立春・夏至など二十四節気の意味と、季節の変わり目にあわせた過ごし方を解説します。
監修: 野分 蓮(干支と暦の研究家)
2026年の大暑は7月23日(木)4時13分。先負・十日夜の月・戊戌が重なり、夏土用18日間(7/20-8/6)のちょうど中盤に位置する節気です。『暦便覧』が記した「暑気いたりつまりたる」の原意と、26日土用の丑・31日丙午日同柱まで続く2026年盛夏12日間の暦配置を、研究家・野分蓮が読み解きます。
夏至初候『乃東枯(なつかれくさかるる)』は2026年6月21〜25日。中国元嘉暦の『鹿角解(鹿の角が落ちる)』を渋川春海が日本独自の『夏枯草が枯れる』に書き換えた候を、6/21夏至×大安×寅の日の二重吉、6/24友引×一粒万倍日×己巳の日(60日周期の弁財天デー)、6/24〜25に一粒万倍日と大明日が2日続けて重なる暦配置と、ウツボグサ(Prunella vulgaris)の薬草史から読み解きます。
芒種末候『梅子黄(うめのみきばむ)』は2026年6月16〜20日。中国元嘉暦の『反舌無聲(モズが鳴かなくなる)』を渋川春海が日本独自の『梅の実が黄色く熟す』に書き換えた候を、6/15新月明けの二日月→六日月という月相、初日6/16の大明日、6/19甲子の日という暦配置と、奈良時代に薬用として伝わったとされる梅の生命科学・『梅雨』の語源説から読み解きます。
2026年の芒種は6月6日(土)0時48分入。「芒のある植物の種をまく頃」と古代中国の暦が定めた播種期は、いまも田植えと梅雨入りの前夜を告げます。NAOJ verifiedの暦データで辛亥の日干支から夏至までの15日間を読み解く、二十四節気第9番目の物語です。
夏至次候『菖蒲華(あやめはなさく)』は2026年6月26日〜7月1日。中国の元嘉暦から渋川春海がほぼそのまま略本暦に受け継いだ候を、仏滅×大明日に始まり土曜の大安×大明日×不成就日、赤口×大明日、先勝(旧暦皐月十五日の仲夏十五夜)、満月×夏越の大祓を経て先負の7月1日で閉じる6日間の暦配置と、アヤメ・カキツバタ・ハナショウブ・サトイモ科ショウブが千年混同されてきた『菖蒲』名前の歴史、万葉集と源氏物語の歌から読み解きます。
芒種次候『腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)』は2026年6月11〜15日。中国の元嘉暦から渋川春海がほぼそのまま略本暦に受け継いだ候を、6/11入梅×大安×大明日・6/12赤口×一粒万倍日×巳の日・6/13先勝×一粒万倍日×不成就日重複・6/14友引・6/15新月の暦配置と、初夏に幼虫が水辺から陸上へ這い上がるホタルの生命科学・万葉集と源氏物語の「蛍の光」の文化史から読み解きます。
小満末候『麦秋至(むぎのときいたる)』は2026年5月31日〜6月5日。中国の小暑至を渋川春海が日本の麦の収穫期に書き換えた候を、5/31巳の日・満月・6/1衣替え、そして6日間のうち5日を占める大明日という暦配置と、北海道71万トンを筆頭とする国産小麦の現況・夏の季語「麦の秋」の文化史から読み解きます。
芒種初候『蟷螂生(かまきりしょうず)』は2026年6月6〜10日。中国の元嘉暦から渋川春海がほぼそのまま略本暦に受け継いだ稀有な候を、6/6芒種×大明日・6/9寅の日(三隣亡注意)の暦配置と、卵嚢から100〜200の幼虫が一斉に羽化するカマキリの生命科学・「蟷螂の斧」の故事から読み解きます。
小満初候『蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)』は2026年5月21〜25日。中国の苦菜秀から日本独自に書き換えられた候を、小満入りに大明日が重なる暦配置・蚕の生命科学・紅葉山御養蚕所の千年史から読み解きます。
衣替え2026は6月1日(月)、先勝×大明日の月曜日に夏服へと装いを切り替える日です。語源は平安朝の宮中儀礼「更衣(こうい)」、旧暦4月1日と10月1日に冬服と夏服を入れ替えた古来の作法。江戸期の四季更衣を経て明治の太陽暦改暦で現代の6月1日・10月1日が定着しました。襲ね色目の暦的読み解きと、令和の暮らしに馴染む夏支度の実用的ヒントを、暦師見習いの日和がご一緒にたどります。
小満次候『紅花栄(べにばなさかう)』は2026年5月26〜30日。中国の靡草死から渋川春海が日本独自に書き換えた候を、5月29日・30日に並ぶ一粒万倍日2連の暦配置・万葉集29首の紅花歌・最上紅花の「米の百倍、金の十倍」の歴史から読み解きます。
立夏末候「竹笋生(たけのこしょうず)」は2026年5月16〜20日。寅の日・新月×一粒万倍日・連日の一粒万倍日・大明日・巳の日・天赦日と5日間に6つの吉日が並ぶ稀な配置を、暦と植物学の両面から読み解きます。