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ホーム›暦の知識›自然と暦›夏の土用2026 ─ 7月20日〜8月6日の過ごし方と4つの間日、二の丑なしの土用の丑の日
自然と暦

夏の土用2026 ─ 7月20日〜8月6日の過ごし方と4つの間日、二の丑なしの土用の丑の日

野分 蓮干支と暦の研究家·2026.04.24 更新·約10分
夏の土用2026 ─ 7月20日〜8月6日の過ごし方と4つの間日、二の丑なしの土用の丑の日

この記事でわかること

2026年の夏の土用は7月20日(月・海の日)から8月6日(木)までの18日間。土用の丑の日は7月26日(日)の一の丑のみ、二の丑なしという希少な配列です。間日4日(7/21・7/28・7/29・8/2)の活用法と、立秋へ橋渡す季節の養生を、暦研究家・野分蓮が解説します。

目次
  1. 1.夏の土用とは ─ 立秋までの18日間に凝縮された五行の知恵
  2. 2.2026年 夏の土用 18日間 早見カレンダー
  3. 3.「土を犯さず」の禁忌と4つの間日 ─ 土公神(どくじん)の伝承
  4. 4.「二の丑なし」の希少な2026年 ─ 7月26日にすべてが集約
  5. 5.暑中の過ごし方 ─ 大暑から立秋へ橋渡す18日間
  6. 6.福カレンダー編集部メモ

夏の土用2026 ─ 7月20日〜8月6日の過ごし方と4つの間日、二の丑なしの土用の丑の日

真夏の入り口に立つ18日間。2026年の夏の土用は**7月20日(月・海の日)から8月6日(木)**まで。立秋(8月7日)の前日までが期間にあたります。鰻を食べる「土用の丑の日」が7月26日の一日のみで二の丑が成立しない希少な年で、間日(まび)も4日と少なめ。福カレンダー編集部の野分蓮が、五行思想の原理から2026年特有の暦の配列まで、夏土用の18日間を読み解きます。

夏の土用とは ─ 立秋までの18日間に凝縮された五行の知恵

土用は中国古代の五行思想(木・火・土・金・水)を四季に当てはめる過程で生まれた概念です。木を春に、火を夏に、金を秋に、水を冬に配し、残った「土」を四季それぞれの終わりに18日ずつ分配する──それが土用の原理と考えられています。

四季の土用のうち、もっとも知名度が高いのが夏の土用です。「土用の丑の日に鰻を食べる」という風習が江戸時代の蘭学者・平賀源内のアイデアとして広まり、現代まで残っているからでしょう。福カレンダーの暦データでは、2026年の四季の土用は次のとおりです。

季節土用入り土用明け続く節気
冬の土用1月17日(土)2月3日(火)立春 2月4日
春の土用4月17日(金)5月4日(月)立夏 5月5日
夏の土用7月20日(月・海の日)8月6日(木)立秋 8月7日
秋の土用10月20日(火)11月6日(金)立冬 11月7日

立秋の正確な節入りは2026年8月7日20時43分(国立天文台確定値)で、伝統暦は日単位で土用を区切るため、8月6日が土用明けとなります。なお、春の土用については春の土用2026 ─ 4月17日〜5月4日の過ごし方と暦の禁忌で詳しく解説しました。本稿はその続編にあたります。

2026年 夏の土用 18日間 早見カレンダー

夏土用の特徴を一望できるよう、福カレンダーの暦マスター(NAOJ 公式値準拠)から18日分を整理しました。日干支と六曜・吉日・月相を併記しています。

日付曜六曜吉日・節気日干支備考
7/20月赤口(海の日)乙未土用入り
7/21火先勝─丙申★間日
7/22水友引一粒万倍日・大明日丁酉上弦
7/23木先負大明日・大暑戊戌節気
7/24金仏滅大明日己亥─
7/25土大安大明日庚子─
7/26日赤口─辛丑★土用の丑の日
7/27月先勝寅の日壬寅─
7/28火友引─癸卯★間日
7/29水先負大明日甲辰★間日・満月
7/30木仏滅巳の日・大明日乙巳満月
7/31金大安一粒万倍日・大明日丙午三重吉
8/1土赤口大明日丁未─
8/2日先勝─戊申★間日
8/3月友引一粒万倍日己酉─
8/4火先負─庚戌─
8/5水仏滅大明日辛亥─
8/6木大安大明日壬子土用明け

