立夏2026 ─ 5月5日こどもの日×立夏×一粒万倍日の夏始まり開運ガイド

目次
立夏2026 ─ 5月5日こどもの日×立夏×一粒万倍日の夏始まり開運ガイド
「夏も近づく八十八夜」の歌から数えて、わずか三日。立春・立夏・立秋・立冬という「四立(しりゅう)」の二番目、立夏が暦の上にやってきます。2026年の立夏は5月5日(火)。こどもの日とぴたり重なり、さらに一粒万倍日まで揃う、年に何度もない三重の節目です。福カレンダー編集部で十干十二支と二十四節気を担当する野分蓮(のわき れん)が、暦と天文の交点に立つこの日を、歴史と科学の両側からご案内します。
立夏とは何か ─ 二十四節気の「四立」のひとつ、夏の始まり
立夏は、二十四節気の七番目にあたる節気です。中国の戦国時代末期に編まれた『淮南子(えなんじ)』天文訓に既に「立夏」の名が見えており、二十四節気そのものは紀元前の黄河流域の農事暦として体系化されたと考えられています。日本に渡来したのは古墳時代から飛鳥時代にかけてとされ、暦法とともに国の制度に組み込まれていきました。
立春・立夏・立秋・立冬は、四つの季節の入口にあたるため**四立(しりゅう)**と総称されます。古来、この四立を区切りに季節の名を改めるのが東アジアの暦の作法であり、日本でも明治の改暦まで、立夏を迎えると衣替えの準備に入り、夏の祓えの行事を待つ気分が広がっていました。
現代の感覚だと「ゴールデンウィークの真ん中なのに、もう夏?」と意外に思うかもしれません。けれど立夏は夏の頂点ではなく、夏の始発点を示す節気です。冬至から数えてちょうど太陽の高さが一年の半分を超え、昼の長さが急速に伸びていく転換点。古代の人々は、この日を境に空の青が深く澄み、新緑が一気に厚みを増していく現象を観察していたのでしょう。
『暦便覧』(江戸後期、寛政十年)には、立夏について「夏の立つがゆへなり」と簡潔に記されています。ここでいう「立つ」は、気配が立ち上がる、という意味の古い語法。夏の気配が空気の中に立ち上がる日、と読み解くと、現代の私たちの感覚にもぴたりと収まります。
2026年の立夏は5月5日(火)20時49分 ─ 暦法と天文学の交点
二十四節気は、太陽の黄経(こうけい)が一定の角度に達する瞬間で定義されています。立夏は太陽黄経45度の瞬間。福カレンダーが基礎データに採用している国立天文台暦計算室の値では、2026年の立夏は**5月5日(火)20時49分(日本標準時)**にこの瞬間を迎えます。
「節気が時刻まで定義されているのか」と驚かれる方も多いのですが、これは天体観測の精度が古代から積み上げられてきた成果です。中国漢代の太陽運行モデルから、日本の渋川春海(しぶかわ はるみ)が作った貞享暦、さらに天保暦を経て、現代の天文計算に至るまで、千年以上にわたって観測値を補正し続けた結果、節気の瞬時を分単位で算出できるようになりました。暦は千年の観察記録だと編集部で繰り返しお伝えするのは、この積み重ねの厚みに敬意を払うためです。
時刻まで分かると、立夏という節気をより細やかに味わえます。2026年は5日の20時49分ですから、その日のうちに節気の瞬間が訪れます。前日4日の太陽はまだ「春」、5日の20時49分以降は暦の上で「夏」。ひと日の中に春と夏の境界が走る、と考えると、夕暮れの空気の重みも違って感じられるはずです。
なお、立夏の日付は年によって5月5日と5月6日のあいだを揺れ動きます。これは太陽年(約365.2422日)と暦年の差を閏年で調整しているため、二十四節気の日付が一日ずれる年が出てくるからです。2026年は閏年の翌々年にあたるため、5月5日に着地しました。福カレンダーの暦カレンダーで前後数年を確認していただくと、節気の日付が静かに揺れているのがご覧いただけます。
立夏×こどもの日×一粒万倍日 ─ 2026年の三重節目を暦データで読む
ここからが2026年立夏の最大の見どころです。立夏(5/5)が、こどもの日と一粒万倍日と完全に重なるのです。福カレンダーの暦データで5月5日を引くと、次のような顔ぶれが並びます。
| 暦の項目 | 2026年5月5日(火) |
|---|---|
| 二十四節気 | 立夏(20時49分) |
| 国民の祝日 | こどもの日 |
| 五節句 | 端午の節句 |
| 六曜 | 先負 |
| 暦注下段 | 一粒万倍日 |
| 月相 | 十六夜(つきの齢17.6) |
| 日干支 | 己卯(つちのと う) |
| 月干支 | 癸巳(みずのと み) |
| 年干支 | 丙午(ひのえ うま) |
| 旧暦 | 三月十九日 |
二十四節気・五節句・国民の祝日・暦注下段の吉日が同じ一日に揃う組み合わせは、年に数えるほどしか巡ってきません。福カレンダーが管理している1926年から2126年までの200年分の暦マスターデータで、立夏とこどもの日と一粒万倍日が同日にそろう年は十年に一度ほどの割合で訪れる、と数えられます(年によって一粒万倍日のサイクルが異なるためです)。2026年はその当たり年と言えるでしょう。
六曜は「先負」のため、午後吉のリズムで一日を組み立てるのが王道。家族行事や記念撮影、五月人形を片付ける儀礼などは午後の柔らかな光の中で行うと、暦のリズムと噛み合います。月相は十六夜で、満月の翌々日。まだ十分に丸い月が東の空に昇る頃、ちょうど立夏の瞬間(20時49分)が訪れる、という劇的な巡り合わせも、2026年ならではです。
ちなみに先述した日干支「己卯」は、十干十二支60サイクルのうちの16番目。「己」は土の陰、「卯」は木の陰で、五行では木が土を剋する関係(木剋土)にあります。古典的な日盤の見方では、地に根を張ろうとする木の力が、土を割って芽吹く日とも解釈されます。立夏の節気と、芽吹きの日干支が重なるのは、偶然にしては美しすぎる重なりだと感じます。
2026年の暦カレンダー

野分 蓮干支と暦の研究家
- 十干十二支
- 二十四節気
- 自然暦
十干十二支・二十四節気・自然と暦の関わりを、歴史と科学の両面から掘り下げる研究家肌の編集者。古文書の記述と現代の気象データを突き合わせるような、知的好奇心を刺激する考察記事を得意とする。
この編集者の記事を見る →この記事について
本記事は一般的な暦の知識や伝統的な解釈に基づいています。 占いの結果を保証するものではありません。最終的な判断はご自身でお願いします。
免責事項を読む →福カレンダーでは、暦に関するコンテンツを正確かつ分かりやすくお届けするよう努めています。
編集方針について →参考情報:暦注・民俗資料、公的機関の暦情報を参考に編集部が整理しています。
「節気」の他の記事
あわせて読みたい
他のカテゴリの知識も学んでみませんか?








