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冬の節気12月21日〜1月4日頃

冬至の食べ物・旬の食材ガイド

冬至(とうじ)

一年で最も夜が長い日、かぼちゃとゆず湯で開運

冬至の旬の食材

冬至の旬の食材

かぼちゃ(南瓜)

冬至にかぼちゃを食べる風習は全国的。栄養豊富で冬の健康を支える。

おすすめの食べ方:かぼちゃの煮物、ほうとう、天ぷら
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柚子(柚子)

冬至の「ゆず湯」で有名。料理の香り付けにも欠かせない冬の柑橘。

おすすめの食べ方:柚子湯(入浴)、柚子味噌、柚子茶
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小豆(小豆)

赤い色が邪気を払うとされ、冬至にかぼちゃと一緒に「いとこ煮」にして食べる。

おすすめの食べ方:かぼちゃのいとこ煮、ぜんざい、赤飯
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れんこん(蓮根)

「ん」のつく食べ物(運盛り)の一つ。穴から先が見通せる縁起物。

おすすめの食べ方:きんぴら、天ぷら、煮しめ
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縁起の良い食べ物・行事食

かぼちゃの煮物

冬至にかぼちゃ(南瓜=なんきん)を食べると「運がつく」。「ん」のつく食べ物を7つ食べる「運盛り」の風習。

ゆず湯

冬至にゆずを浮かべた風呂に入ると風邪を引かない。「融通が利く」との語呂合わせも。

一陽来復——冬至の食に込められた「復活」の祈り

冬至は毎年12月22日前後に訪れる、一年で最も昼が短く夜が長い日です。古代中国では「陰が極まり、陽に転じる日」として、冬至を一年の始まりと考えました。日本でもこの日は「一陽来復」の日として、衰えた太陽の力が再び蘇ることを祝い、食を通じて運気の回復を願う風習が数多く残っています。

冬至ほど食と結びついた節気は他にありません。かぼちゃを食べ、柚子湯に浸かり、小豆粥をすする——これらの風習はすべて、最も暗い日に「光」を取り戻すための先人たちの知恵であり、祈りでした。

冬至の節気について詳しくは冬至の解説ページをご覧ください。

冬至のかぼちゃ煮と柚子

「ん」のつく食べ物7つ——運盛りの完全リスト

冬至に「ん」のつく食べ物を食べると「運」が呼び込めるという「運盛り」の風習は、日本全国に広く伝わっています。特に「ん」が二つ重なる食べ物は「運」が倍になるとされ、以下の7つが代表的です。

  1. なんきん(南瓜=かぼちゃ)——冬至の主役。「南」の字が陽の方角を示し、運気上昇の象徴
  2. にんじん(人参)——赤い色が魔除けの力を持つとされる
  3. れんこん(蓮根)——穴が開いていることから「先の見通しが良い」縁起物
  4. ぎんなん(銀杏)——黄金色が富と繁栄を象徴
  5. きんかん(金柑)——「金冠」に通じ、財運アップの縁起物
  6. かんてん(寒天)——冬の寒さで凝固する天然食品
  7. うんどん(うどん)——「うんどん」の古い発音から。温かい食で体を温める実用性も

この7つを全部食べる必要はありませんが、冬至の食卓に一つでも取り入れることで、新しい太陽の力を迎え入れる心構えができるとされています。

かぼちゃが冬至の主役になった理由

冬至にかぼちゃを食べる風習は、江戸時代に広まりました。かぼちゃの旬は本来夏から秋ですが、丸ごと保存すれば冬まで持つことから、冬場の貴重なビタミン源として重宝されたのです。

長期保存が可能で、ビタミンA(β-カロテン)やビタミンCが豊富なかぼちゃは、冬場の栄養不足による風邪や病気を予防する「食の薬」でした。「冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかない」という言い伝えは、栄養学的にも根拠のある先人の知恵です。

また、かぼちゃの黄色は太陽の色を連想させ、冬至の「一陽来復」の精神と重なります。最も太陽が弱まる日に、太陽の色をした食べ物を食べることで、光の復活を体に取り込むという象徴的な意味もあったのです。

柚子湯の歴史——江戸時代の銭湯文化から

冬至に柚子湯に入る風習は、江戸時代の銭湯が発祥とされています。「冬至」と「湯治(とうじ)」、「柚子」と「融通(ゆうずう)が利く」をかけた語呂合わせから始まったと言われ、銭湯が集客のために広めた風習が定着したものです。

柚子の精油成分(リモネンやシトラール)には血行促進効果があり、体を芯から温めるだけでなく、肌荒れの改善や香りによるリラックス効果も期待できます。科学的にも、柚子湯に入ると入浴後の体温低下が緩やかになることが確認されています。

食としての柚子も、冬至の食卓に欠かせません。柚子の皮をかぼちゃの煮物に添えたり、柚子味噌を田楽にしたり、柚子酢でなますを作ったり——柚子の香りは冬至の食卓全体を彩る名脇役です。

冬至粥と小豆——赤い色で邪気を払う

冬至の朝に小豆粥(冬至粥)を食べる風習は、中国から伝わったものです。小豆の赤い色には邪気を払う力があるとされ、冬至という陰の極まる日にふさわしい食べ物と考えられました。

冬至粥の内容は地域によって異なります。関東では小豆と餅を入れた粥が一般的ですが、東北地方ではかぼちゃと小豆を炊き合わせた「いとこ煮」が冬至の定番です。「いとこ煮」の名は、硬い食材から順に「追い追い(おいおい)」入れていくことが「甥(おい)」に通じるからという、日本人らしい言葉遊びに由来します。

世界の冬至の食文化

冬至に特別な食事をする風習は日本だけのものではありません。中国では冬至に水餃子や湯圓(もち米の団子)を食べ、家族の円満を願います。北欧では冬至祭「ユール」でグロッグ(ホットワイン)やジンジャーブレッドを楽しみ、長い冬の闇を甘い香りで照らします。

世界中の文化に共通するのは、最も暗い日に温かい食べ物で体と心を満たし、光の回復を祈るという人間の根源的な営みです。冬至のかぼちゃも柚子湯も、この普遍的な祈りの日本的な表現と言えるでしょう。

冬至の日付と暦の情報は福カレンダーの月間ページでご確認いただけます。

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旬野 椿

旬野 椿旬と食の歳時記

旬の食材と暦の関わりを、五感に訴える文章で届ける食の歳時記編集者。二十四節気に寄り添った食卓の提案から、旬の素材の選び方・保存法まで、暦を「食べる」楽しさを伝えている。

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