土用入りが海の日(祝日)と重なる年回り、土用明け(8月6日)が大安と大明日の重なる吉日となる構成、そして期間中の満月が7月29日(甲辰・間日)に位置する暦の配列──2026年の夏土用は、開始も終わりも節目の表情をはっきりとまとった18日間と言えそうです。

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「土を犯さず」の禁忌と4つの間日 ─ 土公神(どくじん)の伝承

土用期間中の禁忌としてもっとも知られるのが「土を動かしてはならない」というもの。庭仕事、家庭菜園の耕作、地鎮祭、建築の基礎工事、井戸掘りなど、土に関わる行為は凶とされてきました。

その背景には、陰陽道の土公神(どくじん)信仰があります。土公神は土を司る神とされ、土用期間は地中で神威がもっとも強まる時期と考えられました。室町期の暦注書『暦林問答集』(賀茂在方、1414年)以降の伝承で「土用中は土を犯すべからず」と説かれており、この禁忌は数百年単位で生活に根づいてきた慣習です。

ただし18日間も土に触れてはならないというのは、農事暦の現実とは折り合いません。そこで考案されたのが「間日(まび)」の制度。間日には土公神が文殊菩薩に呼ばれて天上に集まる──つまり地上から離れる──ため、土を動かしても祟りがないとされます。夏土用の間日は十二支で卯・辰・申の日。2026年の夏土用には次の4日が該当します。

日付曜日十二支備考
7月21日火申土用入り翌日
7月28日火卯土用の丑の日の2日後
7月29日水辰大明日・満月
8月2日日申月末週の日曜

2026年の夏土用は18日のうち間日が4日。春土用と同じ4日ですが、夏土用は前半2日・後半2日とほぼ均等に配置されており、「お盆前の片付け」「庭木の手入れ」「地鎮祭」など、土を動かす予定を組みやすい年と言えるでしょう。特に7月29日は大明日・満月との三重なりで、福カレンダーの吉日カレンダーでは夏土用中の最有力日として記録されています。

「二の丑なし」の希少な2026年 ─ 7月26日にすべてが集約

夏土用の主役は何と言っても土用の丑の日。十二支の丑にあたる日が18日間の土用にちょうど巡り合うとき、その日が土用の丑の日になります。2026年の夏土用の丑の日は7月26日(日曜・赤口)の一日のみです。

通常、丑の日は12日周期で巡ってくるため、18日間の土用には2回(一の丑・二の丑)入ることが多いのですが、2026年は次の丑の日(癸丑)が8月7日──ちょうど立秋の日──に当たります。立秋当日は伝統暦上すでに土用が明けているため、二の丑は成立しません。福カレンダー編集部の検証では、平成以降の30年間で「二の丑なし」となるのは数回しかない希少な配列です。

項目内容
日付2026年7月26日(日)
六曜赤口
日干支辛丑
月相十三夜(月齢11.72)
直前の節気大暑(7月23日)
分類一の丑のみ。二の丑なし

「二の丑がない年は7月26日に滋養を集中させたい」というのが、暦と食を結ぶ伝統的な発想。詳細は土用の丑の日2026 ─ 7月26日は一の丑のみ、「二の丑なし」の希少な鰻デーで日付別に深掘りしています。鰻以外の「う」のつく食材(梅干し・瓜・うどん)の活用は土用の丑の日に食べたい開運食材を併せてご覧ください。

暑中の過ごし方 ─ 大暑から立秋へ橋渡す18日間

夏土用には**大暑(7月23日)**と立秋直前という、二十四節気のなかでもっとも気温が上がる時期が含まれます。先人はこの18日間を、季節の境目を心身ともに渡るための「準備期間」と位置づけてきました。古典に学べることをいくつか挙げてみます。

