葵祭2026 ─ 5月15日 路頭の儀と京都三大祭最古の王朝絵巻を歩く

この記事でわかること
2026年5月15日(金)の葵祭路頭の儀は、京都御所10:30発→下鴨神社11:40着→上賀茂神社15:30着。500名と馬約40頭が往く京都三大祭最古の王朝絵巻を、前儀5/3〜5/12の暦読みと合わせて案内する。
目次
葵祭とは ─ 「賀茂祭」という本来の名前と1500年続く勅祭
京都の街に夏の入口を告げる葵祭(あおいまつり)の正式名称は 賀茂祭(かもさい)。賀茂御祖(かもみおや)神社、すなわち通称下鴨神社と、賀茂別雷(かもわけいかづち)神社、通称上賀茂神社の例祭であり、平安時代にはただ「まつり」と呼べば葵祭を指したと伝わる、京都最古級の祭祀の一つだ。
祭の起源は6世紀、第29代欽明天皇の時代とされる。風雨が続き五穀が実らなかった年、賀茂の神の祟りと占われ、馬に鈴をつけ走らせて祈ったのが葵祭の始まりと賀茂両社に伝わる。平安時代に入ると朝廷から勅使が遣わされる勅祭(ちょくさい)となり、京都・石清水八幡宮の石清水祭、奈良・春日大社の春日祭と並んで日本三大勅祭の一つに数えられるようになった。
京都市内では、祇園祭(7月)、時代祭(10月)と並んで京都三大祭と称され、その中でも葵祭は成立の古さにおいて先陣を切る存在として知られている。祭名の「葵」は、行列の人馬・牛車・調度のすべてに**双葉葵(ふたばあおい)**の葉を飾る慣例に由来する。双葉葵は賀茂両社の神紋であり、徳川家の家紋「三つ葉葵」も、もとをたどればこの賀茂の葵にゆかりがあるとされる。
2026年5月 葵祭カレンダー ─ 前儀から本祭までの暦読み
葵祭は5月15日の**路頭の儀(ろとうのぎ)**だけを指す祭ではない。5月の始めから中旬にかけて、下鴨神社・上賀茂神社の境内では前儀(ぜんぎ)が次々に行われ、祭の空気が少しずつ濃くなっていく。福カレンダーの暦マスターで2026年5月の日取りを重ねると、王朝の行事と二十四節気・吉日がきれいに交差することが見えてくる。
| 日付 | 行事 | 会場 | 2026年の暦 |
|---|---|---|---|
| 5月3日(日・憲法記念日) | 流鏑馬神事 | 下鴨神社・糺の森 | 先勝/大明日/満月 |
| 5月4日(月・みどりの日) | 斎王代禊の儀 | 上賀茂神社 | 友引/天赦日×寅の日×大明日 |
| 5月5日(火・こどもの日) | 賀茂競馬 | 上賀茂神社 | 先負/立夏/一粒万倍日 |
| 5月12日(火) | 御蔭祭 | 下鴨神社→御蔭神社 | 仏滅/大明日 |
| 5月15日(金) | 路頭の儀(本祭) | 京都御所→下鴨神社→上賀茂神社 | 先勝 |
とりわけ5月4日は2026年屈指の重層吉日で、天赦日・寅の日・大明日が重なる。この日に上賀茂神社の楢の小川で斎王代が手を浸して身を清める斎王代禊の儀が営まれる。禊の儀は毎年下鴨神社と上賀茂神社で交互に行われ、2026年は上賀茂神社の番にあたる。最強開運日と王朝の清めの所作が重なる時間帯は、午前の神事を少し早めに訪れる価値がある。
前儀の幕開けを飾る5月3日の流鏑馬神事は、下鴨神社の糺の森で13:00〜15:30に行われる。馬場を疾走する騎手が狩装束で三つの的を射抜く様は、祭の無事を祈る「馬を走らせる」古式を今に残す所作だ。2026年は満月に重なるため、神事の後も糺の森の梢越しに月を仰ぐと、昼夜で光の移ろいを体感できる。
5月5日の**賀茂競馬(かもくらべうま)**は上賀茂神社で行われ、左方の赤・右方の黒に分かれた二頭が1馬身の差から駆けて勝敗を競う平安由来の競技神事。この日は立夏と一粒万倍日の三重開運日で、「夏のはじまりに新芽を増やす」暦の象徴性とも響き合う。立夏の暦読みは立夏2026 ─ 5月5日こどもの日×立夏×一粒万倍日の開運三重デーで詳しく扱っている。
5月15日 路頭の儀 ─ 時代行列500名と馬約40頭、王朝絵巻の全行程
2026年5月15日(金) の路頭の儀は、京都御所を10:30に出発する。悪天候時は翌16日(土)に順延。行列は総勢およそ500名、馬約40頭、牛4頭、牛車2台、腰輿(およよ)1台で構成され、全長はゆうに700メートルを超える。
午前の行程(京都御所 → 下鴨神社)
- 10:30 京都御所 建礼門前を出発
- 堺町御門 → 丸太町通
- 11:00頃 河原町通へ右折
- 11:40頃 下鴨神社着。社頭の儀(神前に御祭文を奏上)
午後の行程(下鴨神社 → 上賀茂神社)
- 14:20 下鴨神社を出発
