七十二候 鷹乃学習 2026 ─ 7月17日〜22日、小暑末候 7月19日「最強開運日」に巣立つ鷹の6日

この記事でわかること
小暑末候『鷹乃学習(たかわざをならう)』は2026年7月17日〜22日。鷹の幼鳥が飛び方と狩りを学び巣立つ頃を、7月19日に天赦日・一粒万倍日・大安が重なる年に数回の『最強開運日』、満ちゆく月、海の日とともに読み解きます。中国から受け継いだ『学び』の候の系譜と、新しい挑戦を始める暦の後押しを紹介します。
目次
蓮(32候)が夜明けの池に清らかな花をほどいた小暑も、いよいよ末候を迎えます。**2026年7月17日(金)から7月22日(水)までの6日間が、七十二候の第三十三候「鷹乃学習(たかわざをならう)」**です。春に生まれた鷹の幼鳥が、巣立ちを前にして飛び方や獲物の捕り方を学ぶ頃――「鷹(たか)乃(すなわち)学習(わざをならう)」という候名は、若い命が空へ羽ばたくための稽古を、そのまま暦の言葉にしたものです。
私(野分蓮)は福カレンダー編集部で二十四節気・七十二候を担当しています。鷹乃学習は、前回の蓮始開(小暑次候)が日本独自に書き換えられた候だったのに対し、温風至(初候)と同じく、中国の暦からそのまま受け継がれた候です。唐の宣明暦でも小暑の末候は「鷹乃学習」。空の覇者・鷹が一人前になる過程を、日中の暦がともに同じ言葉で見守ってきたことになります。
そして2026年の鷹乃学習には、見逃せない一日が含まれています。7月19日(日)は、天赦日(てんしゃび)・一粒万倍日・大安が三つ重なる、一年でも数回しか巡らない「最強開運日」。鷹の子が大空へ巣立つ稽古をするこの候のただ中に、何かを新しく始めるのに最上とされる日が訪れる――暦の巡り合わせとして、これ以上ないほど物語のそろった6日間です。
鷹乃学習とは ─ 中国から受け継いだ「学び」の候
鷹乃学習は、太陽黄経110度から115度、小暑の最後の候です。春先に孵った鷹のひなが、夏のこの頃には親鳥について飛行や狩りの技を覚え、やがて独り立ちしていく――その「学習」の姿を捉えた候名です。
鷹は古来、空の王者として畏敬されてきました。鋭い眼と爪、急降下の速さは、力と気高さの象徴。日本では「鷹狩り(放鷹/ほうよう)」が古代から武家の嗜みとして受け継がれ、徳川家康をはじめ多くの武将がこれを愛しました。鷹を一人前に育てるには、まさにこの候のように、若い鷹に少しずつ技を学ばせる根気が要ります。「鷹乃学習」という三文字には、力強さだけでなく、一歩ずつ稽古を積む地道さへのまなざしが込められているのです。
初夢に見ると縁起がよいとされる「一富士二鷹三茄子」にも鷹が並ぶように、この鳥は古くから開運の象徴でもありました。高く舞い上がる鷹の姿は、運気の上昇や立身出世になぞらえられてきました。新しい挑戦に踏み出す候として、鷹乃学習はうってつけの暦といえます。
2026年の暦配置 ─ 7月19日「天赦日・一粒万倍日・大安」の最強開運日
2026年の鷹乃学習(7月17日〜22日)は、月が日に日に満ちていく、上り坂の6日間です。
| 日付 | 六曜 | 月相 | 暦注・行事 |
|---|---|---|---|
| 7月17日(金) | 先負 | 三日月 | ─ |
| 7月18日(土) | 仏滅 | 三日月 | ─ |
| 7月19日(日) | 大安 | 三日月 | 天赦日・一粒万倍日・大安 |
| 7月20日(月) | 赤口 | 三日月 | 海の日(祝日) |
| 7月21日(火) | 先勝 | 上弦の月 | ─ |
| 7月22日(水) | 友引 | 三日月→上弦 | 一粒万倍日 |
この候の主役は、なんといっても**7月19日(日)**です。
天赦日は、暦の上で最上とされる大吉日。「天がすべての罪を赦(ゆる)す日」とされ、百(もも)の神が天に昇って万物の障りを取り除くため、何事を始めても妨げがないと伝えられます。一年にわずか5〜6回しか巡らない貴重な日です。
その天赦日が、2026年7月19日は一粒万倍日(蒔いた一粒が万倍に実る吉日)と、六曜の大安(万事に吉)と重なります。「始めたことが大きく実る」「すべてが許される」「終日吉」――三つの吉が一日に集まるこの巡り合わせは、福カレンダーでも一年屈指の「最強開運日」として掲げているほどです。鷹の子が大空へ羽ばたくこの候に、人にとっても新しい一歩を踏み出す最上の日が用意されている――暦の妙としか言いようがありません。
月の方も、6日間を通じて三日月から上弦の月へと満ちていきます。欠けていく月ではなく、これから満ちていく月。「成長」「学習」「上昇」という鷹乃学習のテーマと、満ちゆく月相がぴたりと響き合っています。さらに20日(月)は海の日。三連休(18〜20日)に最強開運日が含まれる、行動を起こしやすい配置でもあります。
鷹に学ぶ「学習」の候 ─ 巣立ちと挑戦の暦
鷹乃学習が私たちに教えてくれるのは、「始めるのに遅すぎることはない」ということかもしれません。鷹の子は、いきなり空を制するわけではありません。何度も羽ばたき、失敗を重ねながら、少しずつ技を身につけていきます。
