立春・夏至など二十四節気の意味と、季節の変わり目にあわせた過ごし方を解説します。
監修: 野分 蓮(干支と暦の研究家)
大暑初候『桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)』は2026年7月23日〜27日。一年で最も暑い大暑に入り、初夏に咲いた桐が実を結ぶ頃を、7/23の上弦から十三夜へ満ちゆく月とともに読み解きます。鳳凰の宿り木とされ、皇室と政府の紋章となり、娘の嫁入り箪笥にもなった高貴な木・桐の文化史にも触れます。
小暑末候『鷹乃学習(たかわざをならう)』は2026年7月17日〜22日。鷹の幼鳥が飛び方と狩りを学び巣立つ頃を、7月19日に天赦日・一粒万倍日・大安が重なる年に数回の『最強開運日』、満ちゆく月、海の日とともに読み解きます。中国から受け継いだ『学び』の候の系譜と、新しい挑戦を始める暦の後押しを紹介します。
2026年の大暑は7月23日(木)4時13分。先負・上弦・戊戌が重なり、夏土用18日間(7/20-8/6)のちょうど中盤に位置する節気です。『暦便覧』が記した「暑気いたりつまりたる」の原意と、26日土用の丑・31日丙午日同柱まで続く2026年盛夏12日間の暦配置を、研究家・野分蓮が読み解きます。
夏至初候『乃東枯(なつかれくさかるる)』は2026年6月21〜26日。中国元嘉暦の『鹿角解(鹿の角が落ちる)』を渋川春海が日本独自の『夏枯草が枯れる』に書き換えた候を、6/21夏至×大安×寅の日の二重吉、6/24友引×一粒万倍日×己巳の日(60日周期の弁財天デー)、6/25まで連続する一粒万倍日と6/24〜26の大明日3日連続という暦配置と、ウツボグサ(Prunella vulgaris)の薬草史から読み解きます。
芒種末候『梅子黄(うめのみきばむ)』は2026年6月16〜20日。中国元嘉暦の『反舌無聲(モズが鳴かなくなる)』を渋川春海が日本独自の『梅の実が黄色く熟す』に書き換えた候を、6/15新月→繊月の月相、初日6/16の大明日、6/19甲子の日という暦配置と、奈良時代に薬用として伝わったとされる梅の生命科学・『梅雨』の語源説から読み解きます。
2026年の芒種は6月6日(土)0時48分入。「芒のある植物の種をまく頃」と古代中国の暦が定めた播種期は、いまも田植えと梅雨入りの前夜を告げます。NAOJ verifiedの暦データで辛亥の日干支から夏至までの15日間を読み解く、二十四節気第9番目の物語です。
夏至次候『菖蒲華(あやめはなさく)』は2026年6月26〜30日。中国の元嘉暦から渋川春海がほぼそのまま略本暦に受け継いだ候を、仏滅×大明日に始まり土曜の大安×大明日×不成就日、赤口×大明日、先勝(旧暦皐月十五日の仲夏十五夜)、そして満月×夏越の大祓で閉じる5日間の暦配置と、アヤメ・カキツバタ・ハナショウブ・サトイモ科ショウブが千年混同されてきた『菖蒲』名前の歴史、万葉集と源氏物語の歌から読み解きます。
芒種次候『腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)』は2026年6月11〜15日。中国の元嘉暦から渋川春海がほぼそのまま略本暦に受け継いだ候を、6/11入梅×大安×大明日・6/12赤口×一粒万倍日×巳の日・6/13先勝×一粒万倍日×不成就日重複・6/14友引・6/15新月の暦配置と、初夏に幼虫が水辺から陸上へ這い上がるホタルの生命科学・万葉集と源氏物語の「蛍の光」の文化史から読み解きます。
小満末候『麦秋至(むぎのときいたる)』は2026年5月31日〜6月4日。中国の小暑至を渋川春海が日本の麦の収穫期に書き換えた候を、5/31巳の日・満月3連・6/1衣替え、そして5日間のうち4日を占める大明日という暦配置と、北海道71万トンを筆頭とする国産小麦の現況・夏の季語「麦の秋」の文化史から読み解きます。
芒種初候『蟷螂生(かまきりしょうず)』は2026年6月6〜10日。中国の元嘉暦から渋川春海がほぼそのまま略本暦に受け継いだ稀有な候を、6/6芒種×大明日・6/9寅の日(三隣亡注意)の暦配置と、卵嚢から100〜200の幼虫が一斉に羽化するカマキリの生命科学・「蟷螂の斧」の故事から読み解きます。
小満初候『蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)』は2026年5月21〜25日。中国の苦菜秀から日本独自に書き換えられた候を、小満入りに大明日が重なる暦配置・蚕の生命科学・紅葉山御養蚕所の千年史から読み解きます。
衣替え2026は6月1日(月)、先勝×大明日の月曜日に夏服へと装いを切り替える日です。語源は平安朝の宮中儀礼「更衣(こうい)」、旧暦4月1日と10月1日に冬服と夏服を入れ替えた古来の作法。江戸期の四季更衣を経て明治の太陽暦改暦で現代の6月1日・10月1日が定着しました。襲ね色目の暦的読み解きと、令和の暮らしに馴染む夏支度の実用的ヒントを、暦師見習いの日和がご一緒にたどります。