- 下鴨本通
- 14:40頃 洛北高校前
- 北大路通 → 14:55頃 北大路橋
- 賀茂川堤
- 15:30頃 上賀茂神社着。社頭の儀
行列の先頭には検非違使・山城使の本官以下「本列」が連なり、馬副・牛・御馬(おうま)を挟んで、白い斎服に藤の花飾りをつけた近衛使代(このえつかいだい)が騎乗で進む。中ほどで視線を一身に集めるのが、平安の十二単をまとった斎王代だ。腰輿に乗り、随行の女人列を従える姿は、賀茂社に仕えた王朝の斎王(未婚の皇女)を現代に映したもの。昭和31年(1956年)から京都ゆかりの女性から選ばれる慣例となり、2026年の斎王代は例年通り4月上旬に発表される。
観覧のポイントは大きく三つある。第一は京都御苑内。建礼門前の出発地点は広々としていて、衣装の細部まで観察できる。第二は下鴨神社の糺の森参道。木漏れ日の中を行列が進むため、写真映えが一段と増す。第三は上賀茂神社の一の鳥居から二の鳥居にかけての参道で、終着の高揚感と賀茂川堤の緑が画面に収まる。有料観覧席は京都御苑・下鴨神社参道・上賀茂神社参道の3か所に設けられ、2026年も販売価格帯は5,000円〜20,000円のレンジで運用されている(京都市観光協会)。
旅河楓の現地メモ ─ 午年の京都、葵祭と馬ゆかりの神社めぐり
2026年は丙午(ひのえうま)の年。葵祭は始まりが「馬を走らせて神を慰めた」神事だったこともあり、午年×葵祭の相性は格別に見える。流鏑馬・賀茂競馬・路頭の儀の騎乗列と、年回りの馬が幾重にも重なる年は、ここしばらく訪れない節目となる。福カレンダー編集部でも、馬にまつわる京都の神社を歩き直すとよい年として推している。詳しいルートは京都「馬ゆかり」3社めぐり2026 ─ 貴船・藤森・下鴨がSNSで再注目される理由にまとめた。
前儀の5月4日には天赦日×寅の日×大明日という重層吉日が控える。天赦日の活用法は2026年 天赦日6日 完全ガイドと【2026年5月】天赦日が2回!5/4と5/20の最強開運日カレンダーに詳しい。禊の儀の参拝を朝の時間帯に済ませ、午後は上賀茂神社から賀茂川に沿って下鴨方面へ歩くと、新緑の糺の森で祭の気配が最も濃い時間に出会える。
持参したいものとして、旅河は毎年三つを挙げている。ひとつは双葉葵の意匠の扇子か和ハンカチで、葵祭に呼応する小さな装い。ふたつめは飲み水と塩飴。5月中旬の京都は真夏日になる年もあり、行列を追うと歩数が伸びる。みっつめは御朱印帳。下鴨神社も上賀茂神社も葵祭の期間は特別な朱印や授与品が頒布されるため、事前に祭の意匠を確認しておくと、当日の選択が早い。
本祭前後の京都は、早朝の糺の森の静けさと、路頭の儀を迎える街の高揚が同時にある稀有な週だ。午前は神事、昼は行列、夕方は賀茂川堤の黄昏と、時間帯ごとに表情が移り変わる。福カレンダーの暦マスターで月齢と六曜を確かめながら、自分の一日のリズムに合う場面を選んでいくのが、5月の京都を歩く一番の贅沢である。
福カレンダーで合わせて読みたい:
- 2026年占い総合ハブ — AI占い・星座・タロット・四柱推命を暦と重ねて読む
- 2026年 神社・地域行事ハブ — 午年の馬ゆかり神社と季節神事
- 2026年(丙午)12星座年間占い|情熱・発展・表現の年を乗りこなすキーデー
出典・参考
- 京都市観光協会「葵祭(賀茂祭)路頭の儀」https://ja.kyoto.travel/event/single.php?event_id=1005
- 賀茂御祖神社(下鴨神社)公式サイト
- 賀茂別雷神社(上賀茂神社)公式サイト
- 『日本の祭り大図鑑』ほか、京都三大祭に関する一般刊行物を参照
参考文献・出典
- 文化財オンライン (文化庁)— 文化庁(参照: 2026-05-16)
- 神社本庁 公式サイト— 神社本庁(参照: 2026-05-16)
- 観光庁— 国土交通省 観光庁(参照: 2026-05-16)
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旅河 楓旅と祈りの編集者
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全国の神社仏閣・パワースポットを自分の足で歩き、土地の歴史と信仰を紐解く旅する編集者。地元の方への取材を大切にし、ガイドブックには載らない「祈りの風景」を伝える記事が読者に支持されている。
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