ストロベリームーン2026|6月30日(火)8時57分の満月、夏至直後に低く昇る赤い月の暦読み

目次
梅雨の合間にぽっかりと開く晴れ間に、低い軌道を渡る赤い満月が現れる。2026年の ストロベリームーン──6月の満月は、6月30日(火)午前8時57分に「望」を迎えます。日中の正午前に満月の瞬間が訪れるため、私たちが満月の姿を眺めるのは前夜の29日(月)夜から30日朝にかけて、あるいは30日(火)の夕方以降。低空に張り付くように昇る月は、夏至直後ならではの赤く滲む光をまといます。
5月2日のフラワームーン、5月31日のブルームーン(5月内2回目の満月)に続いて、初夏の月相サイクルを締めくくるのがこのストロベリームーン。福カレンダー編集部「星見そら」の月暦観測ノートとして、6月30日の暦データと天文現象、そして夜空の見上げ方をご案内します。
ストロベリームーンとは──6月の満月に寄せられた名前
ストロベリームーン(Strawberry Moon)は、北米のアルゴンキン族が6月の満月に与えた名前で、現代の英語圏では The Old Farmer's Almanac(米国農事暦、1818年創刊)が公式に各月の満月名として広めています。「野いちご(wild strawberry)の収穫期に重なる満月」が語源で、月そのものが赤く染まるという意味ではありません。
"The Strawberry Moon name comes from the relatively short season for harvesting strawberries in northeastern North America."
— The Old Farmer's Almanac
部族や地域によって、6月の満月にはほかの名前も与えられてきました。
| 呼び名 | 由来 | 地域・出典 |
|---|---|---|
| Strawberry Moon | 野いちご収穫期 | アルゴンキン族・現代農事暦 |
| Honey Moon | 蜂蜜収穫期、新婚の月(ハネムーン語源) | 中世ヨーロッパ |
| Rose Moon | 薔薇開花の月 | ケルト・英国 |
| Hot Moon | 暑さ本格化の月 | 北米先住民全般 |
| Mead Moon | 蜂蜜酒の仕込み月 | 古代アングロサクソン |
日本では「水無月の望月」と呼ばれ、旧暦5月(皐月)または6月(水無月)の十五夜・十六夜に重ねて愛でる風習が古くからありました。福カレンダーの暦計算によると、2026年6月30日は 旧暦5月16日にあたり、十五夜の翌晩「十六夜(いざよい)」の月相となります。十六夜の名は「いざよう(ためらう)」が語源で、満月の翌晩、月の出が約50分遅くなることを「月もためらいながら昇る」と古人が見立てた呼び名です。
2026年5月から6月へ──Flower→Blue→Strawberryの3連続満月
2026年の春から初夏にかけては、月暦的に特異なシーズンです。5月だけで満月が2回、続けて6月にも満月──つまり 約60日に3回の満月という連続性が生まれています。
| 日付 | 満月の瞬間(JST) | 名前 | 月の特徴 |
|---|---|---|---|
| 2026年5月2日(土) | 16:09 | フラワームーン | 春の花が咲き乱れる月。八十八夜・一粒万倍日と重なる |
| 2026年5月31日(日) | 17:45 | ブルームーン(マイクロムーン) | 5月内2回目の満月/地球から遠い満月(マイクロムーン) |
| 2026年6月30日(火) | 8:57 | ストロベリームーン | 夏至直後の低空満月/梅雨の合間に赤く滲む |
この3連続は、月の朔望周期が 約29.53日であるのに対し、5月が31日・6月が30日という暦月の長さの差から生じる珍しい配置です。なかでも5月31日の満月は地球から比較的遠い軌道(遠地点側)で迎える マイクロムーンで、満月時の視直径が他の満月よりも数%小さく感じられる夜になります。一方の6月30日のストロベリームーンは、低空を渡るために大気の屈折で大きく見える錯視(地平線錯覚)の効果も加わり、肉眼では「いつもより大きい」と感じられることが多い月です。
5月のフラワームーンとブルームーンを見届けてきた読者には、ストロベリームーンが季節の転換点として響くでしょう。福カレンダー編集部の月相観測では、3連続満月のテーマを次のように位置づけています。
- フラワームーン(5/2):春の余韻を整理し、新しい季節への種をまく満月
- ブルームーン(5/31):1ヶ月で2度目の満月。「やり残し」を二度目の機会で完了させる夜
- ストロベリームーン(6/30):上半期を締めくくり、夏至を越えた光のなかで「手放す」夜
5月の月暦2026 と フラワームーン解説 を併読いただくと、3連続満月の流れを地続きで把握できます。
ストロベリームーンの夜の過ごし方──月光浴・観測・暦からの一言
低く赤く昇るストロベリームーンの晩は、月そのものが地上に近く感じられる夜です。福カレンダー編集部「星見そら」が、この夜のおすすめの過ごし方を3つの実践に分けてお伝えします。
観測のコツ──東〜南東の低空、月の出から1時間が見頃
月の出は東京で6月29日(月)19時35分頃、6月30日(火)20時07分頃の予定です(東京・参考値、各地の月出時刻は国立天文台暦計算室 で確認できます)。地平線から昇って高度10〜15度に達する が、もっとも赤く・大きく見える「ストロベリーの時間」。
2026年の暦カレンダー

星見 そら星と月の語り部
- 九星気学
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九星気学・月の満ち欠け・星座占いなど、天体と運勢の関わりを詩的かつ科学的に読み解く語り部。夜空を見上げるたびに物語が始まるような、ロマンチックでありながら根拠のある解説が魅力。
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