立春・夏至など二十四節気の意味と、季節の変わり目にあわせた過ごし方を解説します。
監修: 野分 蓮(干支と暦の研究家)
二十四節気(にじゅうしせっき)は、太陽の黄道上の位置をもとに一年を24等分した暦法です。紀元前の中国で生まれ、日本でも古くから農作業や生活の目安として使われてきました。...
秋分次候『蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)』は2026年9月28日〜10月2日。土の虫がすみかの戸をふさぎ冬ごもりに入る頃を読み解きます。春の啓蟄『蟄虫啓戸』と対をなす一年の円環、盛りを過ぎゆく虫の音、満月から欠けてゆく月、そして10月入りの暦配置にも静かに触れます。
冬至末候『雪下出麦(ゆきわたりてむぎいずる)』は2025年12月31日〜2026年1月4日、大晦日から年をまたいで正月三が日と重なります。一面の雪に覆われた田畑の、その雪の下で、秋に蒔いた麦が静かに芽を出している頃を読み解きます。麦が『年越草』と呼ばれるわけ、踏まれて強くなる『麦踏み』の農の知恵、初夏の麦秋至と対をなすひと粒の麦のいのちのめぐり、十三夜から満月へと満ちてゆく正月の月、そして一陽来復の希望にも触れます。
小寒初候『芹乃栄(せりすなわちさかう)』は2027年1月5日〜1月9日。寒の入りとともに、水辺の芹が競り合うように群がり萌え立つ頃を読み解きます。『競り』が名の由来とされること、春の七草の筆頭・芹と1月7日の人日の節句の七草粥との縁、中国の宣明暦『雁北郷』を略本暦が水辺の芹へ書き換えた候の系譜、期間の半ばに迎える新月と寒の水の習わしにも触れます。
処暑初候『綿柎開(わたのはなしべひらく)』は2026年8月23日〜27日。暑さがようやくおさまる処暑に入り、綿の実を包む萼(がく)が開いて白い綿毛がのぞく頃を読み解きます。中国の候を綿へと書き換えた日本独自の候の物語、木綿が日本人の衣を変えた歴史、満月へ満ちる月の暦にも触れます。
立秋初候『涼風至(すずかぜいたる)』は2026年8月7日〜12日。猛暑のさなかにも、暦のうえで秋が立ち、涼しい風が初めて至る頃を読み解きます。小暑初候『温風至』と対をなす候の妙、立秋から始まる残暑見舞い、8月12日の晦(つごもり)へと欠けゆく月の暦配置にも触れます。
大暑末候『大雨時行(たいうときどきにふる)』は2026年8月2日〜6日。夏の夕立や雷雨が時に激しく降る頃を、月が欠けて土用が明けへ向かう暦配置とともに読み解きます。積乱雲と夕立の仕組み、雷を『稲の妻』と呼んで豊作を願った日本の信仰、そして立秋へと続く夏の折り返しに触れます。
大暑次候『土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)』は2026年7月28日〜8月1日。地面までもが湿気を帯びて蒸し暑さが極まる頃を、7月29日の満月と夏の土用が重なる暦配置とともに読み解きます。中国から受け継いだ高温多湿の候の系譜、打ち水・風通しという日本の涼の知恵にも触れます。
小暑初候『温風至(あつかぜいたる)』は2026年7月7日〜11日。梅雨明けを告げる温かい南風『白南風(しらはえ)』が吹き始める頃を、小暑入りと七夕が同じ日に重なる暦、そして暑中見舞い・風鈴・打ち水という江戸から続く夏の手仕事から読み解きます。中国の宣明暦をそのまま受け継いだ候の系譜にも触れます。
小暑次候『蓮始開(はすはじめてひらく)』は2026年7月12日〜16日。夜明けに花を開き昼にはつぼむ蓮を、7/13〜14の新月(朔)と旧暦六月の始まり、新暦のお盆が重なる暦配置とともに読み解きます。中国の『蟋蟀居壁』を渋川春海が蓮へ書き換えた日本独自の候の物語、泥中より出でて泥に染まらぬ仏教の花の意味にも触れます。
大暑初候『桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)』は2026年7月23日〜27日。一年で最も暑い大暑に入り、初夏に咲いた桐が実を結ぶ頃を、7/23の十日夜の月から十三夜へ満ちゆく月とともに読み解きます。鳳凰の宿り木とされ、皇室と政府の紋章となり、娘の嫁入り箪笥にもなった高貴な木・桐の文化史にも触れます。
小暑末候『鷹乃学習(たかわざをならう)』は2026年7月17日〜22日。鷹の幼鳥が飛び方と狩りを学び巣立つ頃を、7月19日に天赦日・一粒万倍日・大安が重なる年に数回の『最強開運日』、満ちゆく月、海の日とともに読み解きます。中国から受け継いだ『学び』の候の系譜と、新しい挑戦を始める暦の後押しを紹介します。