新しい習いごと、資格の勉強、仕事の挑戦――何かを学び始めるなら、この候はまたとない後押しになります。とりわけ2026年は、7月19日の最強開運日という強力な「始めの日」が用意されています。大きな目標も、鷹のひなのように一歩ずつ。最強開運日に最初の一歩を踏み出し、満ちゆく月とともに育てていく――そんな夏にできたら理想的です。
鷹狩りと日本の文化 ─ 空の覇者に託した祈り
日本における鷹への敬意は、鷹狩りの長い歴史に表れています。古墳時代にはすでに伝わっていたとされ、平安貴族から戦国武将、江戸幕府まで、鷹狩りは権力と結びついた高貴な営みでした。徳川家康は無類の鷹好きとして知られ、鷹狩りを健康法とも兵法の訓練ともみなしていたといいます。
鷹の羽は矢羽として珍重され、その文様は家紋や工芸にも取り入れられました。気高く、強く、しかも人に従う知性をもつ鷹は、日本人にとって理想の姿の一つだったのです。鷹乃学習の候は、そんな鷹がまだ幼く、懸命に技を学んでいる時期に光を当てています。完成された強さよりも、強さへ向かう過程をたたえる――そこにこの候の温かさがあります。
鷹乃学習6日間の歩き方 ─ 最強開運日を頂点に
暦の配置を踏まえて、2026年の鷹乃学習6日間を歩いてみます。
- 7月17日(金)先負:午後吉。週末と最強開運日に向けて、始めたいことの準備を整える日に。
- 7月18日(土)仏滅・三連休初日:派手な開始よりも、道具の手入れや計画の見直しに向く日。19日の助走と考えましょう。
- 7月19日(日)天赦日・一粒万倍日・大安/最強開運日:一年屈指の吉日。開業・契約・口座開設・習いごとの開始・財布の新調など、長く育てたい「始め事」に最適。鷹の巣立ちにあやかり、思いきって最初の一歩を。
- 7月20日(月)海の日:祝日。最強開運日の勢いを、海や自然のなかでのリフレッシュにつなげるのに好適です。
- 7月21日(火)先勝・上弦の月:午前の行動が吉。月が半分まで満ち、19日に始めたことを軌道に乗せる日に。
- 7月22日(水)友引・一粒万倍日:この週二度目の一粒万倍日。19日に始めそびれたことがあれば、ここでもう一度「種まき」を。
福カレンダー編集部の鷹乃学習ノート ─ 三つのおすすめ
最後に、鷹乃学習を活かすための小さな提案を三つ。
- 最強開運日は「始め事」に使う:7月19日は、続けたいことを始める日。一日で完結する用事より、これから育てていく物事の出発点に充てると、暦の力を最大に活かせます。
- 大きな目標は鷹のひなのように:いきなり完璧を目指さず、小さな一歩から。最強開運日に踏み出し、満ちゆく月とともに少しずつ技を磨く――それが鷹乃学習の流儀です。
- 三連休で運気を整える:18〜20日の三連休に最強開運日が含まれる稀な配置。休息と挑戦を上手に組み合わせ、心身を整えて後半戦へ。
鷹の子が大空へ羽ばたく術を学ぶ6日間。次の候は、暑さが極まる大暑に入り、桐が実を結ぶ「桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)」。高貴な木にまつわる物語へと続きます。
参考
- 国立天文台 暦計算室「暦象年表」(小暑=太陽黄経105度の定義および2026年の節気日・月相)
- 略本暦(明治7年改暦)および中国宣明暦における小暑末候「鷹乃学習」
- 天赦日・一粒万倍日・大安の暦注の由来と選日法
- 鷹狩り(放鷹)の歴史と日本文化における鷹の象徴
- 福カレンダー暦マスターデータ(2026年7月の六曜・月相・天赦日・一粒万倍日)
参考文献・出典
- 暦計算室— 国立天文台 暦計算室(参照: 2026-06-03)
- 七十二候 (Wikipedia 日本語版)— Wikipedia(参照: 2026-06-03)
- 日本の暦 -国立国会図書館-— 国立国会図書館(参照: 2026-06-03)
2026年の暦カレンダー
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野分 蓮干支と暦の研究家
- 十干十二支
- 二十四節気
- 自然暦
十干十二支・二十四節気・自然と暦の関わりを、歴史と科学の両面から掘り下げる研究家肌の編集者。古文書の記述と現代の気象データを突き合わせるような、知的好奇心を刺激する考察記事を得意とする。
この編集者の記事を見る →この記事について
本記事は一般的な暦の知識や伝統的な解釈に基づいています。 占いの結果を保証するものではありません。最終的な判断はご自身でお願いします。
免責事項を読む →福カレンダーでは、暦に関するコンテンツを正確かつ分かりやすくお届けするよう努めています。
編集方針について →参考情報:暦注・民俗資料、公的機関の暦情報を参考に編集部が整理しています。
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