〜8/6立秋前):乙未
- 申月(8/7〜9/6白露前):丙申(年天干「丙」と共有)
- 酉月(9/7〜10/7寒露前):丁酉
- 戌月(10/8〜11/6立冬前):戊戌
- 亥月(11/7〜12/6大雪前):己亥
- 子月(12/7〜1/4小寒前):庚子
- 丑月(1/5〜2/3立春前):辛丑
各節月のおよそ30日間に、その月干支と同じ日干支が一回だけ巡ってきます。つまり各節月で1日だけ「月日同会」が成立するわけです。
| 日付 | 曜日 | 同会する干支 | 六曜 | 主な吉日 | 月相 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026-01-27 | 火 | 辛丑 | — | — | — |
| 2026-03-18 | 水 | 辛卯 | — | — | — |
| 2026-05-19 | 火 | 癸巳 | 赤口 | 巳の日 | 繊月 |
| 2026-07-20 | 月 | 乙未 | — | — | — |
| 2026-09-20 | 日 | 丁酉 | — | — | — |
| 2026-11-21 | 土 | 己亥 | — | — | — |
このうち**5月19日(火)**は、まさに本記事を読む読者にとって最も近い月日同会日です。日干支「癸巳」は月干支「癸巳」と完全に重なり、暦注では巳の日にあたります。巳の日は弁財天の縁日として金運の象徴。月柱と日柱が同じ柱で響き合う赤口の日に、財布の手入れや弁天詣でを重ねる──そんな読み方ができる、玄妙な配置です。
月日同会の意味を読む3つの観点
月日同会は派手な吉日リストには載りませんが、四柱推命や命理の伝統では次のように解釈されてきました。
- 気の純化:月という中規模サイクルと日という小サイクルが重なるため、その日に流れる「気」の方向が一本化されやすい。
- テーマの可視化:その月が背負うテーマ(巳月なら金運・水気・思慮)が、当日の出来事に色濃く表れる傾向がある。
- 習慣の起点:60日サイクルが二重に同期するため、新習慣の宣言や中長期目標の見直しに向くと言われる。
cocoloni占い館 Sun の六十干支解説も「同類干支が並ぶときは性質が増幅される」と整理しており、現代の四柱推命でも同様の観点が用いられています。福カレンダーでは、この日を「外から運を取り込む日」というより、「自分の中の方向性を確かめる日」として扱うことを推奨します。
丙午年の特別な月配置 ─ 干同会と支同会
完全な同柱ではないものの、年干支と月干支が天干だけ・地支だけを共有する月は、暦学上の小さな共鳴日として注目されます。
- 6月(甲午月):年地支「午」と月地支「午」が一致。火気の月にさらに午地支が重なるため、丙午年の中でも「最も活気が立ち上がる月」と古典は伝えます。
- 8月(丙申月):年天干「丙」と月天干「丙」が一致。陽の火が二重に発動する月で、決断・行動・着火に勢いがつきやすい一方、過熱への注意が必要とされます。
ja.wikipedia「干支」が解説するように、十干十二支は単なる順序記号ではなく陰陽五行思想を背負った暦の記号です。丙午年に午月や丙月が訪れるとき、火の気が二重に立ち上がる──このことを古暦は「火気同会」と呼び、衣替えや夏越しの作法と結びつけて生活実践に翻訳してきました。福カレンダーでも2026年丙午の夏至 ─ 火の気が極まる日の過ごし方で、この火気同会の暦的意味を整理しています。
同柱日の過ごし方 ─ 暦が示す3つのアクション
同柱日は伝統的に「気が偏る日」と呼ばれ、強い吉日でも凶日でもありません。古典の表現を借りれば「鏡を見る日」──自分の内側を映し出しやすい日と捉えるのが妥当でしょう。福カレンダー編集部からは次の3つのアクションをおすすめします。
- 記録すること:同柱日に起きた出来事を簡単な日記やメモに残すと、60日サイクルで巡る次の同柱日に「自分の傾向」が見えやすくなります。手帳の隅に「同」のマークを付けるだけで十分です。
- 方向性を再確認すること:気が一本化されやすい日だからこそ、長期目標や中期計画を見直す時間を設けるのに向きます。新規契約や大きな決断ではなく、「すでに進めていること」の方角を整える日と捉えるのが安全です。
- 無理をしないこと:偏りは増幅作用をもたらしますから、体調が不安定なときは休養を、人間関係に揺らぎがあるときは静観を選ぶこと。古暦では「同会の日に逆らわず」と諭しています。
