立春・夏至など二十四節気の意味と、季節の変わり目にあわせた過ごし方を解説します。
監修: 野分 蓮(干支と暦の研究家)
秋分末候『水始涸(みずはじめてかるる)』は2026年10月3日〜7日。実った稲を刈り取るため田から水を落とす、収穫直前の頃を読み解きます。黄金の田と稲架掛け・新米の風景、田の水を抜く『落水』の農の営み、実りへの感謝、そして寒露へと向かう本格的な秋の入り口にも触れます。
2026年の二百二十日は9月11日(金)。立春から220日目にあたる農家の厄日は、この年ちょうど八朔と重なります。19年ぶりの一致を暦データで確かめ、気象庁の統計で「厄日」の実像を読み解きます。
夏至末候『半夏生(はんげしょうず)』は2026年7月2日〜7月6日。烏柄杓(カラスビシャク)という薬草――半夏が生えはじめる頃を指す候です。この年は同名の雑節『半夏生』と候の初日が同じ7月2日に重なること、田植えを終える農事の節目『半夏半作』、関西のタコ・讃岐のうどん・福井の半夏生鯖といった習わし、満月明けの月が居待・寝待と日ごとに遅く昇るさまから、夏至を閉じる5日間を読み解きます。
2026年9月9日(水)は五節句の最後を飾る重陽の節句。陽数の極み「九」が重なる菊の節句を、六曜・旧暦・月相の実データから読み解きます。旧暦の重陽と六曜に隠れた規則性、2026年ならではの暦の配置、菊酒や栗ごはんの楽しみ方まで。
秋分初候『雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)』は2026年9月23日〜27日。夏に轟いた雷が声をおさめ、鳴りやむ頃を読み解きます。春分次候『雷乃発声』と対をなす由来、昼夜が等しくなる秋分の日と彼岸の締めくくり、9月25日の中秋の名月と天文上の満月(27日未明)が2日ずれる暦の妙にも触れます。
白露末候『玄鳥去(つばめさる)』は2026年9月18日〜22日。春にやってきた燕が、海を越えて南の国へ帰っていく頃を読み解きます。清明初候『玄鳥至』と対をなす別れの候、数千キロを渡る燕の旅、9月20日の秋彼岸入りと祖先を偲ぶ風習、満ちゆく月とシルバーウィークの暦配置にも触れ、白露を締めくくります。
白露次候『鶺鴒鳴(せきれいなく)』は2026年9月13日〜17日。長い尾を上下に振るセキレイが鳴き始める頃を読み解きます。イザナギ・イザナミに男女の道を教えたという神話から『恋教え鳥』と呼ばれた由来、中秋の名月へ向かい澄んでいく秋の夜空、新月から満ちゆく月の暦配置にも触れます。
白露初候『草露白(くさのつゆしろし)』は2026年9月7日〜12日。草に降りた朝露が白く輝き始める、本格的な秋の入り口を読み解きます。9月9日の重陽の節句と菊に長寿を願う風習、露を『はかなさ』の象徴として愛した日本の感性、新月へと欠けゆく月の暦配置にも触れます。
処暑末候『禾乃登(こくものすなわちみのる)』は2026年9月2日〜6日。田の稲穂が黄金色に実り、重く頭を垂れる頃を読み解きます。『禾(のぎ)』の字が稲を表すいわれ、実りへの感謝と台風への警戒が交差する農の暦、月が欠けて白露へと向かう暦配置にも触れ、処暑の三候を締めくくります。
処暑次候『天地始粛(てんちはじめてさむし)』は2026年8月28日〜9月1日。天地の暑さがようやく鎮まり、万物がひきしまる頃を読み解きます。『粛』の字にこめられた意味、台風の厄日とされる雑節『二百十日』が9月1日に重なる暦、風祭りに祈りを託した農家の心、中国から受け継いだ候の系譜にも触れます。
立秋末候『蒙霧升降(ふかききりまとう)』は2026年8月18日〜22日。朝夕に深い霧が立ちこめ、秋の気配が濃くなる頃を読み解きます。放射冷却と気温差が生む霧の仕組み、霧に包まれた日本の風景の美、月が満ちて処暑(8月23日)へと向かう暦配置にも触れ、立秋の三候を締めくくります。
立秋次候『寒蝉鳴(ひぐらしなく)』は2026年8月13日〜17日。夕暮れにカナカナと鳴くひぐらしの声に、夏の終わりの気配が深まる頃を読み解きます。新月と旧暦七月の始まり、月遅れのお盆が重なる暦配置、蝉の声に寂しさを聴いた日本の感性、中国から受け継いだ候の系譜にも触れます。