暑中見舞いの「区切り」

手紙の挨拶では、立秋以降は「残暑見舞い」へと切り替わります。つまり夏土用の最終日・8月6日が暑中見舞いを出せる最後の日です。福カレンダーの8月の暦と開運カレンダー2026でも、立秋からの呼び方の切り替えを詳しく解説しました。8月7日以降に届く便りは「残暑見舞い」とするのが暦の作法です。

「土用干し」の知恵

夏土用は梅雨が明け、もっとも空気が乾く時期。江戸時代の家庭では、この期間に衣類・書物・梅・味噌などを天日に当てて湿気を払う「土用干し」が広く行われていました。現代でも、押し入れの除湿、布団干し、革製品の手入れに最適な時期と考えられます。間日と晴天が重なる日を狙って計画するのが理想です。2026年なら7月29日(甲辰・間日・満月)か、土用明け直前の8月6日(壬子・大安・大明日)が候補になりそうです。

五行の食養生

五行思想で夏土用に対応するのは「己(つちのと)」の気。土に育まれる根菜類が胃腸を整えると考えられています。鰻に偏りがちな夏土用の食卓ですが、福カレンダー編集部としては、土用の丑の日以外も意識的に「土の恵み」──さつまいも、ごぼう、れんこん、長芋──を加えていただくことをおすすめします。

旅行・引っ越し

土用は「土」を動かす行為が禁忌であって、旅行や移動そのものは制限されません。ただし古来の養生訓では、季節の変わり目に無理を重ねないよう説いています。海の日連休(7/18-20)と土用入りが重なる2026年は、連休前半に移動を済ませ、土用入り後はゆったりとした過ごし方に切り替えるのが暦の知恵に沿った構成と言えるでしょう。

福カレンダー編集部メモ

夏土用は、暦のなかでももっとも「身体感覚」と結びつく18日間です。鰻、梅干し、土用干し、間日の庭仕事──いずれも、季節の境目を生活の所作で乗り切ろうとした先人の知恵が詰まっています。

2026年の夏土用は、間日が4日(7/21・7/28・7/29・8/2)あり、土を動かす予定は十分に組める年。一方で土用の丑の日が7月26日の一日のみという希少な配列のため、滋養を集中させる工夫が問われます。福カレンダーの日別運勢ページ(2026/7/20)では、土用入り当日の暦注を1日単位で確認できます。

土用明けの翌日・8月7日は立秋2026 ─ 夏土用明けの静かな転換点で詳しく扱いました。夏の終わりが少しずつ姿を見せ始める日です。次の天赦日は土用入り直前の7月19日(甲午)──夏土用へと滑り込む最後の追い風として、福カレンダーの吉日カレンダーで確認できます。

千年の観察記録が教えてくれるのは、夏も突然には去らないということ。大暑から立秋へ、18日間の橋を渡るような気持ちで──この夏土用を、どうぞ無理なくお過ごしください。

(文:野分 蓮/福カレンダー編集部)

📚参考文献・出典

  1. 年中行事 (Wikipedia 日本語版)— Wikipedia(参照: 2026-05-16)
  2. 文化財オンライン (文化庁)— 文化庁(参照: 2026-05-16)
  3. 日本の暦 -国立国会図書館-— 国立国会図書館(参照: 2026-05-16)
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野分 蓮干支と暦の研究家

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十干十二支・二十四節気・自然と暦の関わりを、歴史と科学の両面から掘り下げる研究家肌の編集者。古文書の記述と現代の気象データを突き合わせるような、知的好奇心を刺激する考察記事を得意とする。

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  1. 1.夏の土用とは ─ 立秋までの18日間に凝縮された五行の知恵
  2. 2.2026年 夏の土用 18日間 早見カレンダー
  3. 3.「土を犯さず」の禁忌と4つの間日 ─ 土公神(どくじん)の伝承
  4. 4.「二の丑なし」の希少な2026年 ─ 7月26日にすべてが集約
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  6. 6.福カレンダー編集部メモ

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