同会の日に望みを叶えんと欲すれば、まず鏡を磨くべし。鏡澄めば願いも澄む。
まとめ ─ 12日を手帳に書き写す前に
丙午年そのものが60年に1度しか訪れない年です。次の丙午年は2086年。今を生きる読者の多くにとって、丙午年に重なる「同柱日」を意識して暦を読む経験は、人生で一度きりかもしれません。
2026年(令和8年)の干支カレンダー や優しい四柱推命 干支カレンダー2026 など、日干支を一覧で示すサイトは数多く存在します。福カレンダーが本記事で重視したのは、単なる日干支の早見表ではなく、「年柱・月柱・日柱がどのように呼応するか」という関係性の地図を、国立天文台の暦象年表に基づく実データで描き出すことでした。十干十二支 早見表の完全活用ガイドが指摘するように、干支は「過去千年以上、人類が空と暦を観察し続けた集積」です。
最後に、本記事で示した2026年の同柱日12日を時系列で整理します。
- 1/27(火) 月日同会・辛丑
- 2/1(日) 年日同会・丙午(年内最初の年日同会)
- 3/18(水) 月日同会・辛卯
- 4/2(木) 年日同会・丙午(仏滅×大明日×満月)
- 5/19(火) 月日同会・癸巳(赤口×巳の日×繊月)
- 6/1(月) 年日同会・丙午(詳細記事)
- 7/20(月) 月日同会・乙未
- 7/31(金) 年日同会・丙午(大安×一粒万倍日×大明日×三隣亡)
- 9/20(日) 月日同会・丁酉
- 9/29(火) 年日同会・丙午
- 11/21(土) 月日同会・己亥
- 11/28(土) 年日同会・丙午(年内最後の年日同会)
十干十二支の覚え方を学んだ方や、干支別の開運術に関心がある方は、ぜひこの12日に「同」の印を付け、60日後・60年後の自分自身に手紙を書くつもりで日記をつけてみてください。
干支は迷信の道具でも未来予測の魔法でもありません。千年単位で続いてきた、空と暦の観察記録です。丙午という稀な年に訪れる12の同柱日は、その長い記録に自分自身の一行を書き加える、絶好の機会と言えるでしょう。
参考
- 国立国会図書館「日本の暦」第3章 第1節:干支①六十干支
- 国立天文台 暦計算室「暦象年表 令和8年(2026)」
- Wikipedia 日本語版「干支」
- cocoloni占い館 Sun「六十干支とは?60種類の性格と十干・十二支解説」
- 「十干十二支 早見表の完全活用ガイド」とほかみえみため
- 「2026年 干支カレンダー|日干支・月干支の早見表」優しい四柱推命
※本記事の暦データは、国立天文台暦計算室の暦象年表(NAOJ verified)に基づき、福カレンダー編集部が独自に算出・カタログ化したものです。日干支・月干支の値は2026年の節入り時刻に基づき決定されますが、節入り直前の数時間は当日の干支判定が文献によって若干異なる場合があります。判断に迷う際は福カレンダー暦カレンダーの各日詳細をご参照ください。
参考文献・出典
- 十二支 (Wikipedia 日本語版)— Wikipedia(参照: 2026-05-16)
- 十干 (Wikipedia 日本語版)— Wikipedia(参照: 2026-05-16)
- 日本の暦 -国立国会図書館-— 国立国会図書館(参照: 2026-05-16)
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野分 蓮干支と暦の研究家
- 十干十二支
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- 自然暦
十干十二支・二十四節気・自然と暦の関わりを、歴史と科学の両面から掘り下げる研究家肌の編集者。古文書の記述と現代の気象データを突き合わせるような、知的好奇心を刺激する考察記事を得意とする。
この編集者の記事を見る →この記事について
本記事は一般的な暦の知識や伝統的な解釈に基づいています。 占いの結果を保証するものではありません。最終的な判断はご自身でお願いします。
免責事項を読む →福カレンダーでは、暦に関するコンテンツを正確かつ分かりやすくお届けするよう努めています。
編集方針について →参考情報:暦注・民俗資料、公的機関の暦情報を参考に編集部が整理しています。
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